夏休みももう終盤! 前回までは読書感想文のための本の選び方や、感想文を書く前に決めておきたい構成について本の要約サービスを運営しているフライヤーの編集部が解説しました。
この記事では、せっかくの夏休みに親子で読んで話題にしたい本を中心に、読書リストを紹介します。読書感想文の題材や夏のお楽しみに、リストをご活用ください。
もう「ずるい言葉」は使えません
「あなたのためを思って言ってるんだよ」という言葉はよく聞きます。でも、それが本当に「あなたのため」だったことはどれくらいあるでしょうか。言われるとなんだかモヤモヤするのに、とっさには言い返せなくて結局丸め込まれてしまう——。
『あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』で、社会学者の森山至貴さんは、そんな「ずるい言葉」への言い返し方を考えます。大人が使っている「ずるい言葉」はある? こういうことを言われたらどう思う? そんな話をしながら読みたい一冊です。
子どもの「やりたいこと」を知っていますか?
やりたいことを見つけるのに早すぎるということはありません。将来の夢を考えるときは、つい自分の好きなものをベースに考えがち。しかし、ただ好きなことを考えて、それに関連した仕事に就こうとするだけでは、自分に向いている仕事を見つけることはできません。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』では、好きなことと得意なことを上手にかけ合わせて「やりたいこと」を見つけるための方法を世界一わかりやすく教えてくれます。親子でワークに取り組んだら、お互いの新しい一面が見られるかも?
「それってあなたの感想ですよね?」の何がいけないのか
「客観性」や「数字」の大切さが叫ばれ、子どもたちの間でも「それってあなたの感想ですよね?」なんてフレーズが流行った時期がありました。「客観的なのはいいこと」で「主観的なことは悪いこと」のような言い方がされることがありますが、それって本当でしょうか。
『客観性の落とし穴』は、過度に数値化を求めると、人間までもが序列化され、「役に立つ」「立たない」だけで人を判断してしまう危険性があると指摘します。常に点数にさらされている子どもたちと一緒に、数字にできないものの価値について考えてみるのはいかがでしょうか。
どうして勉強するのかわからなくなったら
「勉強しなさい!」とつい言いたくなってしまうのが親心ではあっても、そう言うだけでは子どもに勉強の大切さや楽しさは伝わらないのが現実です。受験大国の韓国で「伝説の勉強バイブル」といわれる『勉強が面白くなる瞬間』は、読んだ中高生の98.4%が「勉強したくなった」のだとか。勉強の意義を感じることができたら、きっと「勉強が面白くなる瞬間」が訪れます。
高校生が学んでいる投資って?
2022年4月から高校で金融教育が義務化され、授業で資産形成を扱うことになりました。こんな授業を受けた経験がない親世代の中には、いったい何を学んでいるのだろうと不安に思う方もいるかもしれません。
『アメリカの高校生が学んでいる投資の教科書』は、その名の通りアメリカの高校で投資の入門書として使われてきた一冊です。「投資ってよくわからないんだよね」という人も、まずは親子でお金の話をするところからはじめてみませんか。
以上、夏休みに親子で読みたい本を中心に紹介しました。リンク先の本の要約を活用しながら、読みたい本を見つけてみてくださいね。