小学生の子どもを持つ親にとって、どのタイミングで子どもにお小遣いを与えるかは、大いに悩むところかもしれない。低学年ではそもそも買い物自体に不慣れで、お金の管理も難しい。何年生からどのくらいの金額を、どのくらいの頻度で渡すか、悩む人も多いだろう。
そこで今回は、小学生の子どもを持つマイナビニュース女性会員167人に「お小遣いを渡す頻度や金額」などについて聞いてみた。
Q.お子さんにお小遣いを渡していますか?
「渡している」(68.9%)
「渡していない」(31.1%)
Q.どれくらいの頻度でお小遣いを渡していますか?
1位「1カ月に1回」(74.8%)
2位「1週間に1回」(6.1%)
3位「1年に1回」(5.2%)
3位「数カ月に1回」(5.2%)
3位「不定期」(5.2%)
6位「毎日」(1.7%)
7位「数週間に1回」(0.9%)
7位「数日に1回」(0.9%)
Q.1回に渡すお小遣いの金額と、その金額に決めた理由を教えてください(自由回答)
■「1カ月に1回」
・「300円(3年生):1日一度のお手伝いで10円」(42歳/その他/その他・専業主婦等)
・「500円(3年生):普段必要なものは買うので、自分で少額のほしいものが買える最低限度の額かなと」(44歳/その他/その他・専業主婦等)
・「500円(3年生):洗濯物干しが1枚1円で、1日10枚程で1カ月300円。食事の準備(テーブル拭きや食器運び)をしているので、合わせて1カ月500円にしました」(41歳/その他/その他・専業主婦等)
・「500円(5年生):5年生なので500円。年次に合わせて100円ずつ上がっていく」(49歳/その他/その他・専業主婦等)
・「1,000円(2年生):夫婦で話し合った結果」(31歳/その他/その他・専業主婦等)
・「2,000円(6年生):1週間に500円は必要だから」(49歳/その他/その他・専業主婦等)
・「3,000円(2年生):ママ友も、そのくらいあげていると聞いた」(36歳/その他/クリエイティブ関連)
・「3,000円(6年生):2,000円では寂しいし、5,000円では多い気がして間をとって3,000 円にしました」(49歳/その他/その他・専業主婦等)
・「4,000円(3年生):話し合いをした上で決めた」(28歳/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「5,000円(5年生):周りと同じ」(31歳/その他/その他・専業主婦等)
・「1万円(6年生):その中から日常生活に必要なものなども負担させている」(42歳/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「特に決まっておらず、使うときに使うだけ(6年生):何に使うかによって金額も変わるから」(47歳/人材派遣・人材紹介/IT関連技術職)
■「1週間に1回」
・「200円(1年生):主人と相談をして決めました」(33歳/その他/販売・サービス関連)
・「250円(4年生):1年生では700円、2年生では800円、3年生は900円で、1カ月に1,000円をまとめて渡していたら無駄遣いをしたので」(43歳/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)
・「500円(1年生):一週間でお菓子などを買うのに、ちょうどいい感じの金額なので」(47歳/食品/営業関連)
■「1年に1回」
・「1,000円(1年生):遠足のおやつ代、本代」(35歳/その他/その他・専業主婦等)
■「数カ月に1回」
・「500円(2年生):自分で管理できる額」(30歳/その他/事務・企画・経営関連)
・「4,000円(4年生):夫婦で話しあった結果」(26歳/システムインテグレータ/IT関連技術職)
■「不定期」
・「500円(1年生):小学生になったので、どれだけ買えるか自分で考えさせて実際に使わせることをさせたかった」(37歳/教育/専門サービス関連)
・「決めていない(6年生):その時々であげる用途が異なる」(46歳/その他/その他・専業主婦等)
■「毎日」
・「10円(2年生):お手伝いをしたら、お金を渡すようにしています」(33歳/ソフトウェア・情報処理/販売・サービス関連)
Q.お小遣いはどのように渡していますか?
「現金」(93.9%)
「電子マネーなどキャッシュレス」(6.1%)
Q.お子さんのお小遣いの主な使い道について、次の中から一つ選んでください
1位「漫画・本など」(28.7%)
2位「文房具など」(19.1%)
3位「貯金」(18.3%)
4位「ゲームなど」(15.7%)
5位「その他(自由回答)」(10.4%)
6位「プレゼントなど」(4.3%)
7位「ファッションなど」(3.5%)
Q.お小遣いを渡していない理由について教えてください(自由回答)
■「1年生」
・「まだお金の管理ができないから」(35歳/その他/その他・専業主婦等)
・「欲しいとも言わないし、使う機会もない」(49歳/文具・事務機器関連/事務・企画・経営関連)
・「まだ自由に外を出歩かせていない。親と一緒。そのためお小遣いが必要ない。ときどき自由に使えるお金は渡すが、買い物する場で渡し自分で会計をさせるスタイルなため、お小遣いとは違うという認識」(36歳/信用組合・信用金庫・労働金庫/事務・企画・経営関連)
■「2年生」
・「まだ上手に考えて使うのが難しそうに思うため」(43歳/その他/その他・専業主婦等)
・「まだ、いくらくらい渡せばいいか周りの平均が分からない」(39歳/その他/その他・専業主婦等)
・「毎月渡すのが面倒なので渡していない。それほどおねだりもされないので、お菓子などは都度都度買い与える」(46歳/その他/その他・専業主婦等)
■「3年生」
・「まだ一緒に買い物に行って、好きなものを選ぶ段階だから」(39歳/ガラス・化学・石油/その他技術職)
・「必要な物は親がその都度買っていて、今のところお小遣いは必要がないので」(41歳/その他/その他・専業主婦等)
・「決まったお小遣いはないが、テストの点数によって買い取るなどしている」(38歳/その他/その他・専業主婦等)
■「4年生」
・「必要な物は親が買うから」(39歳/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「その都度買ってあげているため」(41歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「無駄遣いするから」(35歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
■「5年生」
・「使わないから」(41歳/フードビジネス/その他・専業主婦等)
・「欲しいものは、言われた時に買ってあげてるから」(45歳/その他/その他・専業主婦等)
■「6年生」
・「申告制にしているから」(39歳/その他/その他・専業主婦等)
・「必要な時、渡すから」(42歳/化粧品・医薬品/営業関連)
・「基本的に、お年玉で1年間やりくりするようにしている」(39歳/鉱業・金属製品・鉄鋼/事務・企画・経営関連)
■総評
小学生の子どものいるマイナビニュース会員に、子どもにお小遣いを渡しているかどうかを聞いたところ、7割近くの68.9%が「渡している」と回答した。とくに高学年では、お小遣いを渡していない家庭はごく少数派となった。
どれくらいの頻度でお小遣いを渡しているかを聞くと、約4分の3の74.8%が「1カ月に1回」と答えた。以下、2位「1週間に1回」(6.1%)、3位「1年に1回」(5.2%)「数カ月に1回」「不定期」(各5.2%)と続くが、小学生を持つ家庭の多くは月額のお小遣い制を採用していることがわかった。
次に、1回に渡すお小遣いの金額とその理由を聞いた。金額に関してはまちまちだが、月額制の家庭では低学年で300円~1,000円、中学年で500円~3,000円、高学年では2,000円~5,000円程度が多いように見受けられる。
なぜその金額に決めたかについては、「夫婦間や子どものとの話し合いで決定した」「必要額を考えた」「学年や周囲の相場感を見て」などが目立つ意見となっている。そのほか、「自分で管理できる額」や「その都度、あげている」、「お手伝いをしたら渡す」などのコメントもあった。
お小遣いの支払い方法については、「現金」が93.9%と圧倒的で、お小遣いの世界ではまだまだキャッシュレス化は進んでいないようだ。
子どものお小遣いの主な使い道について聞いたところ、1位は3割近くの回答を集めた「漫画・本など」(28.7%)に。以下、2位「文房具など」(19.1%)、3位「貯金」(18.3%)、4位「ゲームなど」(15.7%)と続いている。
最後は、お小遣いを渡していない家庭に、その理由を聞いた。主なコメントとして、「欲しがらない」「うまく管理できない」「必要なものは親が買う」などが挙がった。
子どもの成長を測る指標の一つとして、子どもが自身でお金を管理し計画的に使う、というものがある。その意味でも、決まったお小遣いを渡し、その使い方を見守るというのは、子育ての一環としても重要なポイントとなるだろう。今回の調査は、そんなママたちの試行錯誤の一端がうかがえるものになったのではないだろうか。
調査時期: 2021年4月2日~2021年4月12日
調査対象: 小学生の子どもがいるマイナビニュース女性会員
調査数: 167人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません