前回のコラムでは実際に「シュフティ」を利用して仕事を発注しているクライアントへのインタビューを通じて、実際にクラウドソーシングに流通する仕事や、仕事を発注しているクライアントの現状をご紹介しました。
今回はどのような人がワーカーとして活躍しているのか、またどのようなきっかけでクラウドソーシングを利用することになったのかについてワーカーへのインタビューを通じてご紹介いたします。
インタビューに答えていただいたのは、「シュフティ」で活躍する在宅ワーカーgyoukさん(シュフティ上のユーザー名)です。gyoukさんは結婚後に専業主婦となり、現在は3人のお子さんを持つママでもあります。毎日の家事と育児に多忙な日々を送るgyoukさんがどのようにクラウドソーシングを活用しているのかをインタビューでお伺いしました。
何気なく始めた在宅ワークは最高の息抜き
田中: お子様が小さいとそれだけでも大変だと思うのですが、なぜシュフティを始めようと思われたのですか?
gyouk: 単純に、"家にずっといるのが嫌"という理由からでした。それを主人に話したところ、シュフティを教えてもらいました。"仕事=家の外で働く"という発想しかありませんでしたから、最初は驚きました。でも、子どもも小さいし外で働くのは現実的に厳しかったので、とても良い方法だなと思いました。
田中: シュフティに登録する際、不安な点や躊躇する気持ちはありませんでしたか?
gyouk: SEをやっている主人の勧めということもあり、全くためらうことなく登録させていただきました。インターネットに詳しい主人の言うことなら問題ないとばかり……。シュフティさんは運営元がしっかりした会社でしたし、実際に登録して正解でした。
田中: ありがとうございます。登録後はすぐにやりたいお仕事を見つけることはできましたか?
gyouk: はい、驚くくらい簡単に見つかりました。最初に受注できたのはファッション系のお仕事でした。その後も継続して3カ月ほどお仕事させていただいていたのですが、クライアントさんのほうから打ち切りの連絡がありました。私のライティングスキルが未熟だったんでしょうね。始めたばかりですし、次! ということで、次はグルメ情報の記事作成のお仕事を受注できました。ただこちらは私には難しく途中で断念という結果になってしまいました……。
田中: そういった壁に当たることがあっても、ライティングのお仕事を続けようと思われるのには理由があるのですか?
gyouk: もともとブログを書いていたこともあり、今のライフスタイルを考えると自分にはライティングが向いているんじゃないかなと思っています。シュフティに登録されている案件もライティングのお仕事が多いので、これで頑張っていこうと思っています。数をこなしていけば、スキルアップにもつながりますよね。
田中: お子さまが小さいと作業時間もなかなかとれないのではないでしょうか?
gyouk: もちろん、日中は子どもたちがいるので仕事をすることはできません。ですので、21~23時を仕事の時間にしています。下の子が小学生になれば昼間もできるようになりますが、しばらくは子どもたちが寝静まった後ですね。
田中: では最後に、今後の働き方についてお伺いできますか?
gyouk: 下の子が小学生になる6年後までは在宅ワーク1本で働くつもりです。その後は在宅ワークを軸に、息抜きとしてパートタイムで働くのが理想です。ずっと家で仕事をし続けるのも息が詰まりそうな気がするので、週に2回くらいは家族以外の人と接する機会としてパートへ出たいと思っています。
また今は在宅ワークで稼いだお金は自由に私が使っていますが、ゆくゆくは主人がフリーで働きたいという考えがあるみたいなので、私がサポートできるくらい稼げるようになりたいなと考えています。夫婦そろって在宅で仕事ができるようになれば素敵ですよね。それを実現できるよう、在宅ワークを続けていこうと思います。
3人のお子さんを持つgyoukさん。やはり作業時間を確保するのには苦労されているようですが、お仕事はすぐに見つけられたようです。クラウドソーシングというと難しいイメージがありますが、クラウドソーシングサービス上にはさまざまな種類の仕事があり、すぐに始められるものたくさんあります。在宅ワークにご興味ある皆さんぜひはじめの一歩を踏み出してみてください。
<著者プロフィール>
田中偉嗣(たなか たけつぐ)
株式会社うるる シュフティ事業部 部長。2006年早稲田大学卒業。新卒でベンチャー支援事業を行う企業でファイナンシャルアドバイザー、営業部長などを行う。その後、2009年に新卒で入社した企業より事業譲渡を受け独立。パートナーズ株式会社 代表取締役に就任。2010年株式会社うるる入社。2011年にシュフティ事業部長に就任し、その後主婦向けクラウドソーシング「シュフティ」事業部を牽引。毎月一回在宅ワーカーにインタビューを行うなど、在宅ワーカーの動向に詳しい。