いよいよ本格的な冬も到来し、体調を崩しがちになっている人も多いのではないだろうか。実はクレジットカードのなかには、24時間・365日、無料で健康や医療に関する電話相談ができるサービスを使えるものもある。そのなかでも今回はコストパフォーマンスにすぐれた2枚を紹介する。
サンドラッグクレジットポイントカード
まず最初は、ドラッグストア「サンドラッグ」のポイントカードにクレジット機能がついた「サンドラッグクレジットポイントカード」。年会費は無料で、「ジャックスライフサポートサービス」では、健康・医療に関する悩みや夜間・休日の病院情報、さらに介護についても24時間・365日、電話で相談できる。また、平日9~17時は人間ドック、PET施設、遠隔検診を優待料金で紹介してくれるサービスも受けられる。
さらに、車やバイクのトラブル、水漏れや鍵開けなど住まいのトラブルに対しても、24時間・365日、電話一本で応急処理の手配をしてくれる「ジャックスアシスタンスサービス」も利用可能。ただし、こちらは手配のみ無料のサービスで、修理・作業費に関しては有料となる。
ポイント制度はサンドラッグ店舗を利用する場合と、サンドラッグ以外を利用する場合で異なり、3種類のポイントが貯まる仕組みだ。サンドラッグ店舗で買物をする場合は、「サンドラッグポイント&プレミアムポイント」が貯まり、カード提示で100円(税抜)につき1サンドラッグポイント、クレジット払いで100円(税抜)につき1プレミアムポイント。合計して500ポイント貯まると、サンドラッグ店頭レジで500円の値引きが受けられる。
サンドラッグ以外で買い物をする場合は、「サンドラッグクレジットポイント」と「ジャックスラブリィポイント」が同時に貯まる。「サンドラッグクレジットポイント」は月合計200円につき1ポイント貯まり、500ポイントごとに500円分のサンドラッグ商品券と交換可能。還元率は0.5%だ。
「ジャックスラブリィポイント」も基本は月合計200円につき1ポイント貯まる仕組みだが、年間利用額に応じて次年度のポイント付与率がアップする。年間20万円以上の利用で次年度は1.4倍、50万円以上で1.5倍、100万円以上で1.7倍、150万円以上で1.8倍、200万円以上で1.9倍、300万円以上では2倍。貯まったポイントはカード利用代金への充当、各種提携ポイントやマイルへの移行、各種商品への交換に1000ポイントから利用できる。なお、同カードで決済している携帯電話利用料(ドコモ、au、ソフトバンク、Y!mobile)にポイントを充当する場合は1ポイント=1.1円相当となり、初年度の還元率は最高で0.55%。年間利用額に応じて2年目以降は最高で1.1%。「サンドラッグクレジットポイント」と「ジャックスラブリィポイント」を合計すると、最高1.6%の高還元で利用できる。また、入会時にはサンドラッグ商品券1000円分のプレゼントもある。
Orihime
もう1枚は女性向けクレジットカードとしてオリコが発行している「Orihime」。年会費は初年度無料で、2年目以降は3240円だが、年間10万円以上利用すれば次年度無料となる。同カードは24時間・365日、健康・医療に関する悩みや夜間・休日の病院情報などについて電話で相談できる「健康相談ダイヤル」に加え、「マイドクター」「ウィメンズウェルネス」というサービスも利用可能。「マイドクター」は専門医の情報提供や、専門医との電話相談でセカンドオピニオンがもらえるサービスで、紹介状(相談情報提供書)も無料発行してくれる。「ウィメンズウェルネス」は女性医師と電話相談ができるサービスで、直接受診を希望する場合は紹介状も無料で発行してもらえる。
クレジット利用の際は「暮らスマイル」が貯まり、月合計1000円につき1スマイル。年間利用額に応じて次年度のポイント付与率がアップし、年50万円以上で1.5倍、100万円以上で1.7倍、200万円以上で2倍となる。貯まったポイントは各種商品に交換できるほか、オリコポイントを経由すれば1スマイル=5円相当で各種提携ポイントやマイルなどに移行可能。
このほかにも国内外の宿泊施設やレジャー施設、飲食店などで優待を受けられる「Orihime Club Off」と「プログラムN」のサービスも利用可能。また、最高2000万円を補償する海外旅行傷害保険を自動付帯し、国内も旅行代金をカードで決済していれば最高1000万円を補償。最高100万円補償のショッピング保険も付帯している。
今回は年会費無料で使える2枚を紹介したが、ゴールドカードであれば同様のサービスを付帯している場合も多い。健康相談が使えるカードは、健康に不安のある人はもちろん、小さい子供や高齢な家族がいる人なら、1枚は持っておきたいところ。電話相談のサービス内容はもちろん、ポイント制度や付帯サービスなども考慮して、実用性の高いカードを選ぼう。
公式サイトは以下の通り。
(※クレジットカードの用語などは以下を参照)
『シーンで選ぶクレジットカード活用術 (1) 最低限知っておいてほしい基礎知識』
※本記事で紹介したサービス内容は、消費税率8%を前提とした更新日時点の情報です。また、各サービスには一部対象外となるケースがあります。ご利用の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。
<著者プロフィール>
タナカヒロシ(ライター・編集者)
普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。2015年3月発売の『最強クレジットカードガイド2015~本当にトクするカードの選び方・使い方~=写真=』(角川マガジンズ)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。