蛇口トラブル発生!緊急で応急処置をする方法
- 1.止水栓を閉める
- 2.水道修理業者に相談連絡する
- 3.(保証などある場合は)管理会社に連絡
急な水漏れトラブルの応急処置では「止水栓を閉める方法」があります。
蛇口の配管につながっている止水栓をマイナスドライバーで回すか、三角ハンドルの場合はハンドルを回して調節しましょう。元栓や止水栓を閉めてからテープを巻きつけるなどの応急処置を行い、水道修理業者や管理会社に連絡をします。
蛇口トラブルのサイン!蛇口を交換するタイミング
- ぽたぽた水漏れしている。
- 蛇口がグラグラする。
- 水が濁っている。
- ハンドルが固い、緩い、動かすと甲高い音がする。
- 原因不明だが水道料金が高くなった。
たとえ少量でも「水漏れ」や「蛇口が閉まらない」などの事象は「蛇口交換のサイン」です。これまで気が付かなかった蛇口の老朽化や故障を知ることができます。このような蛇口交換のサインを見逃して放置していると、蛇口トラブルはどんどん悪化していきます。
蛇口トラブルになるそもそもの原因と対応策を紹介します。いち早く蛇口交換のサインに気が付いて、蛇口トラブルを防ぎましょう。
蛇口トラブルの原因と対策
実は蛇口の寿命は10年といわれています。突然、水が溢れだし家が水浸しになることないように、少しでも気になることがあれば早めの対策が大切です。
蛇口トラブルの原因
- 原因1.蛇口の「老朽化」を放置
- 原因2.蛇口含む水栓機器の「故障」
蛇口トラブルは、「老朽化」や「故障」が原因です。水栓が老朽化していたり故障していると、水漏れをはじめとしたさまざまなトラブルが発生します。
たとえば、冬の寒波で風呂場の温度が下がり、蛇口内部の部品がひび割れをおこすなど「凍結」が原因の蛇口故障もあることがあります。また、トイレの漏水は便器に水が流れ続けていることに気が付かずに、水道料金が上がってしまうこともあります。
老朽化が原因で錆びている蛇口からは、錆びた水も出てくることがあります。その際は掃除だけでなく蛇口自体の交換が必要になることがあります。
蛇口トラブルの対策
- 対策1.摩耗品や部品の交換
- 対策2.水道修理業者に相談
水漏れは、消耗部品のパッキン、カートリッジ、シールテープの摩耗が原因で老朽化していることが多くホームセンターなどでそれらの部品を新しく購入し、自分で交換することもできます。しかし、交換に失敗すると蛇口トラブルを悪化させてしまうケースもあります。
パッキンなど摩耗品のみの交換は水道業者やホームセンターでも受け付けていることがあります。ほとんどの水道業者は、相談から出張見積もりまで無料でおこなってくれるので、まずは電話で相談してみましょう。
蛇口交換をどこに頼む?蛇口交換にかかる対応・費用を比較
蛇口交換をすべて自分で行うとさまざまな失敗も起こり、蛇口交換に失敗してしまうとさらなる水漏れトラブルが発生します。
- 部品を買い間違えた
- ネジやナットが動かない閉まらない
- 破損、故障させてしまった
このように蛇口交換で失敗しないためにも、まずは蛇口交換修理の対応や費用を業者・ホームセンターでそれぞれ比較していきましょう。DIYで交換する方法は後ほど詳しく紹介しますね。
賃貸物件で蛇口トラブルが発生した場合は、必ず管理会社に大家さんに連絡しましょう。また購入物件の場合でも、住宅会社や管理会社で保証があり後日修理費を請求できる場合もあるので必ず確認してくださいね。
保証もない場合や急いでいる場合は、業者、ホームセンター、自分で交換します。それぞれの費用相場や交換対応内容をご紹介します。
水回りの修理交換業者
水道修理業者だと緊急トラブルにも修理や交換まですべて対応してくれることは知られていますが、実は、自分で交換したい蛇口を購入して「交換のみ」にも対応してくれるんです。
水回りの修理業者に依頼すると相談見積り、メーカー取り寄せや交換まですべておこなってくれるので、簡単で早くトラブルが解決します。
蛇口交換には、「作業料金」と「部品代」の費用がかかります。そのほか、廃材引き取り料金やすでに新しく購入した部品に取り替えてもらう作業など別途オプション料金が必要な場合もありますので、事前に見積をして確認しましょう。
ホームセンター
ホームセンターは水道メーカーでも修理業者ではありませんので、基本は自分で蛇口を選んで購入し、設置交換しなければいけません。
自分で部品や用具を揃えてDIYでの蛇口を交換する方法は、後ほど詳しく紹介します。
交換や取り付け工事サービスのある店舗もありますが、店舗によってサービス状況は違うためお近くの店舗に確認して見積を取りましょう。
ニトリ
ニトリでは、工具品から浄水器のカートリッジなど細かい部品を購入できます。ニトリのシステムキッチンでは洗面化粧台のメーカー保証はありますが、蛇口の消耗品交換(パッキンや内臓電池など)は保証対象外です。
コーナン
ホームセンターコーナンでは、蛇口部品はTOTO、SANEI、INAX、KVKなどのメーカーの蛇口を取り扱っており、店舗受け取りかお取り寄せで蛇口の購入ができます。自分で蛇口の種類に合う蛇口を調べて購入する必要がありますが、取り付け工事をおこなっている店舗もあるため最寄りの店舗にご相談ください。
カインズホーム
カインズホームでは、LIXIL、カクダイなどのメーカーを取り扱っています。カインズリフォームというくらしサポートサービスでパッキン交換や混合栓交換も行っています。
蛇口交換を業者に依頼する流れ
業者に蛇口交換を依頼する際の一般的な作業時間と流れを紹介します。
水道修理業者さんは、スピード対応と安心のプロ作業がウリ。
事前に、電話で「無料相談」「お見積り出張点検」まですべて無料でおこなってくれる業者がほとんどです。すでに交換する蛇口を用意している場合も、型番の確認や質問など電話で相談してから、交換作業を依頼することもできて安心です。
当日は現場に到着後に作業内容や料金のお見積りに同意してから、最短30分~1時間で作業が完了します。
業者に依頼すると、蛇口の不具合発生から解消までのスピードが早く、プロの作業なので安心しておまかせできますね。緊急の場合はもちろん、気になることがある場合はまずは電話で相談してみましょう。
蛇口を交換する前に確認したい蛇口の3つの種類
蛇口を交換する前に確認したい蛇口の種類をご紹介します。蛇口の種類といっても機能やハンドルの形状も種類がたくさんありすぎて、わかりずらいですよね。
- 【蛇口の場所】家の中のどこ専用の蛇口?
- 【蛇口の種類】穴の数ってなに?
- 【蛇口の設置方法】蛇口は壁・台にくっついてる?
自分で蛇口を買う際も、水道業者さんに説明するときも、交換したい蛇口をスムーズに伝えられるように、まず家の中の「蛇口の場所」、穴の数から「蛇口の種類」、さらに壁側か台側どちらについているかの「設置方法」の3点を確認していきましょう。
蛇口交換の種類①交換する蛇口の場所を確認
- キッチン/台所
- 洗面台
- 浴室
まずはじめに蛇口の主な設置場所3か所と、それぞれの蛇口の特徴を確認していきます。
キッチン/台所
キッチンの蛇口は流しをリフォームする場合もあります。
キッチンの蛇口は家の蛇口の中でも使用頻度が高く、もっとも機能性が高いことが多いです。たとえば、吐水モードが切り替えられる蛇口、タッチセンサー付きの蛇口、ホース付きの伸びる蛇口や浄水器機能が内臓された蛇口もありますよね。
洗面台/洗濯機
洗面台の蛇口で確認するべきなのは、穴(ホール)の数とレバーハンドルの数です。
穴の数が「ワンホール」か「ツーホール」か、ハンドルの数が「ワンレバー」か「ツーハンドル」かまたはハンドルとシャワー部分が別々の「コンビネーションタイプ」のものが多いのが特徴です。洗面台の蛇口は、水とお湯が出る混合水栓で洗面台の下に配管がつながっている場合が多いです。
浴室/シャワー
浴室の蛇口トラブルは、水漏れや温度調節のトラブルが多いですよね。浴室はバスタブの台付きの蛇口か、洗い場の壁付きの蛇口かを確認しましょう。
浴室の蛇口からの水漏れの場合は、温度調節をするハンドルの「コマパッキン」、蛇口とシャワーホースの接続部分の「根元パッキン」、「クランクパッキン」、「Uパッキン」、ホースとシャワーヘッドの接続部分の「Oリング」などパッキン劣化が疑われます。
蛇口交換の種類②交換する蛇口の種類はどれ?
続いて、蛇口交換の種類を確認しましょう。蛇口には穴の数がそれぞれ決まっています。
- 単水栓
- ワンホール(ワンホール混合栓)
- ツーホール(ツーホール混合栓)
- コンビネーション
- サーモスタット混合水栓
基本は、お湯とお水どちらか一方のみの「単水栓」とどちらも出る「混合水栓」の2種類。さらに、接合部分が一つの穴か、二つ穴かによっても呼び方が変わってきます。代表的な5種類の蛇口のそれぞれの特徴や用途をみていきましょう。
単水栓
水かお湯どちらか一方しかでません。洗濯機専用の蛇口のほかにも、ガーデニングや簡易手洗い場の用途で使用されることが多く、屋外設置の場合もあります。
ワンホール(ワンホール混合栓)
ワンホール混合栓とは、蛇口の取付穴がひとつの混合栓の蛇口です。新しいキッチンなどの蛇口は、ワンホールのすらっとスタイリッシュなデザインで、水もお湯も調節できる蛇口が多いですよね。
交換したい蛇口と接合部分の「取付穴サイズ(穴径)」を測りましょう。
ツーホール(混合水栓)
ツーホール混合栓とは、蛇口の取付穴がふたつの混合水栓の蛇口です。洗面台やバスタブで使われることが多い蛇口です。
2か所の取付穴の距離が一致する蛇口でないと交換ができないため、穴の直径「取付穴サイズ」と給水穴の中心同士の距離「取付穴心間」を測りましょう。
コンビネーション
コンビネーションタイプは、吐水口とレバーがわかれてる蛇口のことです。
ショッピングモールなど複合施設のトイレにある洗面台に設置されている場合が多いです。ハンドルと吐水口のシャワー部分がそれぞれ独立していて、すっきりスタイリッシュに見えます。
サーモスタット混合水栓
サーモスタット混合水栓は一般家庭のほかホテルや旅館の温泉に導入されていることが多く、温度調節ハンドルを回して一定の温度に保つことができます。
ハンドルをまわしてもお湯が出ないといったトラブルがあり、温度調節ユニットが故障する場合があります。
蛇口交換の種類③交換する蛇口の設置方法は?
最後に蛇口の設置方法を確認します。
- 壁付き
- 台付き(カウンタータイプ、デッキタイプ)
大まかに分けて2つのパターンが一般的です。壁面か台上どちらに設置されていますか。蛇口の設置場所を実際に確認してみましょう。
壁付き
壁面に取り付けられている蛇口を「壁付き」といいます。
キッチンや浴室では、壁付きタイプの蛇口で吐水口の湯水管が長いものが設置されていることが多いです。脚で角度調整ができるのが特徴ですがそれゆえに壁面からの水漏れが発生することもあります。
壁付きの蛇口交換は自分で交換もできますが、壁面に隠れている配管が折れてしまうなどすると壁面工事が必要になることもあるので注意が必要です。
台付き(カウンタータイプ、デッキタイプ)
台に取り付けられている蛇口を「台付き」といいます。キッチン、浴室、洗面台に設置されている蛇口は台付きが多いです。
キッチンシンクや洗面台に台付きされている蛇口を「カウンタータイプ」、バスタブに台付きされている蛇口を「デッキタイプ」と呼ぶこともあります。
メーカーによってさまざまな呼び方があるので設置位置の形状と照らし合わせながら、適合する蛇口を見つけましょう。
蛇口をDIYで交換する方法
蛇口交換のDIYは、メーカーから直接取り寄せるかホームセンターや通販などで交換したい蛇口や部品のみを購入し、修理や取り付け交換をするまで完全に自分で対応する方法です。
ゴムパッキンはどうしても日々摩耗していくものなので、こまめに交換する必要があります。また、ガーデニング用の蛇口や、簡易手洗い場の蛇口など生活で日常的に必要なものでないような「単水栓」の蛇口であれば、蛇口本体のDIYの交換に挑戦してみてもいいですね。
蛇口を交換する方法は、まずはすでに使用している蛇口部品の型番を調べるか、蛇口の部品や接合部分をひとつひとつ測って、合う蛇口を見つける必要があります。
蛇口DIY交換にかかる費用は、交換したい部品や交換作業内容によります。たとえば、パッキン交換だけの場合だと安く交換することもできますが、工具を一から揃えたり失敗してしまうとまた費用がかかってしまいます。
DIY交換に失敗しないためにも、蛇口DIY交換の最低限必要な工具と蛇口交換の手順を解説します。
蛇口交換で必要な工具を用意
蛇口を用意する前に、まずは工具を用意して正しく使いましょう。
- ウォーターポンププライヤー:ナットや蛇口本体をつかむ
- モンキーレンチ(スパナ):蛇口の取り外しに使います。特殊なナットを締める、緩める
- ドライバー:(ネジ固定のためプラス、マイナス、どちらも必要)
- シールテープ:(蛇口の接続部分にまく)剥げている部分を補強する
これらの工具以外にも、ゴム手袋、バケツ、雑巾や古新聞、歯ブラシなど汚れ掃除ができるものも必須ですよ。
簡易的な工具からプロ仕様の工具までピンキリですが、必要な工具を一からすべてそろえるのに少なくとも数千円~数万円程度はかかります。
摩耗品である吐水口のパッキン、カートリッジ、コマは劣化していますので水道交換の際には一緒に新しいものに取り替えましょう。
蛇口交換のDIY手順
蛇口交換の基本的な手順を説明します。
まずは、機器の止水栓もしくは、家の元栓を閉めます。水道メーターの付近にある元栓は、時計回りに回して閉めます。
蛇口交換開始です。交換したい蛇口を外します、モンキーレンチを使ってナットを外していきます。蛇口が取り付けてある、取り付け脚などがある場合は反時計回りに回して外します。
続いて、新しい蛇口の取り付け作業です。取り付け方法を間違えると水漏れの原因になりますので、蛇口を取り外したときの同様、蛇口の水平な「角度」や固定するときの「向き」に注意しながら丁寧に行います。
最後に、止水栓を開けて蛇口を少しずつ回してみましょう。
水漏れがないか確認できたら、蛇口交換が完了です。
蛇口を外したら、掃除・メンテンナンスを行います。とくに水垢汚れていませんか?歯ブラシやなどを使って、古くなったシールテープやカビや汚れを掃除します。擦れたり削れてしまっている部分は、シールテープを巻いて補強します。掃除・メンテナンスをしっかりしておくことで、さまざまなトラブル予防につながりますよ。
蛇口交換を失敗すると、近隣のお部屋にも迷惑のかかる事態が発生することもあります。固い配管をむりやり回すと故障する恐れがありますので、取扱説明書や作業手順をよくご確認ください。水漏れなどトラブルリスク回避のためにも、作業が難しいと感じる場合は相談することをおすすめします。
蛇口交換に必要な部品が買えるメーカー
メーカの取り扱い部品、交換依頼の可否も紹介していきます。
- TOTO(トートー)
- LIXIL(リクシル)
メーカーでは、豊富な種類の蛇口が取り揃えてあります。ショールームではモデルルームで実際に最新の蛇口に触れることもできるので、全面的にリフォームしたい方は、メーカーに直接相談するのがおすすめです。
蛇口のみの交換を依頼できる場合もありますが、基本的にはそのメーカーの製品に関する修理や交換になりますのでご注意ください。
TOTO(トートー)
TOTOは誰もが知る水回りの製品が有名な日本の老舗メーカーです。
TOTOの蛇口(水栓金具)は、キッチン用蛇口(約18,000円~)、洗面所用蛇口(約25000円~)、浴室用蛇口(約27000円~)と高機能、高品質でデザイン性もあるスタイリッシュな蛇口を数多く揃えています。
TOTOでは、アフターメンテナンスとして訪問料金、技術料、部品代を支払いすることで修理依頼をすることができます。たとえばシングル混合水栓の場合は、17000円~の修理料金がかかります。
LIXIL(リクシル)
LIXILは、水回りや窓辺の住まいはじめとする空間づくりを提供する日本の人気メーカーです。キッチン用蛇口、浴室用蛇口、洗面器手洗い器用蛇口や、カートリッジなど細かい部品も数多く取り揃えています。
LIXILでは蛇口の部品を購入できるほか、製品保証書や製品番号を用意した上で修理依頼も可能です。有料修理の場合は、出張費や技術費、部品・消耗品代金が必要です。
まとめ
いかがでしたか。
緊急の蛇口トラブルが発生しないように、蛇口交換のサインに気づいて蛇口のメンテナンスをおこなうことが大切です。
蛇口交換ができる水道修理業者、ホームセンター、または自分でDIYで交換する方法を紹介してきました。それぞれの選び方や料金の安さ、早さ、正確さなどメリット・デメリットがあります。蛇口トラブルの緊急度の高さや、確かな予防対策を確認しながら蛇口の交換をおこないましょう。
蛇口交換をDIYするメリットは、「自分でおしゃれな部品にカスタマイズできること」ですが、蛇口交換をDIYするデメリットは「作業時間がかかること」です。業者であれば1時間ほどで部品用意から交換までできるところ、DIYするとなると1日で交換できるかまたトラブルが解決できるか、不安が残ります。
ただ、失敗しそうや不安なことがある場合は事故やトラブルが発生する恐れもありますので、水道修理業者さんやホームセンターで必ず相談してくださいね。