FXCMジャパンは、「FX投資に関する意識調査」の調査結果を発表した。同調査は、FXに関心がある男女600人を対象としてWebアンケートにて実施した。実施時期は、2007年12月。

FXに関心のある人の割合。約3人に1人はFX取引を経験している

今回の調査では、FXに興味がある人のうち約3人に1人は「FX投資経験あり」という結果が出た。FXの魅力としては、「預貯金より多くのリターンを狙える」「資金効率がよい」「自由な時間に取引できる」などが挙げられた。これらの結果から同社では、「貯蓄から投資への意識変化が、顕著に見られた」と分析している。一方、FXに感じている不安や抵抗としては、「元本保証がない」「通貨がなぜ変動するかを理解する必要がある」「24時間取引のため、寝ている間なども価格が変動している」という理由が示された。

売買しようと考えるタイミングにおいては、「自分のペースで定期的に」が40.3%で1位。続いて、2位が「為替が動くニュースを知ったら即時」、3位が「主要指標発表のタイミング」と続く。また、投資判断時のスタンスについては、「数週間程度のトレンドを考えて」と回答する人が最も多く、27.7%だった。次いで「短時間の値動きを見ながら、集中して何度も取引」「長期(月~年単位)のトレンドを考えて取引」の順となった。これらの結果を合わせて考えると、自分のスタンスを確立した上でマイペースに取引する人が増えている、ひいては自分の投資スタイルを確立する動きが活発化していると解釈できるだろう。

売買しようと考えるタイミング。「自分のペースで定期的」と答えている人が、圧倒的に多い

投資判断時のスタンス。比較的、「数週間程度のトレンドを考えて取引」という答えが多い

FXの開始予定時期。1年以内と答える人が3割以上を占めた

FX取引未経験者に注目してみると、未経験者の4割以上がFX取引を検討しているという結果に。開始時期としては、「1年以内にFX取引を開始したい」と考えている人が35.8%にも上った。この結果から、FX取引を利用して積極的な投資運用をしていきたいという潜在的な希望が読み取れる。

さらに、預貯金や保険など元本保証のある商品を除いた金融商品への投資経験については、67.2%の人が「ある」と回答。投資額については、金融商品全般では1位が「100万円~300万円未満」で21.6%、2位が「50万円~100万円未満」で17.4%、3位が「10万円~50万円未満」で16.1%となっていたのに対し、FXの証拠金残高では1位が「10万円未満」で38.7%、2位が「10万円~50万円未満」で26.8%、3位が「50万円~100万円未満」で16.6%となった。金融商品全般に比べてFXの証拠金残高のほうが、投資額が全体的に少なめになっていることがうかがえる。

金融投資商品への投資額。「10万円未満」と答える人が、金融商品全般とFXの証拠金残高では大きく差がついているのがわかる