恋愛というものを始めるには、まず女の子のほうから何らかの行動を起こしてほしい……と思っている男子は多いものです。40代、50代の男性が聞いたら、「なんということ!」と思うかもしれませんが、実際問題として、10~30代の男性のほとんどが、恋愛にいたるきっかけは女の子がつくってくれないと困ると考えていたりします。
具体的に女の子がどういったアクションを起こしてくれると、男子としては「これってもしかして……オレに気があるっていうこと?」と思えるのでしょう。
○これまでは友人たちをふくめていつも6~8人で行動していたのに、いつの間にかダブルデートっぽく4人でどこかへ行く感じになってきた。しかも、一方の男女はあきらかに付き合っちゃいそうな雰囲気である。
○頻繁に他愛もない内容のメールやメッセがくるようになり、相手の女の子の日常のスケジュールが何となくわかるようになっていた。
○オレの趣味に合わせて、△△のイベントに行かない? 私も□□始めちゃった……というようなことを彼女が言うようになった。
○自分の趣味や習い事の集まりや発表会などに、特に女子中心の集まりの場に招待されてしまった。
○相手の女の子のゲーム上でのキャラ名が、オレの名前に似ていたり、オレのあだ名だったりした。
○ダブルデートっぽく会うようになって、しばらくたったら、ついに2人で出かけない? と誘われてしまった。
女の子がこういったアクションをみせてくれると、男子的には時間と会う回数とともにこのままこの誘いをOKしつづければ、いつの間にか2人は付き合ってるっぽい雰囲気になっていくのだろうなぁと想像してみる。というふうに、女の子のほうから行動を起こして、気付けば2人になっていて、気付けば付き合っていた的な、なんとなく~から始まる恋愛が多いのが最近の特徴です。
では、誘う側、行動を起こす側である女の子のほうは、そういった恋愛の始まり方を「よし!」と思っているのかというと、案外そうでもない……という人が多かったりします。女の子の立場になってみると、やはり、「ちゃんと好きとか付き合ってって、男の子のほうから言ってほしい」「今のままだと、付き合っているんだかいないんだかよくわからない。このまま、あいまいな関係でいるのはつらい」「男の子に好きだって言ってもらって、グイグイ引っ張ってもらえる感じでドキドキするから、そこはちゃんと言ってもらえるとうれしい」という意見が多いのも事実です。
ですが、実際に、女の子のほうから何となくうまく2人きりのデートに誘って、2人で会う機会を増やして、ついには、「私たちって、付き合ってるっていってもいいのかな……」とまで男の子に聞いてみて、「うん。そうだねー」とだけ言ってもらってようやく付き合っている確認が取れた。といった経緯で彼氏ができたという女の子は後を絶たないものです。
そして男子の行動とは裏腹に、「男の子のほうからちゃんと、好きだとか付き合ってと言ってもらいたかったなー」「やっぱり、好きっていう気持ちをことばにしてもらえるとすごくうれしい」というのが女の子としての正直な気持ちともいえます。
男の子側の言い分としては「好き」とかそういったことばは言わなくても十分に彼女に通じているはずだと思う、とか。好きとかかわいいとか、そういったことばはチャラい男が言うことで、自分はそんな恥ずかしいことは言えない。言わなくても、ちゃんと彼女のことは好きだし、かわいいと思っているし、大事にしているからいいのだ。 相手の女の子(彼女)が、確実に自分のことを好きだとわかっているなら「好きだ」「付き合って」と言えるかもしれないけど、その確信が持てないうちは、告白はできない。キズつきたくないし、プライドがあるから、とか。そんなふうに言う男子が多いものです。
しかし、このように男性のほうから女の子になかなかアクションがない。女の子は女の子で、相手の男の子に気を遣いながら、最初は数人で会う機会をつくって、相手の趣味にあわせたりしつつ、2人で会うきっかけを探っていく。というようなことをしていると、彼が乗り気でなかったときは、なんとな~く断られてしまって気付けば疎遠になったり、女の子的にも断られるかもしれない可能性をひきずりながら誘い続けるのがつらくなったりで、なかなか恋愛に発展しづらい。行動を起こしているようにみえて、実は恋愛から遠ざかってしまうケースのほうが多かったりするともいえます。
それでは、どうすればこういった状況から脱出できるのかというと、やはり女の子の行動だけに頼らず、男の子のほうからも女性を誘ってあげる。ほめてあげたり、自分の気持ちにスナオになって、思っていることを口に出してあげたりすると、恋愛のチャンスは広がるような気がします。
実際問題として、女の子を気軽にほめたり、スナオに自分の気持ちを伝えたりできる男子がモテてしまうのは、やはり女子としては、相手の気持ちをことばでキチンと伝えてほしいと思っている。男の子のほうからも、時にはしっかり、力強く自分への好意をみせてほしい。そう思わずにおれない女の子が多いからなのです。
とはいうものの、それ以前の問題で、誰か……女の子のことを好きになっている自分の気持ちにまったく気付いておらず、彼女の前に出ると何となくイライラしたり、焦ったりで、やさしくするどころか意地悪くなっていたりする。そんな男性もけっこう多いものです。
好きという気持ちや恋愛感情って、あまくてほっこりしていて、穏やかなものだと思っている男子は多いようですが、そんなことはありません。本当に相手のことが好きだと、苦しかったりつらかったり、イライラしてシットしてしまったり、自分のイヤな面が表に出てしまうこともとても多いものなのです。
もし、そんな切羽詰った自分に気付いたら「おおお、これは彼女を好きっていうことかー?」とスナオに認めてしまって、好きな女子なのだから存分にやさしくして、あまやかしてしまおう~くらいにできると、そんなあなたは大人の男……だと思います。そこまでの境地に達するのはむずかしいとは思いますが、まずは自分の気持ちに向き合う。自分の気持ちにスナオになってもらえると、女の子にどういうアクションを起こせばいいか、おのずとわかってくるはずです。
恋愛のチャンスを増やすためにもぜひ、男性のほうからも、女の子にたくさん、アクションを起こしてみてほしいものです。
酒井冬雪です。男子に意地悪されたら、スナオに「意地悪な人!」と受け止めてしまう女の子、多いものです。好きな女子に意地悪しちゃう? そんなフクザツな気持ち、わかりません。好きならやさしくすればいいのに……なぜ? と女の子は思ってしまいます。ぜひ、男子のみなさんは好きな女子をスナオにストレートにやさしく甘やかしてあげてもらいたい、そんな気持ちでいっぱいです。では、またねー!