給湯器が水漏れする原因
給湯器から水漏れする原因は、
- 部品や配管の経年劣化
- 配管の凍結
- 初期不良や施工不良
の3つだと言われています。では、1つずつ見ていきましょう。
部品や配管の経年劣化
給湯器の寿命は、10年~15年と言われています。
そのため、使用すればするほど、パッキンなどの部品や配管が劣化し、故障してしまう可能性が高まります。
特に、パッキンなどの部品のゴム部分が劣化すると、本来の役割が果たせなくなり、水漏れを起こすのです。
配管の凍結
配管内で水が凍結し、水漏れをしてしまうことです。配管内で水が凍結すると、配管内に水の通り道がなくなりますよね。
水が溜まっていくことにより、配管が破裂してしまいます。
そして、氷が解けた後、破裂箇所から水漏れしてしまうのです。
寒さの厳しい地域だけでなく、暖かい地域でも凍結は起こりやすいため、注意が必要です。
初期不良・施工不良
給湯器の設置から日数・年数が経っていないのにも関わらず、水漏れをする場合には、初期不良・施工不良が考えられます。
特に多いケースは、配管の接続が甘いこと。設置後すぐに不良が起きる場合もありますが、時間が経過して負担がかかってから不良が生まれることがあります。
このような初期不良はメーカーや給湯器専門業者が補償を行っていることが多いので、問い合わせてみてください。
給湯器が水漏れしたら水道代はどうなる?
当然ですが、給湯器から水漏れをしている場合、水道代は上がります。
蛇口から直径1mmの水漏れをしている場合1時間で5Lが排水され、1か月でおよそ1,000円かかります。直径5mmで5,500円、10mmで36,000円と、直径が大きくなればなるほど水道代もあがります。
「直径1mmなら1か月1,000円払うだけでいいのか」そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その1,000円は無駄な1,000円です。給湯器を通して水を使用していないにもかかわらず、お金を支払わなければなりません。
もし直径10mmの水漏れを3か月放置してしまうと、100,000円以上の出費になります。
水道代を減免してもらえる条件
使用していない水道代に100,000円の出費…。
できることなら、最小限の費用で抑えたいですよね。
そんな方に知っていただきたいのが、水道代の減免制度です。
一定の条件を満たせば、水道代を減免してもらえます。
- 使用者に過失がないこと
- 目には見えない部分から水漏れをしていること
- 災害によって水漏れをしたこと
などの条件があります。
使用者に過失がない場合
給湯器や配管を傷めるような使い方をしていなかったり、説明書に書かれた内容を無視した使い方をしていなかったりすれば、減免してもらえる可能性が高いです。
また日常的なお手入れをしていることも条件です。
しかし、お手入れはなかなか難しいものです。
もし間違ったお手入れをしている場合は、使用者に過失があるとみなされ、減免が適用されません。
正しいお手入れ方法がわからない場合は、給湯器専門業者に相談したり、説明書を読んだり、メーカーに問い合わせたりなどして対応しましょう。
目には見えない部分からの水漏れ
床下など目に見えない部分は個人で触ったり、点検したりすることが難しいですよね。
そのような場所からの水漏れの場合、減免されることがあります。
日常的に正しいお手入れをしていたとしても、目に見えない場所は水漏れを発見しにくいです。
そのため、使用者の過失としては扱われません。
災害による水漏れ
災害や事故などの予期せぬ事態による水漏れの場合も、減免される可能性があります。
使用者がどれだけ丁寧にお手入れをしても、管理をしていたとしても、災害や事故は防げるものではありません。
そのため、災害や事故によって給湯器の部品や配管が故障して水漏れした場合は、減免となることが多いです。
水道代を減免してもらえないケース
先ほど述べた条件に当てはまらない場合は、水道代を減免してもらえません。
たとえば、
- 水漏れに気付いていたのに放置していた
- 過去の使用量とあまり変わらない
という場合です。
それでは、具体的に解説していきましょう。
水漏れに気付いていたのに放置していた場合
給湯器のメンテナンスをしていて水漏れを見つけた場合や、お湯の温度が安定せず水漏れが発覚した場合など、水漏れに気づいていたのにも関わらず、放置をしていた場合には減免されません。
なぜなら、使用者に過失があると考えられるからです。
もし水漏れに気づいた場合や故障が疑われる場合には、すぐに対処するようにしましょう。
後々高額な料金を支払わずに済みます。
給湯器が壊れた場合の対処方法に関しては、以下の記事を参考にしてください。

過去の使用量とあまり変わらない場合
過去の使用料と水漏れがあった月の使用量を比較し、変化が見られない場合には免除が難しいと言われています。
そのため、少量の水漏れにすぐ気づき、対処した場合には免除されないと考えた方がよいでしょう。
しかし、自治体によってどの程度の金額の変化で減免されるかは異なりますので、一度調べてみることをおすすめします。
水道代の減免申請の手順
先述した減免される条件に当てはまる場合は、以下の手順で申請を進めます。
- 水漏れ箇所や原因を確認する
- 給湯器専門業者に修理を依頼する
- 修理後、請求書や領収書のコピーを取る
- 各都道府県水道局の「漏水減額請求書」に必要事項を記入し、請求書や領収書のコピーを添付して地域サービスセンターに提出する
- 減免の合否を待つ
請求書は、水道局公式ホームページからダウンロードできます。
自治体によって異なりますが、電子申請システムを利用してオンラインで申請手続きを行うことも可能です。オンライン手続きがあるか否かは、各都道府県・市町村の水道局公式ホームページをチェックしてください。
ご自身で手続きしやすい方を選択して、手続きを行いましょう。
水道代の減免申請をする際の注意点
万が一、給湯器から水漏れが起き、水道代が高騰してしまった場合に減免申請があるのは安心ですよね。
しかし、水道代の減免申請をする場合には、
- 全額が免除されるわけではない
- 自治体によっては申請期限が異なる
という注意点があります。では、具体的に見ていきましょう。
全額が免除されるわけではない
水道代減免制度があるとはいえ、全額が免除されるわけではありません。
減免されるのは、一部のみです。
なぜなら、減免制度は漏水した部分の水道代が対象であるからです。
基本料金や生活をする中で使用した部分の料金は支払う必要があるので、注意してください。
一部しか支払われないとはいえ、支払う必要のなかった水道代が免除されるのは、嬉しいサービスですよね。ぜひ減免制度を視野に入れておいてください。
自治体によっては申請期限が異なる
水道代の減免制度には申請期限があります。自治体ごとに申請期限が異なりますので、注意が必要です。申請期限に関しては、各都道府県・市町村の水道局公式ホームページに記載されています。
また、自治体によっては、一度減免制度が適用されると数年間漏水修理に減免が適用されない場合がありますので、重ねて注意が必要です。
給湯器専門業者を選ぶポイント
給湯器専門業者を選ぶ時には、
- 水道局指定業者
- 施工実績が豊富
- アフターサービスや保証が充実している
の3つを特に重視して選ぶようにしましょう。
3つを重視して給湯器専門業者を選んだ後は、最低3社以上の業者から相見積もりを取りましょう。
他社より明らかに安い・高い場合は注意が必要です。
それでは、3つのポイントを詳しく見ていきましょう。
水道局指定業者
水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。
以下に、水道局指定で見積もり料金無料のおすすめ業者を表にまとめていますので、参考にまずは公式サイトを確認して相見積もりをしてみてくださいね。
業者 | 水道局指定 | 見積もり | 即日対応 | 修理料金 | 交換料金 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|
![]() イースマイル |
◎ | 無料 | ◎ 最短20分 |
◎ 14,300円~ (部品代込) |
◎ 38,500円~ +商品代 |
詳細 |
![]() ハウスラボホーム |
◎ | 無料 | ◎ 最短20分 |
◎ 11,000円~ (部品代込) |
◎ 33,000円~ +商品代 |
詳細 |
![]() キンライサー |
◎ | 無料 | △ 当日・翌日 |
× 修理不可 |
◎ 38,500円~ +商品代 |
詳細 |
各市区町村の水道局から、給水装置工事・排水設備工事を法律法令に基づいてその市区町村内で適正に施工することができる水道業者として認められています。
※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
施工実績が豊富
給湯器専門業者の公式ホームページには、多くの場合、施工実績が掲載されています。
その数が豊富であれば、安心して依頼できると言えます。
また、依頼したい内容と同じような施工実績があれば、どのような施工が行われるのかどうかイメージすることができます。
料金が記載されていることもありますので、参考にすることが可能です。
アフターサービスや保証が充実している
施工のプロとはいえ、施工不良や初期不良が起きる場合があります。
そのため、アフターサービスや保証が充実している給湯器専門業者を選ぶとよいでしょう。
また、給湯器は10年、長くて15年と長期間使用するものです。
長期間使用していると、どうしても不具合が出てしまいますよね。
そんな場合に、アフターサービスや保証があれば安心です。
まとめ
突然起きる給湯器からの水漏れ。早く気づければいいですが、屋外に設置されている給湯器の水漏れはなかなか気づかないものです。
しかし、高額請求になっても安心の、減免制度があることがわかりました。
そんな減免制度には、使用者に過失がないこと、目には見えない部分から水漏れをしていること、災害によって水漏れをしたことなど、条件に当てはまらなければ適用されません。
また、減免の条件は自治体によって異なるため、必ずしも以下に該当すれば減免してもらえるということではありませんので、注意してくださいね。
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※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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