恋愛で悩む、恋愛がないことで悩む……といった気持ちは、昔も今もそうそう変わりはないと思うのですが、恋愛への取り組み方というものはだいぶ変わってきているような気がします。女の子はあまり変わらないのですが、男性の恋愛への取り組み方は本当に変わってきており、その急激な変化に追いつけない女の子が男の子に対して「えええ!? 」とビックリしてしまうのはよくあることです。
男性自身はそういった恋愛への取り組み方の変化について、自覚がないはずです。男性同士は、父と息子、先輩後輩、上司と部下といった世代の違いのある同性と恋愛に関する情報を交換するということをあまりしないと思われます。ですので、自分より年上の世代の男性がどのような形式で告白→恋愛をしてきたのか、情報が年下世代に伝わりにくくなってしまいます。ところが、女の子は母と娘、姉と妹、先輩後輩、年代の違う趣味友だちなど、女性同士だったら年代にこだわらずに"恋バナ"ができる部分があるので、なんとな~くではありますが、「恋愛ってこういうもの」といった概念や、恋愛の核の部分に関しては世代は違えども共通の認識があるわけなのです。そういったわけで、女の子の中には、ある程度共通の「恋愛ってこういうもの」という認識があるわけなのですが、最近は男性の恋愛への取り組み方が劇的に変化してきているので、その「こういうもの」が通用しなくなってきている部分があるわけです。
例えば、告白。女性としては「好き」「付き合おう」といった告白を男性のほうからキッパリハッキリしてもらいたいと願っている部分が心のどこかに必ずあるわけです。ところが、最近の(最近でもないかも…30代後半くらいの世代以降の)男性は明確な告白のようなものをしなくなってきています。ですので、何度もデートを重ねて2人で会っていくうちに女の子のほうから、「あのさ、私たちって付き合ってるんだよね? 」と切り出してみる。すると、「そうだよ」と男性に言われる。これを「告白」とは言わないと女子としては思うわけですが、現在ではこういった状況を「告白」と呼ばざるを得ないところまできています。こういった状況を40代以上の男性が聞きつけると、「へええ」と開いた口がふさがらなくなるか、「男らしくない」と怒るか、驚いて何もいえなくなるかする場合が多いかと思われます。
このように、男性の恋愛への取り組み方はここ数年でだいぶ変化してきています。では、告白の他にどういった変化が見られるかというと……
女の子と一緒にいるのに、男性は携帯やゲームをずーっとしている。女の子も携帯を取り出してポチポチやっていると、男子としては「なんで? 」と思うらしい。
「彼女がいなくてもいいかな、オレってそういうキャラだし」と開き直って、「ああ、リア充できてないわ」と言いながら自覚的に男友だちと遊ぶ男子が増えてきた。
これまで、女の子が思ってきた「モテる」女の子が、同性から嫌われるタイプのモテる女子ではなく、同性である女の子が「いいよね」と思う女子がきちんとモテるようになってきた。
ひと昔、ふた昔前の男性だったら見抜けないような女の子のウソや偽りを見抜いてしまう目が高くなっている。男子も女子と同じように、人の本質を見抜く目がついてきている。
「あえて彼女をつくらなくても、他にやることがいっぱいあるし……」とあきらめ感が心のどこかにあったりする男性が増えてきている。
こういった事情から、恋愛への取り組み方が真剣で切羽詰ったものでなくなったり、なまじか女の子を見る目が高いせいで、恋愛に求めるハードルがあがってしまったりしている。そういった傾向があらわれるようになってきた、と私は思っています。
こういった男子の変化に女の子のほうがまだ対応できていなくて、「あれ、こんなはずじゃなかったのに」と肩透かしをくらった気分になったり、「この方法でイケると思ったのに」と、従来のやり方が通用しなかったことにとまどったりしているのが現状です。
というわけなので、これからの男性は女の子の「わからない? 」「あれれ?? 」に答えてあげるためにも、自分は今こう思っている。自分はこうしたい、こういうところを見てきた、といった自分の感情を女の子に話していってあげてほしいなと思います。すると、女の子のほうも、「男子もそう考えるんだ」「へええ、そんなふうに思っていたんだ」とすぐに状況を理解してくれるはずです。上手に女の子とコミュニケーションを取って、自分をわかってもらうようがんばってみてほしいものです。
酒井冬雪です。寒い日がつづくと気分がいい私。マフラー、手袋、冬はあれこれ装着できるのが楽しいと思います。では、またね。