クレジットカード利用で貯めたポイントは、キャッシュバックや電子マネーのチャージなど、現金に近いものへ交換することが近年のトレンド。しかし一方で、ポイントでしか手に入れられない非売品もある。

そのなかのひとつが「東池袋52」のグッズ。東池袋52はクレディセゾンの関連会社を含む社員によって昨年5月に結成されたグループで、現在42名が各地のイベントなどで活動中。そのCDやペンライトなどは、同社の永久不滅ポイントでのみ交換でき、それ以外の方法で手に入れることはできない。

  • 「わたしセゾン」のジャケット
  • 「わたしセゾン」のジャケット
  • 「わたしセゾン」のジャケット
  • 「わたしセゾン」のジャケットは3種類、「人生楽しい人の勝ち」には「わたしセゾン」「なつセゾン」「あきセゾン」「雪セゾン」の4曲を収録

  • 左からタオルマフラー、ポスター、缶バッジ、ペンライト。缶バッジはバーコードを読み込むと特典映像が見られる

現在用意されているグッズは、デビュー作「わたしセゾン」のCDが100ポイント、これまで発表された4曲が入ったCDが200ポイント、タオルマフラーが200ポイント、ポスター&缶バッジのセットが400ポイント、ペンライトが500ポイント。永久不滅ポイント対象カードは、通常1,000円利用につき1ポイントが貯まるため、全部揃えようと思えば、それなりの期間と金額が必要になる。そこで今回は、永久不滅ポイントを効率よく貯める方法を紹介したい。東池袋52に興味がない人でも、対象カードを利用していれば役立つ情報なので、ぜひ参考にしてほしい。

永久不滅ポイント対象カード

永久不滅ポイントが貯められるクレジットカードは、クレディセゾンとセブンCSカードサービスの2社から発行されている。クレディセゾンには「セゾンカード」と「UCカード」の2つのブランドがあり、合わせて約120種類のカードが発行されているが、そのうち約90種類がショッピング利用に応じて永久不滅ポイントが貯まるカード。ただし、異なるポイント制度を持ったカードでも、後述する「セゾンポイントモール」を使えば永久不滅ポイントを貯めることができる。

もうひとつのセブンCSカードサービスは、セブン&アイグループとクレディセゾンの合弁会社で、「クラブ・オンカード セゾン」「ミレニアムカード セゾン」の2種類を発行。もともと前者は西武、後者はそごうのクレジットカードだったが、現在は合併しているため、どちらのカードもサービス内容は同じとなっている。

また、ゆうちょ銀行が仙台市・熊本市限定(2月1日から他都市でもWEBから申し込み可)で発行しているVisaプリペイドカード「mijica」の利用でも永久不滅ポイントは貯められる。ただし、こちらは交換アイテムに東池袋52のグッズは含まれておらず、前述のクレジットカード利用で貯めた永久不滅ポイントとの合算もできない。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード

先に述べたように、永久不滅ポイント対象カードは、通常1,000円利用につき1ポイント。ポイントの計算は毎月11日から翌月10日の合計利用金額に対して行なわれる。ただし、「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」と「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」の2枚だけは、国内利用時は1,000円につき1.5ポイント(端数は切り捨て)、海外利用時は1,000円につき2ポイント。他のカードよりも還元率が高く設定されている。

  • セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード

ゴールドは年会費1万800円で初年度は無料。プラチナは年会費2万1,600円の招待制カードで、招待を受けるためには原則としてゴールドの利用が必要となる。永久不滅ポイント対象カードには、年会費無料のものも多数あるが、少しでも早くポイントを貯めたければ、「セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード」を使うといいだろう。なお、海外利用で2倍の特典は、上記の2枚以外でも対象となるカードがある。

このほかにもカードによっては、永久不滅ポイントが通常より貯まる特典を受けられる場合がある。たとえば、みずほ銀行と提携した「みずほマイレージクラブカード」は、ANA、ヤマダ電機、ビックカメラ、ENEOSなどパートナー企業を利用した際にポイントが2〜6倍。「プラスハッピーUCカード」は東京ガスの料金がポイント2〜3倍、ガス機器の購入は2~5倍。「マネックスセゾンカード」は、マネックス証券の取り引きで貯まるマネックスポイントを永久不滅ポイントに交換できる。永久不滅ポイントは、別々のカードで貯めても、一部を除き合算できるので、複数枚を使い分けてもいいだろう。

セゾンポイントモール

ポイント獲得効率を飛躍的に高められるのが「セゾンポイントモール」。ネットショッピングの際に同サイトに掲載されているショップを利用すると、ショップごとに定められた倍率で獲得できるポイントがアップする。たとえばAmazon.co.jpはポイント2倍(服&ファッション小物のカテゴリは2018年3月26日まで9倍)、楽天市場やYahoo!ショッピングは2倍、LOHACOは3倍、楽天ブックスは4倍(2018年2月26日まで5倍)。このほかにも500以上のサイト、30万以上のショップがあり、10倍以上になるショップだけでも70以上(2018年1月時点)。最大で30倍になるショップもある。アプリ版も用意されているので、スマートフォンで買物をする人でも使いやすいだろう。

また、会員登録や資料請求など、お金を使わずにポイントを貯める方法もあり、アンケート、ゲーム、レシートの登録などでもコツコツとポイントを貯められる。ちなみに食べログへの口コミ登録(対象店のみ)は1件につき4ポイント、新規店舗登録は1件につき2ポイントが貯まる。

「セゾンポイントモール」は永久不滅ポイント対象カードがなくても利用可能(一部利用できないサービスあり)。ただし、東池袋52のグッズに交換するためには、クレディセゾンまたはセブンCSカードサービスが発行するクレジットカードを保有している必要がある。

ポイント運用サービス

最後に紹介するのは「ポイント運用サービス」。投資を疑似体験できるサービスで、マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社が提供する投資信託の運用状況に連動して、投資したポイントが増減する。手数料などは一切かからず、100ポイントから利用可能。好きなタイミングでポイントを取り出すことができ、運用するポイントを追加することもできる。

投資先は2種類用意されており、「アクティブコース」は外国株式・外国債券を中心とした運用で年間15%程度、「バランスコース」は国内債券を中心とした運用で年間3%程度が変動する可能性がある。両方のコースに同時に投資することも可能だ。ちなみに同サービスは2016年末にスタートしているが、スタート時と比べてアクティブコースは一時20%近くポイントがアップしていた時期もある。元本保証ではないので、損をする可能性もゼロではないが、選択肢として知っておくといいだろう。 以上の方法を駆使すれば、普通にカードを使うよりも、数倍早くポイントを貯められるはず。ちなみに永久不滅ポイントは、その名の通り有効期限がなく、解約しない限り無期限で利用できる。ポイント交換アイテムには、無重力簡易実験プログラム体験(13万ポイント)、オーロラ観測8日間の旅2名分(30万ポイント)、プライベートジェットで行くハワイ10日間の旅4名分(1,000万ポイント)といった特別な体験も用意されている。交換アイテムは変更になる可能性もあるが、一生かけてポイントを貯め、ドカンと使うことも、夢のある話ではないだろうか。

(※クレジットカードの用語などは以下を参照)

『シーンで選ぶクレジットカード活用術 (1) 最低限知っておいてほしい基礎知識』

※本記事で紹介したサービス内容は、消費税率8%を前提とした更新日時点の情報です。また、各サービスには一部対象外となるケースがあります。ご利用の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。

■ 筆者プロフィール: タナカヒロシ(ライター・編集者)

普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月8日発売の『最強クレジットカードガイド2017 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川SSCムック)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。