いつの時代も恋に悩める男女は多いもの。ここでは、弊誌人気連載「理系のための恋愛論」の酒井冬雪先生が、皆さんの恋愛に関する悩みにお答えします。恋愛に悩んでいる人、まずは先生に相談してみましょう!

妻が家ではオッサンのようです

結婚2年目の31歳男性です。妻は35歳です。共働きですが、妻はしっかりと家事もしてくれ、その点は完璧です。ただ1つ不満が。まだ結婚2年目だというのに、家での妻は緊張感がなさすぎるのです。

仕事から帰ると、ヨレヨレのジャージのような部屋着を着て、すぐに化粧を落として髪を一つにまとめ、コンタクトも外して眼鏡に。いつもはまだ20代に見える妻ですが、家ではもう立派なオバさんです。話しかけても「あぁ?? 」とオッサンみたいな返事しか返ってきません。まだ子供もいないのに、女らしさがないというか……。

妻のことは好きなのですが、もう少し、付き合っていたころのような女らしさを大切にしてもらいたいです。どうしたら妻がもう少し女らしくしてくれるのでしょうか。

とはいえ、女って結構大変なんですよ

奥様にもう少し女らしくしてほしい、付き合っていたころのようにしてもらいたいのでしたら、相談者さんから直接、「前みたいに、女らしくしてほしいなぁ」とお願いしてみるのがいちばんだと私は思います。ただ、私も女として言わせてもらいますと、女性らしく、キレイなままでいるって、ものすごく疲れるんです。

例えばメイク。男性はわからない人が多いかもしれませんが、つけまつ毛やマスカラ、アイライン、アイシャドウ、口紅を24時間つけていてと言われたら、結構キツいなぁと思ってしまいます。私はメイクをするのが大好きですので、楽しく目元のメイクをしていますが、コンタクトレンズも着用しています。しかも、花粉症です。ということは、ちょっと目がかゆいなぁと思っても目をゴシゴシかけないということです。花粉が飛ぶこれからの時期は、本当につらいですけど、ハンカチで目頭をおさえるなどしてごまかしつつ、目元のメイクとコンタクトが落ちないように気を遣っているのです。すごい精神力だなぁと、我ながら感心してしまいます。

だからこそ、家に帰ってメイクを落とし、コンタクトを外してメガネをかけ、大好きなジャージを着ると、本当に心の底から「ふーっ」とくつろげるんですよね。もちろん、メイクだけではありません。高いヒールの靴も、長い髪も(幸い、私はずっとショートヘアーですが)、ブラジャーもガードルも、窮屈といえば窮屈です。でも、女らしくキレイでいるために、女の子は窮屈をガマンしてがんばっているのです。

窮屈でもガマンして女らしい装いをし、緊張して仕事をする→帰宅してヒールを脱いで、着替えてメイクを落としてふーっとなる。 この「ふーっ」という解放感を知るために、ぜひ相談者さんも、メイクをしてスカートとヒールをはいて、長い髪のウィッグをつけて、10時間ほど外で過ごしてみてほしいくらいです。女って、本当に大変なんですよ。

というようなわけで、相談者さんの奥様はきっと、家に帰って大好きなダンナ様のそばでリラックスしてくつろぐ幸せを満喫しているんだろうなと思わずにおれません。個人的には、髪をおろしてコンタクトをして、外に仕事にいっている奥様も、家でメガネをかけてジャージを着ている奥様も、どちらの姿も同じようにかわいい。1人の女性が2つの側面を持っているっておもしろい。そんな風に考えて、どちらの彼女も愛しいと思ってあげてほしいなと思ってしまいます。

でもやっぱり、家でも会社にいるときのように、キレイな奥様でいてほしいのでしたら、そこはやっぱり、本人に直接頼んでみるのがいちばんです。「ちょっと、着替えないでそのままで、ここに座って」と言って、奥様をジーッと見て、「やっぱり、キレイだ~。もう少し、このまま見てていい」とほめつつ、相談者さんが食事の用意やお茶の支度をしてあげて、仕事のスタイルでごはんを食べる奥様をみてみるのはどうでしょう。

奥様がお風呂に入ってメイクを落としてしまったら、相談者さんが髪を乾かしてとかしてあげれば、キレイな髪をながめることもできますし、奥様もくつろげますし一石二鳥かと思います。ぜひ、上手に奥様に頼んでみてください。応援しています。

イラスト: 下薗慧子

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