給湯器の温度が上がらない原因
給湯器のお湯の温度が上がらないトラブルのよくある原因として、考えられるものは以下のとおりです。
- リモコンの設定にミスがある
- 給湯器が故障している
- 外気温の低下による影響
リモコンの設定にミスがある
給湯器のお湯の温度が上がらない原因で多いのが、給湯器のリモコンの設定にミスがある場合です。
何らかの理由で、普段よりも設定温度を下げていたことをすっかり忘れてしまい、設定温度が低かったために熱いお湯が出なかったという可能性が考えられます。
例えば、夏場に子どもが水遊びをして、その後設定温度をそのままにしているケースではお湯の温度が上がらなくて当然です。
また、給湯器のリモコンが、お風呂と台所といったように2カ所ある場合は注意が必要で、もし「優先設定」が行われていない場合、お風呂、または台所のどちらかで設定温度を変えてしまうと、もう一方の温度も一緒に変わってしまいます。
しかも、「優先設定」が行われている場合は、優先設定にしていないほうのリモコンを操作しても温度を変更できません。
たとえば台所の給湯器を「優先」に設定している場合は、お風呂の設定温度を38度にしていても台所で60度のお湯を出すことができます。
逆にお風呂の給湯器を38度に設定して「優先」にしている場合は、台所で60度のお湯を出そうとしても60度のお湯を出すことはできません。
これは優先されているお風呂の38度設定が優先されているからです。
このように、給湯器は洗面所用・シャワー用と給湯栓ごとの温度設定はできず、優先設定しているリモコンの温度に合わせて温度が決められます。
そのため、給湯器からのお湯の温度が上がらない場合は、給湯器のリモコンの画面を見て、どちらが優先になっているかを確認しましょう。
その他にも、お風呂場でよく使われるサーモスタット混合水栓の場合は「温度調節ハンドル」がついており、お湯と水を混合して温度を調整する自動温度調節機能をもっていますが、このタイプは給湯器の設定温度以上の温度のお湯は出ません。
そのため、温度が上がらない場合はひとまず給湯器のリモコンの設定温度を上げてみましょう。
給湯器が故障している
給湯器そのものの経年劣化や、部品の故障によってお湯の温度が上がらない場合があります。
具体的には、給湯器内部の部品が劣化・故障していたり、給湯器本体の寿命のためにお湯の温度が上がらない、といったような不具合が起こっている可能性があります。
給湯器の寿命は一般的に10年くらいと言われているため、製造年月日からある程度の時間が経過している場合は不具合がおきていると考えられます。
自宅の給湯器を設置した時期が分からない場合は、本体部分に製造年月日が記載されていますので確認してみてください。
引用元:>給湯器直販センター
またこれ以外にも電気やガスの供給がうまくいっていない場合も、温度が上がらないトラブルのひとつです。
これは下記の2パターンが考えられます。
- 給湯器の配管に異常が発生しているケース
- ガスや電気のインフラ自体に問題が発生している
給湯器の配管に異常が発生している場合は、ガス漏れをしているか、ガス栓の開け忘れが考えられますので、まずはガス栓が閉じていないかを確認し、次いで給湯器の近くで匂いを嗅いでガスの異臭がしないかを確認しましょう。
ガスや電気のインフラ自体に問題が発生している場合はガス会社や電気会社に問い合わせを行い対処してもらう必要があるため、お住いの地域のガス・電気会社へ連絡しましょう。
ちなみに給湯器の故障についてはこちらの記事でもご紹介していますので参考にしてください。
外気温の低下による影響
外気温の低下により給湯器の温度が上がらない場合があります。
理由として、外気温に比例して水温も低くなるため、お風呂にお湯を張ろうとしても夏場より時間がかかるからです。
特に給湯器と接続している給水配管(水道管)は、水が通る場所ですから外の気温の影響を受けやすく、凍結する可能性があります。
ちなみに凍結というと寒い地域で起こるイメージがありますが、そうではなく寒い地域では、日頃から凍結の予防対策がとられているため、意外と凍結によるトラブルは少ないと言われています。
むしろ、水道管の凍結は、寒い地域よりも凍結予防の習慣がない比較的暖かい地域で散見される事例ですので、凍結は雪国で起きるという考えは捨てて、原因の一つとして疑ってみてください。
給湯器の温度が上がらない場合の対処法とは
給湯器の温度が上がらない場合の対処法として、以下のような対処法が挙げられます。
- リモコンの設定を変更する
- 給湯器の故障を直す
- 普段の設定温度を上げる
それぞれについて詳しく解説していきます。
リモコンの設定を変更する
リモコンの設定ミスについての対処法は、全てのリモコンのお湯の設定温度を同じにしてしまう方法が一番確実な対処法です。
特にリモコンの液晶画面を見ただけでは、どのリモコンが優先設定になっているかわからないケースで役立ちます。
一方、どこの給湯器のリモコンが優先設定をされているのか分かっている場合は、設定を変更しましょう。
例えばお風呂の給湯器を優先設定にしていて、台所の温度を変えたい場合は、一度台所側のリモコンの電源をオフにして、再度電源を入れてから温度設定をすると台所の温度を変えられます。
給湯器の故障を直す
給湯器の故障を疑う場合は、給湯器のメーカーやガス会社、給湯器専門業者に設置されている問い合わせ窓口やカスタマーセンターに問い合わせてみましょう。
給湯器の型番や症状を伝えると、故障しているのか給湯器本体の寿命の可能性があるのかなど、丁寧に教えてもらえますし、すぐに解決できそうな不具合の場合は、その場で対処方法を教えてもらえることもあります。
なお、ガス会社や給湯器専門業者に問い合わせをした場合は給湯器のメーカーも伝えるようにしてください。
ちなみに点検や修理を希望する場合は給湯器専門業者の利用がおすすめで、インターネットなどで検索すると、修理や買い替えにどれくらいの費用がかかるのか、概算を教えてくれる専門業者もたくさんあります。
詳しく知りたい場合は、実際に専門業者のスタッフに給湯器を見にきてもらう方法や、写真を撮って画像と型番、症状をメールで送ると修理の費用を算出してくれる業者に問い合わせる方法があります。
ただ、トラブルを解決するにあたっても業者によってかかる費用に違いがあるため、複数の業者で比較検討する必要があります。
ですので、相見積を行いながら値段だけではなく対応の速度や接客態度などさまざまな部分を比較して自分に合うと感じた業者に依頼しましょう。
給湯器専門業者についてはこちらの記事も役に立つと思いますのでぜひ読んで見てください。
水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。
以下に、水道局指定で見積もり料金無料のおすすめ業者を表にまとめていますので、参考にまずは公式サイトを確認して相見積もりをしてみてくださいね。
業者 | 水道局指定 | 見積もり | 即日対応 | 修理料金 | 交換料金 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|
イースマイル |
◎ | 無料 | ◎ 最短20分 |
◎ 14,300円~ (部品代込) |
◎ 38,500円~ +商品代 |
詳細 |
ハウスラボホーム |
◎ | 無料 | ◎ 最短20分 |
◎ 11,000円~ (部品代込) |
◎ 33,000円~ +商品代 |
詳細 |
キンライサー |
◎ | 無料 | △ 当日・翌日 |
× 修理不可 |
◎ 38,500円~ +商品代 |
詳細 |
各市区町村の水道局から、給水装置工事・排水設備工事を法律法令に基づいてその市区町村内で適正に施工することができる水道業者として認められています。
※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
給湯器設置後10年以上経過している場合は買い替えがおすすめ
実は給湯器を修理するよりも買い換えるほうがお得になるケースがあり、それは給湯器を設置してから10年以上が経過している場合です。
10年以上経過していると、保証が切れてしまい、無料で修理をしてもらえない可能性がありますし、製品の製造がすでに終了していてメーカーが部品を保管しておらず、修理をしたくても業者が対応できない場合もあります。
さらに、今回は修理で不具合が直ったとしても、近いうちにまた不具合が起こる可能性もあり、その結果買い替えてしまったほうがトータルで安くなる可能性は高いと言えるでしょう。
10年以上使用している給湯器なら、温度が上がらないトラブルは給湯器の寿命によるものだと考えられるので、修理よりも買い替えをおすすめします。
ちなみに新しい給湯器と交換する際はこちらの記事が役立つと思いますのでぜひ読んでみてください。
普段の設定温度を上げる
外の気温が低い場合は、いつもの設定温度より少し設定温度を上げる方法で対処しましょう。
配管をお湯が通る間に冷やされて、ちょうどよい温度のお湯が出てくるはずです。
しかし、お湯の温度も大切ですが、あまりにも外気温が低いと凍結が起こる可能性もあるため、凍結防止策を施しておく必要があります。
給湯器の凍結防止策
凍結防止策として有効なのが、家の中でどこか1カ所でいいので水道の蛇口から細く水を出しっぱなしにしておくことです。
水道から出る水の幅が4㎜くらいになるように水を出しておけば、水道管内の水が絶えず流れるため、凍結を防止することができます。
ただし、給湯器は動かしておく必要がありますので、給湯器のリモコンのスイッチを切ったり、給湯器のガス栓を閉めないでください。
また、それ以外にも配管に断熱材を巻き付ける予防措置や、専用のヒーターを設置しておくという対処法も有効です。
断熱材や専用ヒーターは、ホームセンターなどで簡単に購入できますのでぜひ対策してください。
万が一、給湯器の給水配管が凍結してしまった場合は、リモコンのスイッチを切ったまま、気温が上がって自然解凍されるのを待ちましょう。
~凍結した際に絶対にやってはいけないこと~
凍結してしまったときに絶対やってはいけないことは、早く解凍させたいからと凍結した配管などに熱湯をかける行為です。
熱湯をかけると配管が破損する場合があり、修理費用が高額になるだけでなく、時間もかかってしまいます。
ですので、絶対に熱湯をかけないでください。
ちなみに給湯器の凍結防止策についてはこちらの記事でもご紹介していますので是非参考にしてみてください。
まとめ
給湯器の温度があがらないトラブルは頻繁に起こるわけではありませんが、起きてしまうと大変厄介なトラブルです。
だからこそ、すぐに解決したいと思う人も多いと思いますが、安易に給湯器専門業者を選ぶと悪質な業者の被害にひっかかる可能性もあります。
ですので、自分で修理できるトラブルであれば自分で直すのが一番ですが、業者に依頼するときは必ず複数社で相見積もりを行い、信頼できる業者に点検・修理を依頼しましょう。
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