エコジョーズの寿命
本項ではエコジョーズの寿命について紹介します。エコジョーズの故障が経年劣化なのかがわかれば対処もしやすくなります。
メーカーの設計上の標準使用期間は10年
給湯器には設計標準使用期間があります。設計標準使用期間とは、メーカーが定めたガス給湯機を安全に使用できることを確認した期間のことです。エコジョーズの設計標準使用期間は従来の給湯器と同様で10年とされています。
これはエコジョーズに使われている部品が劣化するためで、点検や修理に使う整備用部品の保存期間にも関わります。整備用部品は製造終了から10年は保有することを義務付けられていますが、この期間が終わると生産が終了し、整備が行えなくなることからエコジョーズも同様に10年ほどで寿命を迎えます。
寿命は使い方や環境に左右される
エコジョーズも給湯器も寿命は10年と解説しましたが、必ずしも10年で寿命を迎えるというわけでなく、使い方や設置場所の環境によって長くも短くもなります。
設計標準使用期間では1日1時間の使用を平均として考えられており、1年で365時間、10年で3650時間の使用が想定されています。給湯器の部品はおよそ3600時間の燃焼時間を耐久性の目安としているため10年が寿命と考えられています。そのため居住人数が多い家では燃焼時間が長くなり早く寿命を迎えることになるでしょう。
給湯器やエコジョーズは基本的に屋外に設置されるため、住んでいる地域の環境を大きく受けます。たとえば気温が低い地域では凍結のおそれがあり、雨の多い地域や海に近い地域では金属部品の劣化が進みやすいなど外的要因によっても寿命は左右されます。
エコジョーズは給湯器よりも壊れやすい?
エコジョーズは壊れやすいという話を聞いたことがある方もいると思いますが、他の家庭用ガス給湯器と比較して特に壊れやすいわけではありません。このような噂があるのは、エコジョーズ独自の中和器という部品が関係しています。
中和器は燃焼運転時に発生するドレン水を排水するために必要な部品です。ドレン水は酸性のためそのまま排水をすることはできないので中和器に入っている炭酸カルシウムを通すことで中性にして排水されます。
当然中和器自体も使用を続ければ劣化をするため故障の原因になります。エコジョーズには給湯器よりも部品が多いことで故障する可能性が高いと思われているためこのように言われます。
エコジョーズによく起こる症状と原因別の対処法
ここからは、エコジョーズによく起こるトラブルの原因と対処法を解説します。エコジョーズが故障してしまったのか確認したい方や、具体的な対処法を知りたい方は参考にしてください。
- 特定の場所だけお湯が出ない
- 家全体でお湯が出ない
- 温度が安定しない
- 異音がする
- 異臭がする
- エラーコードが表示される
特定の場所だけお湯が出ない
仮にエコジョーズが故障していた場合は他の場所でもお湯が出るため、特定の水栓だけお湯が出ない場合はその水栓が故障している可能性が高いです。お湯が出ないときにはまず他の水栓からお湯を出してみて出るかどうかを確認しましょう。
他の水栓からお湯が出るようであれば水栓に問題がある可能性が高く、他の場所でもお湯が出ないようであればエコジョーズに問題があると考えられます。
家全体でお湯が出ない
家全体でお湯が出ない場合はお湯を沸かすための機械であるエコジョーズの故障もしくは沸かすためのガス供給に問題があると考えられます。
- 安全装置によってガスが遮断されている
- プロパンガスの残量が少なくなり、ガスが供給されていない
- 水栓の元栓が閉まっている
このパターンで多いのがガスメーターの安全装置が作動しているケースです。ガスメーターは震度5以上の地震を感知するとガス漏れを防ぐために作動し、ガス供給が停止します。安全装置が作動している場合は復旧をすることでガス供給が再開され、使用できるようになります。
プロパンガスを使用している家庭であればガス残量が少なくなっている可能性があるので契約している会社に連絡をして確認してもらいましょう。水も出ないのであれば元栓が閉まっている可能性があるのでこちらを開きましょう。
温度が安定しない
お湯の温度が安定しない場合は、給湯量や機能の影響が考えられます。主な原因と対処法は以下のとおりです。
- 給湯量を超えて使用している
- ゆらぎのシャワー機能が設定されている
給湯量以上のお湯を使っている場合、お湯を沸かすスピードが追いつかないことで温度が不安定になります。入浴と洗い物を同時に行っていたりするとこのようなことが起こりやすいため、一度に使いすぎていると感じる場合は少し使用をやめてみることをおすすめします。
給湯量以上のお湯を使い続ける場合、エコジョーズに負荷をかけ続けることになるため故障の原因になります。エコジョーズを長く使うためにも給湯量を意識して使用するようにしてください。家族が増えたなどライフスタイルの変化によって給湯量が足りなく感じる場合はエコジョーズの交換も視野に入れておくとよいでしょう。
リンナイ製給湯器の一部ではゆらぎのシャワー機能が搭載された製品があります。これは体をリラックスさせるための機能で、シャワーの温度を変化させるものです。これによって温度が安定しなく感じていることがあるので機能を使用していないか、使用している場合は停止して安定するかを確認しましょう。この機能ではなく特定の水栓だけ水温が安定しない場合はその水栓の故障が疑われます。長く続くようであれば水道業者に一度診てもらいましょう。
異音がする
エコジョーズを使用している時に異音がする場合は不具合の可能性があるため注意が必要です。異音と言ってもさまざまな音の種類があるため、音を聞くことで不具合なのかそうでないのかの判別が可能です。
- ピーという笛のような音
- ファンモーターの不具合
- 配管からキーンやゴーンといった共鳴音
- ウォーターハンマー現象が起きている
- ボコンボコンという釜鳴り音
- つまりの可能性がある
- 壁伝いに振動音がする
- 給湯器の振動が壁に伝わっている
- ブーンというファンの回転音
- 使用直後であれば異常ではない
- クックックーというモーター音
- 使用直後であれば異常ではない
- ウーンというポンプの回転音
- ポンプの作動音なので異常ではない
- ジュージューという蒸発音
- 結露が遮熱板に落ちているだけで異常ではない
故障の可能性がある異音
ピーという笛のような音がするときはファンモーターの不具合の可能性が高いです。ファンモーターの不具合を放っておくと燃焼ができなくなり給湯器が故障してしまうため、早めに交換可修理を行いましょう。
キーン、ゴーンという配管から聞こえる共鳴音がする場合、配管内の圧力が変化していることでウォーターハンマー現象が起きている可能性があります。これは急な止水を行うことでも起きやすいのでゆっくり水を止めてみて改善するか確認してください。水栓に水撃防止器をつけるのも有効な対策です。
熱交換器に異物が詰まっていたり、循環パイプにトラブルが発生している場合、ボコンボコンという釜鳴り音が聞こえることがあります。このまま使用を続けると給湯器の故障につながることもあるので使用をやめて専門業者に点検を依頼しましょう。
故障の可能性がない異音
ウーンというポンプの回転音はふろ予約時の残り湯チェックのためのポンプ作動や、気温低下時の配管凍結予防のための動作音のため異常ではありません。また、壁伝いに振動音が聞こえる場合も異常ではありません。しかし振動が響いている状態は良いものではないので防振金具の使用や、パッキンの設置などを検討しましょう。
使用直後であればブーンというファンの回転音やクックックーというモーター音は異常ではないので気にしなくても大丈夫です。しかし、この音が長く続くようであればモーターやファンに異常がある可能性もあるため一度確認してもらうと安心です。
結露がつきやすい時期では追い焚きに発生する水が高温になっている遮熱板に落下してジュージューと蒸発音が聞こえることがあります。少し衝撃的な音なので異常に感じるかもしれませんが原因がわかれば安心です。
異臭がする
異臭がする場合に考えられる原因と、対処方法について解説します。
- ガス臭い
- 焦げ臭い
- 酸っぱいにおい
- 生臭い
ガス臭い
給湯器からガス臭い異臭を感じた場合は窓を大きく開けて換気をしてください。換気をしようと換気扇を使用しようとする方もいますが、ガスが充満していた場合、スイッチを入れたときの火花や静電気で引火する可能性があるため窓を開けて換気をするようにしましょう。換気後は火気の使用をやめて業者へ連絡してください。
プロパンガスの残量が少ない場合も同様にガス臭がすることがあります。プロパンガスのタンクは目視で見えないため心当たりがあればガス会社に確認をしてもらってください。
焦げ臭い
焦げ臭い異臭を感じる場合は給気口や排気口にホコリやゴミがつまっている可能性があります。定期的に給湯器本体を掃除しておくことで防げます。異物が給気口を塞いでいることが原因で不完全燃焼を起こすこともあるので注意が必要です。給湯器周辺にはものを置かないようにし、燃焼中に火が消えるようであれば使用を中止してください。
酸っぱいにおい
酸っぱいにおいがするときは給湯器内部で使用している部品が腐食している可能性があります。部品の劣化は他の部品の劣化を早めるとともにガス漏れなど重大な事故を引き起こすこともあるので専門業者に依頼して点検してもらうようにしましょう。
生臭い
水が腐ったような生臭い異臭の原因は給湯器内部の水が腐っているケースが多いです。通常、給湯器では水が循環しているため腐敗することはありませんが長期間使用していなかった場合や、配管の汚れが原因で腐ってしまっている可能性が挙げられます。定期的に配管洗浄をするなどの工夫が必要です。
エラーコードが表示される
エラーコードとは、給湯器に発生した不具合を感知し、給湯器のリモコンに表示された番号のことで、トラブルのサインです。代表的なエラーコードの原因と対策方法は以下のとおりです。
- 111:点火不良
- 113:暖房関連の点火不良
- 290:中和器のトラブル
- 888:メーカー点検の時期
111:点火不良
111のエラーコードは点火不良を意味しています。ガス供給の遮断や点火に関する部品の故障が原因で表示されるこのエラーコードは必ずしも部品が故障しているというわけではなく大雨による推移上昇が原因で起こることもあるので心当たりがある場合はそれを解消してください。
天候や災害が原因でない場合は給湯器本体のリセットで直ることがあるので試してみましょう。リセットしても直らない、または定期的に同じエラーコードが出る場合は部品の故障の可能性がたかいので専門業者に相談してください。
- 温水の蛇口を閉めて、給湯器の運転を止める
- リモコンの電源を切る
- リモコンの電源を入れる
- エラーコードが液晶画面から消えていることを確認する
- 温水の蛇口を開けて給湯器を運転させる
113:暖房関連の点火不良
113エラーコードは浴室暖房乾燥機や床暖房機能を使用した際の点火不良です。他の場所でもガスの使用ができない場合はガスの供給が停止している可能性があります。他の場所でガスが使用できるようであれば点火プラグやイグナイタ、ガス電磁弁の故障の可能性があります。こちらは自身で修理できるものではないため必ず専門業者に連絡してください。
290:中和器のトラブル
エラーコード290はエコジョーズ特有のエラーコードで中和器詰まり異常またはドレン配管のつまりが発生していることを意味しています。最低気温が氷点下であれば凍結が疑われるため日が昇り自然解凍するまで待つようにしてください。その他ドレン配管にゴミが詰まっていることもありますので取り除きましょう。
凍結やゴミ詰まりが原因でなければ中和器の異常が考えられます。この場合は自身で改善することはできないので早めに専門業者に依頼をしましょう。
888:メーカー点検の時期
エラーコード888は点検時期を告知する表示です。製造メーカーの定めている設計上の標準使用期間が過ぎたことを示しています。故障ではないため使用に支障はきたしませんが、引き続き安全に使用するために点検が必要な状態です。早めに業者に点検を申し込むようにしましょう。

エコジョーズの修理や交換にかかる費用相場
ここからは、エラーや故障が発生して業者に修理や交換を依頼する際の費用相場について解説します。
使用年数や故障箇所で修理か交換か判断
エコジョーズの不具合が起きたとき修理すべきか交換すべきかは使用年数や故障箇所で判断するのが基本です。これは前述したエコジョーズの寿命に関わります。使用年数が10年以上経過している場合は仮に部品交換や修理で対応しても別の場所で不具合が起きることがあり、修理を重ねることで本体交換をするよりも高くつくことが多いためです。
同様に使用年数が長い場合は製造終了により部品が手に入らないことも多いです。これは製造終了から10年以内の保有期間を過ぎていることもあり、今後の故障までを考慮すると交換してしまった方が良いためです。部品の中には交換が高額になるものもあるため、少ない差額で本体交換ができるのであればその方がお得に感じることもあります。
逆に使用年数が2、3年で故障しているのであれば他の部品は耐用年数を迎えていないことが多く、部品交換の対応でも十分長く使える可能性が高いため費用を抑えて修理した方がメリットが大きいです。これらは依頼する業者とも相談をしてなにが最善化を考えて判断しましょう。
エコジョーズの修理にかかる費用相場
エコジョーズを修理する場合、故障した場所によって金額が異なります。部品交換で対応できる場合には部品代と作業費がかかり、作業費はかかる時間によってもかわるため事前に見積もりを出してもらうことが重要です。
- 電磁弁不良:10,000円~33,000円
- 基盤不良:6,000円~46,000円
- リモコン不具合:16,000円~38,000円
- 中和器の不具合:12,000円~25,000円
エコジョーズの交換にかかる費用相場
エコジョーズの交換にかかる費用はおよそ30万円~45万円ほどです。これは本体の性能によってもかわるためあくまで目安として考えてください。エコジョーズの交換費用は大きく本体代と工事費に分けることができます。本体代は給湯能力やオートかフルオートなのかによって金額が変わります。工事費は依頼する業者によって異なるため見積もりを取って確認しましょう。
たとえばリンナイ製のエコジョーズRUF-E2406AWシリーズの場合、本体価格のみで40万円を超えています。しかし、多くの水道業者では大量に給湯器を仕入れることでメーカー小売希望価格の半額以下の金額で仕入れることができ、工事費を合わせても大きく価格を下げることができます。業者によって仕入れ値が異なるため依頼先によって価格が変わる点はおさえておきましょう。
このように本体代も工事費も業者によって異なるため、少しでも費用を抑えたいのであれば相見積もりを取って比較するのがおすすめです。相見積もりとは複数の業者から見積もりを取ることで、業者の同士の比較をしやすくするためのものです。同じ工事内容で2~3社に見積もりを依頼して費用を比較して業者選びの参考にしましょう。
エコジョーズの修理や交換はどこに頼むべき?
ここでは、おすすめの修理・交換業者を紹介します。WEB上で給湯器の型番を調べることができるので、自分で型番などの調査を行ってから修理や交換を依頼すると依頼する業者とスムーズにやりとりできます。
保証期間であればメーカー依頼がおすすめ
エコジョーズが故障した場合、すぐに業者に依頼するのではなくまずはメーカー保証の期間を確認しましょう。通常購入してから2年ほどメーカーによる製品保証がついており、設置会社のサービスによっては延長することもできます。この期間ないであれば無償で修理を受けることも可能で、安く施工ができます。
また、一部の部品は製造元であるメーカーのみが交換に対応していることもあります。業者依頼の場合は部品の取り寄せができずに本体交換が必要なケースでもメーカーであれば部品交換で対応できる場合は費用を抑えることにも繋がります。
保証期間が終わっていたら専門業者へ依頼
メーカーによる保証期間が終わっていた場合は専門業者に依頼するのがおすすめです。給湯器の専門業者は24時間対応や年中無休など素早い対応を売りにしていることが多く、すぐにトラブルを解決できることが多いです。また、定価で修理を行うメーカー修理と比較した場合、割引を使用することで安価に施工できる可能性があり費用を抑えることも狙えます。
とはいえ給湯器の修理や交換が依頼できる業者は多数あり、最適な業者をすぐに選ぶのは困難です。そこでマイナビニュース水まわりのレスキューガイドでは全国の給湯器業者を調査し、地域ごとにおすすめの業者を紹介しています。費用や対応スピード、アフターフォローなど自分に合った業者を探す際にご活用ください。
依頼する業者の選び方
本項では依頼する業者の選び方を解説。どのような点を比較して業者を選ぶべきかを紹介するので参考にしてください。
- 有資格者が在籍しているか
- エコジョーズの施工経験は豊富か
- アフターフォローは充実しているか
- すぐに対応をしてくれるか
有資格者が在籍しているか
判断基準のひとつとして有資格者の在籍を確認しましょう。たとえばエコジョーズの故障であればガスに関する資格を持っていなければ行えない作業があるため、これらの資格を持っているかは重要な要素です。また、水道局から認可を受けている指定給水装置工事事業者であれば技術はもちろんサービス面でも安心して依頼することができます。
ガス機器設置スペシャリストが在籍している業者ではその名の通りお湯のプロに作業の依頼ができます。トラブルなく安心して施工が受けられるだけでなく設置方法についてもアドバイスを受けることができるためとくに見ておきたい資格です。
指定給水装置工事事業者は各自治体の水道局から認可を受けている業者で、公共工事も行えるほど水道に関する知識や技術、設備を持っている業者です。給湯器交換には必要な資格ではありませんが、国が定めた基準を満たしている業者であるため安心して依頼できます。
エコジョーズの施工経験は豊富か
エコジョーズの施工経験が豊富な業者であれば、製品知識を身に着けているため安心して修理を依頼することができます。修理業者によってはWEBサイト上で施工事例や実績を紹介しているので、依頼前にしっかりと目を通しましょう。あわせて、インターネット上の口コミや知名度の調査も行うとよいでしょう。
アフターフォローは充実しているか
アフターフォローや保証が充実しているところを選ぶことで、施工不良が発生した場合に対応してもらえるなど、工事終了後も安心が続きます。
相見積もりをする際には、作業費用の比較だけでなく、独自のサービスがあるかどうか等アフターフォローもあわせて比較しましょう。
すぐに対応をしてくれるか
これ以上故障を悪化させないためにもすぐに対応してくれる業者を選ぶことが大切です。素早く対応してもらうポイントは、お住まいの地域を担当する業者に依頼することです。対応エリアから外れた業者を依頼すると、打ち合わせに時間を要したり、出張費用が高くなる可能性があります。
また、土日祝にかかわらず365日対応可能かなども確認しておきましょう。給湯器のトラブルでお湯が使えない時間をできるだけ短くするためにも対応スピードが早い業者に依頼して、ストレスを減らしましょう。
エコジョーズを故障させないためにできること
ここからは、エコジョーズを故障させないために気をつけたいことを紹介します。長く使えるようにするコツを紹介するので、普段使用している給湯器の使い方を見直してみてはいかがでしょうか。
- 周辺に物を置かない
- 給湯量以上にお湯を使いすぎない
- 入浴剤の使用を控える
- 冬場は凍結に注意
周辺に物を置かない
給湯器のガスを燃焼させるには十分な酸素と排気が不可欠です。そのため、給湯器の周りにものを置いてしまうと吸気口や排気口を塞いでしまい、十分に空気が循環されないことがあります。
また、給湯器の周りにあるものが、給湯器の排熱を妨げることがあります。不完全燃焼に繋がり危険なため、給気口や排気口の周辺はこまめに掃除し周りにものがないか確認しましょう。
給湯量以上にお湯を使いすぎない
家の中では浴室、キッチン、洗面所などさまざまな場所でお湯を使用しますが、これらのお湯はすべて給湯器で作られます。給湯器の号数は給湯量を表しており、給湯量を超えてお湯を使い続けるのは給湯器の劣化に繋がります。
ライフスタイルの変化などで一度にお湯を使う量が増えた場合には給湯器の号数を変更するなどの工夫が必要です。お湯を使いすぎると量をまかないきれずに温度が安定しないなどの症状が出るので心当たりがある場合はお近くの業者に相談して号数アップをすべきか検討しましょう。
入浴剤の使用を控える
入浴剤を使用していると給湯器の寿命が短くなることがあります。なぜなら、入浴剤に含まれる硫黄などの成分が金属に負担をかけて、給湯器の配管の劣化を進めることがあるからです。
また、入浴剤によっては、成分が配管の内部に溜まってしまい、給湯の効率を下げてしまうこともあります。給湯器を長く安全に使うためには、入浴剤の使用を控えたり、メーカー指定の入浴剤を利用するようにしましょう。
冬場は凍結に注意
給湯器の内部が凍結すると配管や接続部分、弁などの部品が膨張し、破裂する危険があります。予防するために給湯器には凍結予防ヒーターが内蔵されています。凍結予防ヒーターは一定の温度以下になると、自動で動作します。使用時以外も本体の電源を抜かないようにしましょう。
また、給湯配管の凍結にも注意が必要です。保温材を巻いたり、水抜きを定期的に行うなどの対策をしましょう。以下に凍結防止策や対処法をくわしく紹介しているので参考にしてください。
エコジョーズの故障は信頼できる業者へ
本記事ではエコジョーズが故障してしまった場合の原因と対策について解説してきました。トラブル発生時の状況にあわせて、原因を突きとめて適切な対処をするようにしましょう。
また、今ご利用の給湯器を長く使い続けるための注意点や工夫をお伝えしました。給湯器の突発的なトラブルを防ぐためにも、普段から適切な使用方法を心がけましょう。
マイナビニュース水まわりのレスキューガイドでは全国各地の水道業者を独自調査して掲載しています。地域ごとに複数の業者を紹介しているため相見積もりを依頼する場合にも役立ちます。まずは下記からお住まいの地域の業者を確認してみてください。
おすすめ業者4選
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