年末年始の海外旅行の定番といえばハワイ。ゴールドカードなどでホノルル空港(ダニエル・K・イノウエ国際空港)のラウンジを利用している人も多いと思うが、意外と知られていないのがホノルル市内にあるラウンジ。こちらは年会費無料でも利用できるカードが多数あるので、ハワイに行く機会がある人はぜひ覚えておいてほしい。
JCBプラザ ラウンジ・ホノルル
まずはワイキキ・ショッピング・プラザの2階にある「JCBプラザ ラウンジ・ホノルル」。年中無休で9時から20時まで営業しており、JCBのロゴがついているクレジットカード、またはデビットカードを提示すれば、誰でも同伴者を含め利用可能となっている。
ラウンジ内には日本語を話せるスタッフが常駐。観光や優待情報の案内、レストランなどの予約手配、カード紛失・盗難時のサポートが受けられるほか、休憩にも利用可能。ラウンジサービスとして、フリードリンクやマッサージチェアの利用、Wi-Fiの接続、設置PCでのインターネットやプリントアウト、雑誌やガイドブックの閲覧などができる。また、傘のレンタル、荷物の当日中一時預かりサービスもあるので、身軽に動きたい人は覚えておくと役立つだろう。
なお、この「JCBプラザ ラウンジ・ホノルル」とは別に、すぐ近くには「JCBプラザ・ホノルル」もあり、サービス内容は異なるが(詳しくは後述)、こちらでも観光相談などが可能だ。
楽天カードラウンジ
続いては今年8月にオープンしたばかりの「楽天カードラウンジ」。免税店「T ギャラリア ハワイ by DFS」の2階にあり、年中無休で9時半から20時まで営業。その名の通り「楽天カード」をはじめとする楽天カード株式会社が日本で発行するクレジットカードを提示すれば、同伴者も含め利用できる。
ラウンジは授乳室やキッズスペースも備えていることが特徴で、ベビーカーの貸し出しにも対応。ドリンクサービスやマッサージチェアの利用、Wi-Fiの接続、設置PCでのインターネットやプリントアウト、雑誌やガイドブックの閲覧、傘のレンタル、荷物の当日中一時預かりなども用意されている。
もちろん日本語を話せるスタッフも常駐。カード紛失・盗難時のサポートが受けられるほか、併設されている楽天トラベルデスク(9時半から17時半まで営業)では、専任スタッフに相談しながら、オプショナルツアーの予約から支払いまで完了できることが特徴。レストランやスパ、空港送迎などの予約代行サービスも利用できる。
なお、楽天トラベルデスクのみの利用であれば「楽天カード」保有の有無は問われず、楽天トラベルでホテルや航空券を予約した旅行者は、予約番号を提示すると、加盟店で「楽天カード」会員と同等の優待が受けられる「楽天トラベルスペシャルパス」がもらえる特典がある。
Lea Leaラウンジ
旅行会社のH.I.S.が運営している「Lea Leaラウンジ」は、ロイヤルハワイアンセンターのB館3階にあり、年中無休で8時から21時まで営業。H.I.S.のツアー利用者のほか、「ダイナースクラブカード」を提示すると同伴者含め5名まで利用できる。
ラウンジではフリードリンクやWi-Fiの接続、設置PCでのインターネット、雑誌やガイドブック閲覧などのサービスを用意。キッズルーム、パウダールーム、ロッカーも利用できる。H.I.S.のツアー利用者であれば、ベビーカーや傘だけでなく、現地通話ができる携帯電話まで無料でレンタルも可能で、子供連れの場合は砂遊びセットとビーチグッズのプレゼントまで用意。日本語を話せるスタッフにオプショナルツアーなどの相談をすることも可能だ。
各社クレジットカード ホノルルラウンジ
最後に紹介するのは、JTBグループのWorld Assistance Service, Inc.が運営する各社クレジットカードのホノルルラウンジ。先に紹介した「楽天カードラウンジ」と同じ「T ギャラリア ハワイ by DFS」の2階にあり、営業時間は10時から18時半までで、年中無休となっている。
同ラウンジを利用できるクレジットカードは多数あるが、実は利用するカードによってラウンジの名称が異なる。たとえばJCBカードの場合は前述した「JCBプラザ・ホノルル」、三井住友カードなどの場合は「VJデスク(ホノルルラウンジ)」、セゾンカードやUCカードの場合は「海外アシスタンスデスク ホノルル」などといった具合で、実際にラウンジを利用できるカードの一例は以下となる。
- JCBカード
- 三井住友カード/VJAグループカード・オムニカードグループカード
- セゾンカード/UCカード
- MUFGカード/NICOSカード/DCカード/UFJカード(一部対象外あり)
- オリコカード(プラチナカード・一部ゴールドカードのみ)
- 楽天プレミアムカード/楽天ブラックカード
- ダイナースクラブカード(プレミアムカード)
- JTB旅カード
など
ラウンジではフリードリンクやマッサージチェア、Wi-Fiの接続、設置PCでのインターネット、雑誌やガイドブックの閲覧、携帯電話の充電器貸し出し(持ち出し不可)、荷物の当日中一時預かりなどのサービスがあるほか、ベビーカーも最長7日間まで無料でレンタル可能。日本語を話せるスタッフも常駐し、観光情報の案内やレストランなどの予約手配、カード紛失・盗難時のサポートも受けられる。
以上、ホノルル市内にある4つのラウンジを紹介したが、観光相談や休憩以外にも、ホテルのチェックインまで、またはチェックアウトからフライトまでに時間がある場合などに、荷物の当日中一時預かりサービス(貴重品・金券などは不可)を使えば、旅の行程の自由度も増すことだろう。そしてなにより、何か困ったことがあったときに、気軽に日本語で相談できる場所があることは非常に心強い。ハワイに行く機会がある人は、どこかひとつは使えるカードを持っておくことを強くオススメしたい。
なお、旅行者の多いハイシーズンは、ラウンジが混み合うことが予想され、ベビーカーや傘の貸し出しも数に限りがあることは留意しておこう。各ラウンジ間の距離は道路を一本挟んだ程度なので、混雑時には別のラウンジを利用できるように複数のカードを用意しておくと、より安心してハワイを楽しめるだろう。
■ 筆者プロフィール: タナカヒロシ(ライター・編集者)
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普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月8日発売の『最強クレジットカードガイド2017 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川SSCムック)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。