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この番組がスゴイ! 全米警察24時 - コップス

ポリスメンかく語りき 『全米警察24時 - コップス』

年末年始や番組改編時期の定番番組のひとつ「警察24時」が好きだった。悪い奴を正義の味方である警察官が逮捕する。善良な市民にとってはスカッとする出来事だろう。しかし、最近はどうも様子がおかしい。日本が平和なのか、警察が怠慢なのか、逮捕されるのは軽犯罪者ばかり。番組の目玉といえは風俗店へのガサ入れだ。たまに悪質な犯罪を追っても途中で終了。ナレーションで「この件は、引き続き捜査中である」などとして逃げを入れる。好きだった、と過去形にしたのがそれが理由だ。

FOXCRIMEで放映されている『全米警察24時 - コップス』。警官のヒーローぶりがスカッとします(「FOX インターナショナル・チャンネルズ」より)

溜まるフラストレーション。それを発散させてくれたのが『全米警察24時 - コップス』(FOXCRIME)、警察24時のアメリカ版である。パトカーにカメラが乗っかって犯罪を追うのは日本と同じ。だが、アメリカはさすがスケールが大きい。大都市ではなく、大抵は片田舎の街が舞台になるわけだが、おかしな連中の数は日本とは桁違いなのである。

例えば不審車を見つける。これが日本なら免許不携帯止まりだが、こちらはそこからが本番だ。盗難車である。麻薬が出る。銃が出る。しまいにゃ暴れ出すのでディザー銃をぶっ放す。簡単に大捕物になる。逮捕して応援の車に犯人を乗せ、一仕事終えたポリスメンは笑顔を見せて語る。なぜかほとんどのポリスメンは語る。カメラ目線をちらつかせ「俺はこの街で生まれ、この街が好きだ。妻や娘のためにも犯罪は許せないのさ、HAHAHA」なぞと。アメリカ人は誰もが、ヒーローへのなり方を知っている。

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