「このまま続けていいのか」――そんな迷いを抱えながら働く人が増えています。

厚生労働省「令和5年雇用動向調査」によると、2023年に転職入職した人は379万人と前年より増加し、離職理由として「労働時間・休日・休暇の条件」「人間関係」「心身の健康」など、働き方そのものに関わる要因が上位を占めています。

退職は決してネガティブな選択ではなく、自分の働き方を見直すための“キャリアの節目”です。個人の意思で職を離れることが珍しくなくなった今、“辞める勇気”が、より自分らしい働き方をひらくきっかけになっています。

本連載では、退職経験を持つマイナビニュース会員のリアルな声を、青木ぼんろさんの漫画で再現。「辞める」という選択をタブー視せず、働く環境の課題を“見える化”し、自分の生き方・働き方を立て直すヒントを探ります。

怖い着信

  • 「前の職場の係長から着信…なんか怖いな…」
  • 係長「お、前田くん?」  前田「はい…何かありました?」  係長「いやー今みんなで飲んでてさ」
  • 係長「前田さんの話になって 今から来ないかなーってさ」
  • 「え、そんな…良いんですか?」  「みんな待ってるよ!」  (モノローグ)「嬉しい」

    元上司からの連絡は、嬉しい再会の場への誘いだった……!!

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退職したあと、前の職場からの連絡はつい身構えてしまうもの。怒られるのか、何かトラブルか……と不安になるのは、“あるある”ですよね。でも、案外その電話はただの「会いたい」のサインだったりもします。人とのつながりは、切れたようでいて、ふとした瞬間にまた戻ってくる。そう思える夜があるだけで、明日が少し優しくなる気がします。

退職は「これからの自分」へのステップ

退職は「終わり」ではなく、「自分らしく働くための始まり」です。立ち止まって気づく不調や違和感こそが、次のキャリアをつくるヒントになることもあります。働き方の多様化が進むいま、辞めることを恐れず、心と体を守る選択をすることが大切です。“続ける勇気”と同じくらい、“辞める勇気”も尊い時代になっているのです。

退職・離職に関するアンケート

調査時期: 2024年11月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 506人
調査方法: インターネットログイン式アンケート