「房総カラー」の211系が総武本線を走行する

国鉄末期のデビュー以来、211系といえばオレンジとグリーンの「湘南色」の帯が定番。ただし、房総地区に転用された編成はイエローとブルーの帯を巻いている。転用が始まったのは2006年からで、いまだ見慣れない印象だが、早くも209系による置換えが進んでおり、「房総カラー」の211系は"短命"に終わる可能性が高い。

列車情報

JR東日本 211系

基本情報

211系は国鉄近郊形電車113系・115系の後継車として、国鉄末期の1986年にデビュー。JR東日本においては東海道線、高崎線、宇都宮線を中心に活躍し、2階建てグリーン車も連結された。2006年から一部の編成が房総地区の各路線へ転用され、従来の帯色(オレンジとグリーン)とは異なるイエローとブルーのカラーが採用されている。

JR東日本の211系は現在、新型車両の投入にともない置換えの対象に。2014年度に予定される東北縦貫線(東京~上野間)開業に向け、東海道線、高崎線、宇都宮線ではE233系の増備が続いており、すでに東海道線での211系の運用は消滅した。

房総地区の211系もすべて209系に置き換えられる計画で、内房線・外房線・東金線からは撤退。いまは総武本線・成田線のみの運行となっている。