賃貸で給湯器が故障したときにはどこに連絡する?
マンションなどの賃貸住宅で給湯器が故障してしまった場合は、貸主である大家か、物件の管理会社に問い合わせをしましょう。
給湯器には「故障の際はこちらにお問い合わせください」といった案内で、メーカーの連絡先が記載されています。しかし、あくまで給湯器の所有者は物件管理者なので、給湯器が故障したらまずは大家か管理会社へ連絡をするのが正しいです。
賃貸で給湯器が故障したときの費用負担は誰がする?
賃貸住宅の給湯器修理の料金は、業者の出張費や部品代を含めて、基本的には物件管理者側である大家が負担するものです。
ただし給湯器の故障理由や賃貸契約の内容によっては、入居者側が修繕費用を一部または全額請求されてしまうケースもあります。
次項で、入居者側が修繕費用の支払いを負担するケースについて、詳しく解説していきます。お住まいの賃貸住宅で、実際に給湯器が故障してしまったり、不調を感じていたりする方はぜひご覧ください。
賃貸物件でも修理費用が入居者負担になるケース
給湯器の修繕費用が賃貸物件でも入居者負担になるケースは、以下の3つです。
- 入居者に過失がある場合
- 勝手に修理をした場合
- 故障を知りながら放置して悪化した場合
また賃貸契約の内容で、そもそも設備故障の際は全て入居者負担となっているケースがあります。万が一、修繕費用の支払いで管理者側と揉めてしまいそうな場合は、弁護士や消費者センターへ相談をしてみましょう。
これらを把握しておくだけでも、無駄な修理費の負担を避けられる可能性があるので、それぞれ見ていきましょう。
入居者に過失がある場合
給湯器の故障原因が入居者側にある場合は、貸主が修繕費用を負担してくれないことが多いです。
使用方法を無視してしまっていた場合や、何かの拍子に破損させてしまった場合など、給湯器の故障原因が本体の寿命などではなく、故意であると入居者側の費用負担になり兼ねません。普段から住宅設備の取り扱いには注意してください。
勝手に修理をした場合
故障した給湯器を自分で勝手に修理した場合、物件管理者が修繕費用を負担しない可能性があります。
給湯器にかかわらず、物件管理者の所有物である住宅設備が故障した際にどのような処理をするかは、当然所有者が判断するものです。良かれと思い自分で給湯器の修理をして、修繕にかかった費用の領収書を控えていたとしても、後で物件管理者が立て替えてくれるとは限りません。
また給湯器の修理は多くの場合、専門資格を保持していないと対処できませんので、そういった意味でも勝手に修理をすることは控えましょう。
以下の記事で、給湯器を自分で修理してはいけない理由と、対処してよい範囲についてより詳しく解説しているので、気になる方はご覧ください。
ただし、日頃のメンテナンスとして給湯器本体のふき掃除や、水抜きフィルター・排気口のごみ捨てなどは自分で対応して大丈夫です。このようなメンテナンスを日頃から行っておくことで、給湯器の故障リスクを最小限に抑えることができるので、定期的に行うとよいでしょう。
故障を知りながら放置して悪化した場合
給湯器が不調であることを自分で把握しておきながら放置し続けて、その結果故障した場合は「善管注意義務」の不履行とみなされてしまい、修繕費用を物件管理者に負担してもらえない可能性があります。
このような設備不調の放置は、入居者にも責任が発生するということです。給湯器の温度調節がうまく効かない、異音がするなどの違和感を感じたら、早めに大家さんや物件の管理会社へ問い合わせましょう。
賃貸で給湯器が故障したときの対処法
お住まいの賃貸住宅で給湯器が故障した時の対処法は、次の4つです。
- エラーコードを確認する
- 給湯器の電源を落とす
- 水漏れしている場合には止水栓を閉める
- ガス漏れが疑われるときにはガス栓を閉める
これらの対処法は、応急処置になります。給湯器の故障が悪化しないための処理なので、対処後は必ず専門業者に修理、もしくは交換作業をしてもらいましょう。
水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。
以下に、水道局指定で見積もり料金無料のおすすめ業者を表にまとめていますので、参考にまずは公式サイトを確認して相見積もりをしてみてくださいね。
業者 | 水道局指定 | 見積もり | 即日対応 | 修理料金 | 交換料金 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|
イースマイル |
◎ | 無料 | ◎ 最短20分 |
◎ 14,300円~ (部品代込) |
◎ 38,500円~ +商品代 |
詳細 |
ハウスラボホーム |
◎ | 無料 | ◎ 最短20分 |
◎ 11,000円~ (部品代込) |
◎ 33,000円~ +商品代 |
詳細 |
キンライサー |
◎ | 無料 | △ 当日・翌日 |
× 修理不可 |
◎ 38,500円~ +商品代 |
詳細 |
各市区町村の水道局から、給水装置工事・排水設備工事を法律法令に基づいてその市区町村内で適正に施工することができる水道業者として認められています。
※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
エラーコードを確認する
給湯器のリモコンに表示されるエラーコードを確認することで、トラブルの原因を特定できることがあります。給湯器のエラーコードについては、取扱説明書に詳しく解説されているので確認してみましょう。
また下記記事には、各メーカーのエラーコード別に対処法をまとめているので、ぜひご覧ください。
給湯器の電源を落とす
給湯器の故障が疑われる場合、本体の使用を停止して電源を落としましょう。故障状態で無理やり利用を続けていると、給湯器の状態が悪化してしまう可能性があります。
水漏れやガス漏れ、給湯器本体から異音が聞こえる、温度の調節がうまくできない、などの事象が起きた際は故障の悪化や、爆発など二次被害の発生を防ぐために電源を停止しておくことが無難です。
水漏れしている場合には止水栓を閉める
給湯器から水漏れしている場合は、止水栓を閉めて水漏れを一時的に止めましょう。水漏れがしやすい箇所は、配管の接続部、水抜き栓、給湯器本体の3ヵ所です。
特に冬場は、漏れた水が凍結して給湯器本体の故障に繋がってしまう可能性もあります。水漏れを確認したら早急に止水して、業者へ修理依頼をしましょう。
ちなみに止水栓は、給湯器のすぐ下の位置にあります。
ガス漏れが疑われるときにはガス栓を閉める
給湯器から異臭がする場合、ガス漏れの可能性があるのですぐにガス栓を閉めましょう。また、すぐに空気の換気をしてください。
ガス漏れを放置すると、爆発や火災に繋がってしまう危険性があります。そしてガス漏れの原因は、給湯器内にある部品の経年劣化であるケースがほとんどです。異臭を確認したら、ガス栓を閉めた後すぐに専門業者に対処してもらいましょう。
まとめ
この記事では、マンションやアパートなど賃貸住宅で給湯器が故障してしまった際の対処法を解説しました。
原則、給湯器は大家や管理会社側の所有物になるため、入居者が修繕費用を負担する必要はありません。
ただし、入居者に過失がある場合の破損や、不調を長い期間放置していたことによる悪化など、給湯器の故障の原因が経年劣化ではないことがあります。その場合には、入居者が修繕費用を負担しなくてはならなくなる可能性もあるので、自宅の給湯器の調子が悪いと感じた場合は、まず貸主側へ相談してみましょう。
また、水漏れやガスの臭いがするなど、不調を感じたら給湯器の利用を止めて故障の悪化と二次被害の発生リスクを抑えることが大切です。
間違っても自分で修理をしようとせずに、応急処置をしたら専門業者に対処してもらってくださいね。
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