「好き!」「付き合って!」と告白されたら、誰だってうれしい気持ちになるものです。自分を好きになってくれる人がいるという事実は、自信をあたえてくれたり、自分では気付かなかった長所が発見できたりすることにもつながっています。

ちょっと落ち込んでいるときや、失恋したてのとき、恋愛とはまったくほど遠い生活を送っていたときの思いがけない恋の告白は、自分にほっこりと温かい気持ちをあたえてくれるものです。とはいえ、うれしいのだけれども「イエス」と即答できない場合があるのも事実です。

(相手のことをよく知らないのに、うれしいというだけの理由で付き合ってもいいのだろうか)(相手はいい子そうだし、うれしいのだけれども何かしっくりこないところがある)告白されたものの、いまいち乗り気になれない。しっくりこない。イエスと即答できないという経験は誰にでもあるはずです。

そんなに堅苦しく考えなくても、とりあえず付き合ってみて、なんか違うと思ったらその時はその時じゃん! と考えられる人はいいかもしれません。

しかし、マジメに相手の気持ちにこたえたい。せっかく自分を好きと言ってくれたのだから、相手の告白には真摯に向き合いたいと思う人も多いはず。

今日は、告白されたものの、決め手がみつからない。気持ちがしっくりいかない……そんな時は、どうやって「イエス」か「ノー」を判断すればいいのか考えていきたいと思います。

●他に気になっている子がいる時、前の彼女をまだ忘れられない時。女の子から告白をされてうれしいのだけれども、その子と付き合うことを考えると心に引っかかりがある場合は、実はひそかに他に気になっている人がいる。別れた彼女のことをふっきれていない……という可能性があります。

他の人への気持ちをひきずったまま、告白してくれた女の子と付き合うと、どうしても気になる女子や元カノと交際相手を比較してしまったり、(元カノだったらこんなことしないのに)と思ってしまったりするもの。

自分の気持ちの中に元カノや他の女の子に気持ちが向いていないか、考えるのもつらいかもしれないけれど、キチンと振り返って考えてみるといいと思います。

●自分に告白してくれた女の子が、かわいくて人当たりがよく、周囲の友人に話したらきっと、「えええ。Aちゃんに告白された? うらやましすぎるだろ」と言われるような人なのに何かしっくりこないということ、たまにはあると思います。

そんなときは、何が理由でしっくりこないのか見極めることが大切ですが、考えられる可能性は、自分がイヤだと思うこと、これはゆるせないと思うことと、相手のそれが一致していない場合が多いものです。

たとえば、誰かから、「そこのドア閉めて」と言われたとき、自分はドアからいちばん遠いところにいてもすぐに閉めにいってしまうタイプだとします。ところが、相手の女の子はドアのいちばん近くにいたとしても絶対に自分は動かないタイプの女子だと、彼女を見ていてうすうす気づいていて、そういうところが、ちょっとイヤだなぁと実は日ごろから思っていたとか。

自分はタバコを吸わないので、付き合う女の子もできればタバコを吸わない人がいいと思っていたけれど、彼女は喫煙者だった。しかも、それを隠しているっぽいところがなんとなくイヤだとか。

細くてキレイで、ダイエットなどに気を遣っているのはわかるけど、みんなで一緒にいる時に自分のぶんの料理をたくさん残したり、好き嫌いが多かったりするところを見ると、(付き合うなら、何でもおいしそうに食べる女の子がいいな)と思ってしまったことがあるとか。

好きなことや好きなものは、付き合う相手と違っていてもお互いに世界が広がったり、相手の好きなことに興味をもてたりと、けっこうなんとかなるものです。

しかし、自分がイヤだと思うこと。ゆるせないと感じることが違っていると、それはどうしても譲歩できないもの。相手のゆるせないことやイヤだと思う面を見るというのは、男のくせに心がせまそうで感じがしてイヤだと思う男子も多いかもしれませんが、そこを見極めておかないと結局後でもっと相手をイヤな目で見てしまうことにもなりかねないので、キチンと相手の女子を見てほしいところです。

●告白してくれた相手の女の子は前から友だちなので、イロイロ話をしているけれど、やたらと家が厳しかったり、お母さんのいうことを全面的に聞き入れたりしているフシがある。

付き合う女の子の親が面倒くさそうなのがイヤというわけではないけれど、いい年齢になっているのに子離れしていないのか、親離れしていないのか、もしくは両方なのかがわからなくてちゅうちょしている部分があるかもしれない。

女の子が付き合う男子のことを「あの人、マザコンかも」と心配するのはよくあることですが、実際には女の子のほうにもマザコン的な疑惑があるものです。

男の子と付き合うことになると、相手の男子を呼びだしてあれこれ説教したり、交際とはこういうものとレクチャーしたりするお母さんもいないことはありません。

ここで肝心なのは、付き合う相手になる女子がお母さんに反発したり反論したりして、彼氏の側について、「お母さんやめてよ。私の好きな人にそんなこと言わないで!」と言ってくれるのか。それともお母さんの言うことは何でも正しいと思っているのか? という点です。たいへんむずかしいとは思いますが、そこのところを一度確認、見極めしてみるといいと思います。

告白されたものの決め手にかける。なぜか「イエス!」と即答できない。そんなときは、何かしら必ず、即答できなかった理由があるもの。その理由がなんだったのかキチンと考えて、わからない部分は本人と話してみて、意思疎通をはかるようにして相手の告白には誠実にこたえてあげてほしいところです。

酒井冬雪です。恋愛の場面では自分ひとりで考えてもラチのあかないことが多いもの。わからないことは本人に聞いてみるのがいちばん手っ取り早いですし、誤解や勘違いも一人じゃなく二人ならすぐに溶けるはずです。知たいことは本人に聞いてしまうのがいちばんだと思います。では、またね!