どうしてなんでしょう。男の子って、男性って、一極集中型してしまう人が多いんです、恋愛に関しては。例えば、あなたが中高生だったころ、共学の学校に通っていたとします。そこには必ずのように、クラスのマドンナ、学年のマドンナ、学校のマドンナ的存在がいて、男子の人気は一極集中してしまう。規模の大小はおいておいても、そういった現象が少なからずあったはずです。
女の子は直感的に気づいてしまう「この人とは合う、合わない」といった感覚が、男子はあまり働かないことが多いような気がしまいます。正確にいうと、同性同士の付き合いに関しては、「こいつとは気が合わないかも」「こいつとは気が合うなぁ」と勘が働くのに、異性となると途端に、その予感が働かなくなってしまう男性が多いのかもしれません。そのため、せっかく女の子が好意を示してくれることがあっても、「これでいいのだろうか。オレの憧れの○○ちゃんのことをあきらめていいのだろうか」と悩んでしまって、大切なチャンスを逃してしまう男子はけっこう多いのです。
それでも、チャンスを逃してしまった! と気づければまだいいでしょう。逃したチャンスにすら気づかず、いつまでも理想ばかりを追いかけてしまう、そんな人も中にはいるかもしれないので……。
さて、チャンスを逃してしまった後で、「あの子はいい子だった。今にして思えば、あの子と付き合っておけばよかった」と後悔した場合、挽回するチャンスはあるのか。何とか出会ったころに時間を巻きもどしたい、やり直したいと考える男子も多いことでしょう。今日はそんなときのために、日ごろから注意しておいたほうがいい点についてピックアップしてみることにします。
自分が「いいな」と思った女の子とそうでない女の子に対して、あからさまに態度を変えない。基本、女の子や女性に対しては誰にでも平等な、同じような態度を取るようにしておく。そうしておくと、最初は「別に好きなタイプでもないな」と思ってドライな態度をしていたけれど、後で彼女の人柄のよさを知り、また男子からの評判がよかったりして、自分の彼女を見る目も変わってきたとき、彼女から「この人、急に態度が豹変したわ。なんなの? 」といぶかしく思われずに済むはずです。どんな女の子にでも、まんべんなく親切に、キチンと挨拶をして礼儀正しい姿勢を見せておくことが大切です。
断るにしても、キツい断り方やフェイドアウトをしない。また、断ったこと(相手をふったこと)を人に話したりしない。最初は自分の好きなタイプとも思えなかったので、メールにもひと言だけ「了解」と面倒くさそうな返信をしていてきたり、なんだか必要以上に冷たい対応をしてしまった。そんなことをしてしまうと、後で彼女のことを「あの人はいい人だった」と後悔しても、関係を回復するのが難しくなってしまいます。最近は、キツい断りを入れずに、何とかして自然消滅にもっていこうとする男子が多いものですが、自然消滅というのはやる側にとっては楽かもしれませんが、やられた側にとってはいかにも中途半端で生殺しな感じがして、非常に後味の悪いものです。
女の子に対しては、中途半端な対応はせず、ハッキリと「仕事が忙しすぎて、彼女ができても一緒にいられなくてつらいから、今は仕事に専念しようと思っている」とか、「前の彼女のことが忘れられないから、気持ちを整理しないと前に進めない」とか、ウソでもいいのでハッキリと、相手をキズつけないような「付き合えない理由」を女の子にサラリと伝えて、その上で音信不通になってほしいと思います。
そうしておけば、後で「やっぱりあの子がよかった」と思ったときに、「前の彼女のことはキッパリあきらめることができた」とか、「やっぱり、仕事だけじゃなく、プライベートも楽しまないとと思えてきて」とか、もっともらしい理由をつけて、再びアプローチしてみることだってできるかもしれない……わけです。
人の心というのは変わっていくもので、自分の心だって例外ではありません。要するに、いずれにしろ後々のことを考えて、最初から女の子には誰にでもやさしくしておいたほうがいい。やさしく失礼でない態度を取っておけば、後から自分の考えが変わったときにも、後悔することなく、関係の改善ややり直しがしやすくなるというわけです。
「口が達者な人じゃないとできないじゃん! 」と思う人もいるかもしれませんが、そうではないのです。誠意の問題なのです。自分の心に正直に、ウソや逃げのない本当の気持ちを女の子に伝えていれば、その誠意は伝わります。誠意が伝わっていれば、一時音信不通になり、後で後悔してまた連絡を取ってみても、女の子は「あの人は、いい人だった」という印象を持っていてくれるはずです。
とにもかくにも、日ごろから誰にでもやさしくという気持ちを忘れないでいると、後からのチャンス挽回もしやすくなるはずです。ぜひ、今日からがんばってみてください。
酒井冬雪です。私は基本的に、誰にでも態度が同じです(目上の人には少し丁寧にはなりますが)。本当に「好き」な相手にも好意が伝わりにくいという問題が発生し、若いときは困ったこともありました。とりあえず、軽々しく「ラブ」とか言うのは、それ以来やめた次第です。では、よい週末を!