オムロンは3月10日、緊急対策・構造改革の一環として、大型液晶用のバックライトの開発、製造、販売を行う「大型バックライト事業」を収束するほか、「OMRON AUTOMOTIVE ELECTRONICS UK」「水口工場」の2つの生産拠点の閉鎖を決定した。
同社は2009年1月より、「緊急対策・構造改革本部」を設置、同2月から経費削減や不採算事業収束などを中心に利益創出を図る「緊急対策」、および主力事業の再構築、拠点の統廃合などの施策で中期的な収益基盤の強化を図る「構造改革」を実行してきた。今回の措置もその1つで、不採算・低採算事業の収束、国内外生産拠点の統廃合に該当するという。
大型バックライト事業では、世界経済の悪化により業績が急激に悪化、今後も収益性改善が見込めないことから、事業の継続が困難と判断し、同社子会社である多摩ファインオプト、および孫会社の多摩光電、多摩精密光電(常熱)の3社を解散することを決定した。
多摩精密光電(常熱)は、速やかに解散し清算手続きが開始されるほか、多摩ファインオプトおよび多摩光電は2009年9月末までに解散され、以後は清算手続きに入る予定で、3社ともに2010年度中に精算を完了する予定。
一方、英国の車載電装部品生産会社であるOMRON AUTOMOTIVE ELECTRONICS UKは、1987年12月に設立されたが、ここ数年、業績が振るわない中、自動車市場の急激な冷え込みにより事業環境が悪化、将来的にも回復が見込めない状況から欧州エリアにおける生産拠点を見直すこととが決定されたという。本拠地は2011年3月末までに閉鎖される予定。
また、1975年に半導体専門工場として開設された水口工場は、IC生産やMEMS生産の拡大を行う余地があまりないとの判断から、すでにMEMSやCMOSを生産している野洲事業場に生産機能を移管することが決定された。2009年6月に閉鎖される予定。