トイレ修理業者が対応してくれるトイレトラブルとは?
トイレトラブルは便器の「詰まり」から始まり、「水漏れ」、「水が止まらない・流れない」、「ウォシュレットやその他部品の故障」など多岐にわたります。トイレ修理業者はこれらのトラブルに対して、様々な技術や道具を使って対応してくれますが、その費用相場はどれくらいなのでしょうか。
ここでは、代表的な5つのトイレトラブルとそれぞれの費用相場についてご紹介します。
- トイレつまり
- 水漏れ
- 水が出ない・溜まらない・溜まるのが遅い
- 水が止まらない・流れ続ける
- 便器の破損・ウォシュレットの故障
代表的なトイレトラブル①:トイレつまり
トイレのつまりは最も多く発生するトイレトラブルのひとつと言えるでしょう。便器の水が排水管にうまく流れず、便器内に溜まったままになってしまうトイレつまりは、悪化すると汚水が逆流してトイレの床などをひどく汚してしまうこともあります。
そんなトイレつまりの主な原因は、水に溶けにくい固形物を流してしまったことによるものです。固形物とは、たとえば紙おむつやナプキン、あるいは子供のおもちゃやハンカチやスマートフォンなどが挙げられます。
さらに、通常なら水に溶けるトイレットペーパーやネコ砂も、一度に大量に流そうとすると、つまってしまう可能性があるでしょう。さらに、トイレに流した食品や嘔吐物に含まれた油分が水の流れを悪くし、トイレつまりの原因になってしまうことも考えられます。
トイレつまりの解消を修理業者に依頼した場合、軽度のつまりなら4,000~8,000円程度の金額がかかる事が多いです。ただし、つまりの原因が排水管などの奥深くにあったり、高圧洗浄機などの特殊機具を使ったりする場合は2万円前後になることも珍しくありません。
軽度のトイレつまりであればラバーカップや重曹、ペットボトルや洗剤・薬剤等の道具を使用することで、詰まりの原因を自分で除去することも出来ますが、詰まりの原因によってはさらに被害を大きくしてしまう場合もありますので、注意が必要です。
関連記事:トイレのつまりの直し方まとめ~自分でできる解消方法を原因別に紹介~
代表的なトイレトラブル②:水漏れ
チョロチョロと水が漏れたり染み出てたりしてしまうトイレの水漏れは、主にトイレタンク、給水パイプ、便器とタンクの間の接合部(パッキン)、ウォシュレット、便器そのものなどで生じます。いずれの場合も、部品の不具合や経年劣化などによって水漏れが起きてしまうことが多いです。
水漏れトラブルの費用相場は、水漏れ箇所と部品の破損具合などによって大きく変わります。バルブの調整やボルト・ナットの締め直し程度で解決する場合は、1,000円程度の非常に安価な費用で済む場合や、業者によっては出張費や基本料金のみで、特別な作業費を請求しない場合などもあります。
しかし部品交換が必要になってくると、たとえばパッキン交換なら4,000円、給水管交換なら5,000円、トイレタンクなら8,000円から16,000円、便器交換なら3万円前後、といったように、大きく費用が変わってきます。
また、トイレの種類によっても部品代金が変わるため、費用には差が出てくるでしょう。
関連記事:トイレ水漏れの自分でできる修理方法と原因や業者の費用相場を解説
代表的なトイレトラブル③:水が出ない・溜まらない・溜まるのが遅い
レバーを操作しても水が出ない、あるいは便器に溜まらないといったトイレトラブルもあります。水が流れない原因としては、「止水栓が開いていない」、「レバーの鎖が切れている」、「トイレタンク内の部品の不具合」などのケースが考えられます。
こうしたトイレトラブルを修理業者に解決してもらう場合の費用相場としては、やはり故障個所や程度によるものの、8,000円から2万円程度に価格設定している業者が多いでしょう。
関連記事:トイレの水が出ない・流れない場合のチェック箇所と修理方法とは
代表的なトイレトラブル④:水が止まらない・流れ続ける
「水が出ない」というトラブルとは真逆に、「水が止まらない・流れ続ける」というトイレトラブルもあります。このトラブルの原因は多くの場合、トイレタンク内の部品の経年劣化や故障、あるいは異物の混入などによって引き起こされます。
プロの業者に修理を依頼した場合の費用相場は、交換する部品の種類に応じて8,000円から1,6000円程度を見込んでおくといいでしょう。トイレタンクそのものの脱着や交換を伴う場合には、費用が高額になりやすいです。
関連記事:トイレの水が止まらない!2つの確認ポイントと修理方法を解説
代表的なトイレトラブル⑤:便器の破損・ウォシュレットの故障
便器そのものやウォシュレットが経年劣化や何らかの衝撃などによって破損することもあります。部分的な破損ならまだしも、本体を丸ごと交換しないといけない場合は、交換に関わる作業費にプラスして、新しい便器ないしはウォシュレットの本体価格も上乗せされるので、高額になりやすいです。
具体的な費用相場としては、新品の本体の価格・性能に依存するため非常に幅広くなってしまいますが、便器交換の場合は3万円から5万円、ウォシュレットの場合は2万円から12万円程度と想定できるでしょう。
ウォシュレットの水漏れは、放置すると感電の恐れがあるため、早めの対応が大切です。
関連記事:ウォシュレットの故障?!原因別チェック項目と修理方法
トイレ修理業者に依頼したときの料金相場
ここまで紹介した代表的なトイレトラブルについて、トイレ修理業者に頼んだ場合の料金相場を改めてまとめておきます。
ここでの料金相場は、出張費を除外した「作業費+部品代」の目安です。
実際にかかる修理費用は、トラブルの症状や作業内容などを現地を見て原因等を確認しないとわかりませんし、依頼する業者によって最終的な料金は異なります。
そのため、あくまで目安として参考にしていただき、正確な費用を知るためには必ず業者へ事前見積もりを依頼して確認しましょう。
トイレトラブル・症状 | 料金相場 |
---|---|
トイレつまり(軽度) | 4,000~8,000円 |
トイレつまり(重度) | 1万~2万円 |
水漏れ(軽度) | 無料~2,000円 |
水漏れ(部品交換) | 4,000~3万円 |
水が出ない・溜まらない・溜まるのが遅い | 8,000~2万円 |
水が止まらない・流れ続ける | 8,000~1,6000円 |
便器交換 | 3万~5万円 |
ウォシュレット交換 | 2万~12万円 |
上記の相場と見積書に記載されている料金を比較したときに、多少安い・多少高いくらいであれば問題ありませんが、あまりにも安い・あまりにも高い場合には悪質な業者である可能性もありますので注意が必要です。
特に初めてのトイレトラブルの場合は慌ててしまいネット上で最初に見つけた業者に安易に依頼してしまいがちですが、しっかりと業者を選ばなければ、悪質な業者の被害に遭ってしまう可能性もあります。
信頼できるトイレ修理業者の選び方
トイレ修理業者を選ぶ際、優良かどうか見極めるポイントは多岐にわたります。ここでは、安心して施工・工事を任せられる水道業者を選ぶために最低限押さえておきたいポイントを6つご紹介します。「数ある業者からどのように選べばいいのか分からない」「業者選びで失敗したくない」という方は、こちらを参考に業者選びを進めてみてください。
- 水道局指定工事店(指定給水装置工事事業者)かどうか
- 運営・実績を確認する
- 利用者の口コミ・評判を確認する
- 作業前に詳細な見積もりと作業内容の説明があるか
- アフターフォロー・補償の有無を確認する
- 相見積もりを取って比較する
その他のポイントも押さえておきたい方は、こちらの記事をご確認ください。業者の選び方はトイレつまり以外のトラブルでも共通しています。
また、「手っ取り早くおすすめの業者を知りたい」という方は、マイナビニュース”水まわりレスキューガイド”が独自に調査をおこない、信頼できるおすすめのトイレ修理業者を紹介しています。以下からご確認ください。
>マイナビニュース「水まわりのレスキューガイド」がおすすめする【全国対応】のトイレ修理業者はこちら
>マイナビニュース「水まわりのレスキューガイド」がおすすめする【地域別】のトイレ修理業者はこちら
【ポイント1】水道局指定工事店かどうか
水道局指定工事店(指定給水装置工事事業者)とは、全国一律の条件をクリアし、各自治体から適切な工事を行えると認定された業者です。水道修理業者には指定店と非指定店がありますが、違いはおこなえる水道工事や事務手続きの範囲です。
指定店のみがおこなえる水道工事や事務手続きは、以下の通りです。
種別 | 指定店のみがおこなえる工事や手続き |
---|---|
上水道工事の場合 | ・給水管・水栓等の新設工事 ・給水管・水栓を取り外す撤去または修繕工事 ・給水管の種類変更、増設等の改造工事 |
下水道工事の場合 | ・排水設備の新設、増設工事 ・排水設備の撤去、構造変更等の工事 ・水洗トイレへの改造工事 |
その他の対応 | ・漏水した水道料金の免除手続きに必要な漏水証明の発行 |
非指定店でも上記以外の対応、たとえば軽度な水漏れ修理やトイレつまりの解消、トイレ交換など、水道管の工事を伴わない作業は可能ですし、非指定店がすべてダメということではありません。しかし、上記のような工事が必要になった際には、再度水道局指定店に依頼し直す必要があるため、二重の手間と時間がかかってしまいます。
また、万が一業者との間でトラブルが発生した場合、水道局指定店であれば水道局が仲介に入ってくれます。詐欺などの行為をおこなえば水道局指定の資格が取り消しになるため、悪質な営業を行うことも考えにくいでしょう。
水道局指定工事店かどうかは、居住地域の水道局に問い合わせるか各業者のホームページで確認することで確認できます。電話で問い合わせて確認することももちろん可能です。
指定給水装置工事事業者は各自治体ごとに認可を受けるため、お住まいの地域の水道局で指定された業者かどうかを確認しましょう。
【ポイント2】運営・施工実績・事例を確認する
ホームページから会社の運営状況や施工実績、過去の事例を確認することで、信頼できる業者かどうかうかがい知ることができます。運営や実績に関するチェックポイントは以下です。
- 創業年数
- どのような案件に対応してきたか
- 累計実績・事例数
- 会社の所在地
創業年数が長ければ、それだけ多くの人に支持され利用されていることの証です。競争の激しい業界ですので、適当な工事をする業者や不誠実な対応をするような業者は長年事業を続けることは難しいでしょう。
また、実績内容や件数を見れば、トイレトラブルに関する知識や経験が豊富であることが分かります。たとえ難しいトラブル状況であったとしても、迅速かつ確実に対処してくれるでしょう。
加えて会社の所在地が記載されているかも確認しておきましょう。実態の分からないような会社では、最後まで責任を持って作業をしてくれるか不安が残ってしまうからです。
【ポイント3】利用者の口コミ・評判を確認する
実際にサービスを利用した人の口コミや評判は、重要な情報源です。各業者のホームページに掲載されている利用者の感想や、口コミサイトなどのコメントを確認してみましょう。
ただし、注意すべきは「口コミの偽装」です。特に口コミサイトやSNSにおいて、異常なほどに持ち上げるような高評価ばかりのものは、業者が偽の口コミを捏造している可能性も考えられます。
一方で、極端に批判的なコメントは営業妨害をもくろむ人が書いている可能性もあります。 参考にする際は、良識的な内容のものを参考にしましょう。
【ポイント4】作業前に詳細な見積もりと作業内容の説明があるか
すでにご説明したようにトイレ修理はケースバイケースで必要費用が大きく変わってしまうという曖昧さを持っています。ですが、優良業者ほどそうした部分の消費者の不安によく配慮し、丁寧な説明を心がけています。とりわけ、作業前に事前見積もりをしっかり行い、それを遵守してくれるかどうかは重点的に確認しましょう。
複数の水道業者を対象に相見積もりを取ることで、実際に遭遇したトイレトラブルの修理にかかる費用の大体の相場を知ることができます。
また相見積もりを取る際に、作業内容の説明があるかどうか、質問に対するスタッフの回答は丁寧かなどもチェックしましょう。
説明や質問への回答もままならないような業者では、万が一のトラブルがあった際も誠実な対応をしてもらえない可能性がありますので、作業を依頼する前に必ず見積りを取り、信頼できないと感じた業者には依頼しないようにしましょう。
【ポイント5】アフターフォロー・補償の有無を確認する
どんな経験豊富なプロの業者でも、作業中の見落としやミスが100%無いとは言い切れません。
優良な業者であれば、「低価格でアフターフォローを行う」「◯ヶ月以内に同様のトラブルが起こった場合は無償修理」といったアフターフォローや補償を用意していることが一般的です。
万が一のトラブル再発に備え、補償内容の充実した業者を選ぶといいでしょう。
【ポイント6】相見積もりを取って比較する
先程も少し紹介しましたが、時間的な余裕がある場合は数社に見積もりを取って、作業内容や料金内訳を比較してみましょう。その際、高すぎる業者や安すぎる業者は避けましょう。
料金を高く見積もる業者は、依頼主側にトイレトラブルの知識がないことに漬け込んで、料金を跳ね上げて請求している場合や、大幅な値引きをしますが元々が高いため、値引き後の金額であっても相場より高い料金を請求してくる場合があります。
料金が安すぎる業者については、後から追加工事を行う必要がある等の理由で料金を請求されるケースがあるのです。
また金額だけではなくスタッフの対応や保証・アフターサービスの内容などもあわせて確認するようにしましょう。
トイレ修理業者の一般的なサービスの流れ
実際に見積もりを取る業者が決まったら、さっそく問い合わせと見積もり依頼を進めていきます。
ここでは、トイレ修理業者に修理を依頼する場合の、問い合わせ~お支払い、アフターフォローに至るまでの一般的な流れを解説します。
- 1. 問い合わせ
- 2. 見積もり
- 3. 修理作業
- 4. お支払い
- 5. アフターフォロー
【ステップ1】問い合わせ
トイレ修理の問い合わせ方法は主に電話が用いられます。業者によってはインターネット上からアクセスできるメールフォームやLINEなどを活用しているところもありますが、緊急時ならばやはり電話の方が確実に早く対応してもらえるでしょう。
電話で相談・見積りを依頼することでオペレーターと話をすることができますが、そのオペレーターの教育が行き届いているかどうかでその業者が企業として信頼出来るかを測ることができるのおすすめです。
電話の受付時間は、大手の修理業者であれば年中無休24時間体制で対応しているところも多いです。とはいえ、深夜の電話受付はしても、実際の修理対応は翌朝の営業時間以降になる場合もあるので注意が必要です。
【ステップ2】見積もり
トイレ修理の料金体系は、「作業費+部品代+出張費」が基本です。これに加えて、深夜や早朝の修理作業であれば割増料金が加算されるという形が一般的でしょう。ただし、修理業者によってはこれらの割増料金や出張費を無料にしているところもあります。
料金の見積もり方法としては、HPに記載の料金表を参考にするほか、電話やメールなどでの相談時に、こちらから伝えた症状を基に概算を出してくれる場合もあります。
ただし、先の費用相場の例からも分かるように、トイレの修理費用はケースバイケースで大きく変わりますので、実際に現場で点検した後、修理作業前に正式な見積もり額を提示してくれる業者が多いでしょう。
【ステップ3】修理作業
修理作業の日程は多くの場合、電話などでトラブルを相談した際に、そのまま双方の都合に合わせて日時を決めます。業者側の都合が良ければ、距離や交通状況にもよりますが、30分程度で駆け付けてくれる場合もあります。
作業員の訪問後は、「点検→見積もり→修理作業」という流れです。作業時間は修理内容にもよりますが、大体の場合は30分から1時間程度で済むでしょう。
なお、もしも見積もり額の価格やその説明等に納得がいかなければ、修理作業を行う前にキャンセルすることも考えましょう。料金の説明が不透明な状態で事を進めてしまうと、後々トラブルに発展する懸念があります。
【ステップ4】お支払い
支払い方法は現金のほか、クレジットカードに対応している業者が多いです。中には、コンビニ決済や銀行振り込みでの後払いなどに対応しているところもあります。緊急時の場合は手許に現金がないことも多いので、修理を依頼する前に、念のためカード対応可能か確認しておくといいでしょう。
なお、トイレの水漏れによる床や壁などの二次被害は、場合によっては火災保険が適用される場合もあります。自身が加入している補償の内容を確認してみましょう。また、賃貸物件の場合、故障の原因箇所によっては大家や管理会社によって補償される可能性もあります。各保険会社や、管理会社などに連絡をしてみると良いでしょう。
ほかにも、トイレの破損箇所が大きく、修理というよりも「リフォーム」という形になる場合は、自治体の助成金が利用できるケースもあります。予め、情報収集をして必要な準備をおこなっておきましょう。
【ステップ5】アフターフォロー
トイレ修理業者のアフターフォローとして、修理作業が終了した後でも、同じ個所で被害が再発した場合は無償で再修理してくれる場合があります。
原因が不明確な場合でも、少しでも異常を感じたら早めに依頼した修理業者へ連絡をしましょう。
まとめ
本記事では代表的なトイレトラブルごとの料金相場、トイレ修理業者選びのポイント、トイレ修理の流れについて解説しました。
もちろん道具を使い、自分で解決できればそれに越したことはありませんが、頑固なつまりや水漏れなどは業者に依頼する他ない場合もあります。
そして、トイレトラブルが起きると慌ててしまいますが、そんなときも冷静に情報を調べて対応することで、安心・信頼できる業者に施工してもらい、満足できるでしょう。
トイレつまり・水漏れ修理業者を選ぶ際は、本記事で紹介したポイントを参考にしっかりと見極めてから作業を依頼しましょう。ぜひ本記事の内容をトイレトラブルの解決に役立ててください。