岡山県といえば、晴れの日が多いことから長い日照時間を生かして桃、ぶどう、柿などの果物栽培が盛んです。北部の蒜山(ひるぜん)地域ではジャージー牛が飼育され、穏やかな瀬戸内海ではかき養殖も。

岡山県の観光地といえば、日本三名園のひとつ「岡山後楽園」のほか、凛々しい天守閣が印象的な「岡山城」、世界最大級のつり橋「瀬戸大橋」、レトロな雰囲気に浸れる「倉敷美観地区」など、魅力的なスポットが充実しています。

  • 岡山県

    岡山県のライバルといえば

この岡山県にライバルがいるとすれば、どの都道府県になるのでしょうか。本記事ではマイナビニュース会員を対象にアンケート調査を行い、結果をランキングにまとめました。ご自身のイメージと照らし合わせてみてください。

岡山県にライバルの都道府県はあると思う?

岡山県にライバルの都道府県があると思うかを聞いたところ、回答は以下のようになりました。

ある…53.6%
ない…46.4%

岡山県のライバル県ランキング

次に、岡山県にライバルがいるとすればどの都道府県だと思うか、上の質問で「ある」と答えた方に聞きました。得票率の多い順にランキングにすると下記のとおりです。

1位 広島県(46.6%)
2位 山梨県(6.7%)
3位 香川県(4.9%)
4位 青森県(3.7%)
4位 鳥取県(3.7%)
6位 和歌山県(3.1%)
7位 北海道(2.5%)
7位 長野県(2.5%)
7位 兵庫県(2.5%)

ここからはランクインした都道府県の概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」、「岡山県を訪れるのにおすすめの季節」などをご紹介します。

1位 広島県(46.6%)

  • 広島県

    広島県

岡山県のライバル県ランキング、1位は「広島県」でした。岡山県の西側に隣接する広島県。北部には1000m以上の山々からなる中国山地があるなど、山地の多い県とされています。

一方、南側には穏やかな海面に無数の島々が浮かぶ瀬戸内海が広がり、かき養殖などが盛ん。岡山県でもかき養殖が行われていますが、広島産のかきは全国で約6割のシェアとされています。

広島県の名所といえば「原爆ドーム」と「厳島神社」が代表的で、どちらも世界文化遺産に登録されています。また、広島県尾道と愛媛県今治の間には「しまなみ海道」が整備され、のどかな瀬戸内の島々を自転車で巡ることができると人気です。

ライバルだと思う理由

「テレビのバラエティ番組で『岡山県vs広島県』のバトルをやっていて、それがとてもおもしろかったので」(42歳女性)
「隣の県ですし、Jリーグではライバルとして盛り上がっているから」(45歳男性)
「昔B&Bという漫才師が岡山県と広島県のネタをしていて、その印象が残っているので」(54歳男性)
「岡山市のほうが、見られるテレビの局数が多くて交通の便もいい印象。でも中国地方の中心となると、やっぱり広島市になるのでは」(41歳男性)
「どちらも観光名所が多く、新幹線ならすぐの距離なのでどちらに行こうか悩むことが多いから」(44歳男性)

2位 山梨県(6.7%)

  • 山梨県

    山梨県

2位は「山梨県」でした。海のない内陸の県で、県土の約8割が森林という山梨県。岡山県も果物栽培が盛んなことで知られていますが、山梨県も盆地特有の昼夜の寒暖差を生かして、ぶどう、柿、桃、梅などの栽培が行われています。なかでも出荷量日本一を誇るのはぶどうで、全国の約4分の1が山梨県産。一方、ぶどう出荷量は岡山県も多く、全国で第3位となっています。

かつて戦国武将・武田信玄のお膝元として栄えた歴史があり、現在も毎年「信玄公祭り」が開催され、川中島合戦への出陣の様子が再現されています。きなこ餅に黒蜜をかけて食べる「信玄餅」は、山梨土産の定番です。また、世界遺産の「富士山」への登山ルートの一つが山梨県にあり、登山客も多く訪れます。

ライバルだと思う理由

「岡山県も山梨県も果物の県というイメージがあるから」(26歳男性)
「ぶどうが好きなので、ぶどう栽培が盛んな山梨県。最近は北海道のぶどうも美味しいのでライバルなのかも」(52歳女性)
「果物のイメージが強いので。都会という面では岡山の方が勝っている気がする」(34歳男性)

3位 香川県(4.9%)

  • 香川県

    香川県

3位は「香川県」でした。47都道府県のなかで、一番面積が小さい香川県。岡山県とは、6種類の橋梁が連なる瀬戸大橋でつながっています。香川県側にある「瀬戸大橋記念公園」の瀬戸大橋タワーからは、108mの高さからパノラマビューを楽しむことも。

香川県といえば讃岐うどんが名物。これは、他県に比べて降水量が少なく、小麦の栽培が盛んだったことが由来だとされています。もちもちの麺にだし醤油をかける「ぶっかけ」、ゆでてから冷水で締めずに提供される「釜揚げ」などが代表的。離島の小豆島はオリーブ栽培やそうめんが有名です。

ライバルだと思う理由

「岡山県と香川県はテレビやラジオの局が共通なので、お互いの情報がよく入る」(54歳男性)
「瀬戸大橋があるので、観光地としてひとまとめになっている印象があるから」(38歳男性)
「岡山県倉敷にも名物うどんがあるので」(53歳男性)

4位 青森県(3.7%)

4位は「青森県」でした。ぶどうや桃の栽培が盛んな岡山県に対して、青森県はりんごの県。全国のりんご出荷量の約6割が、青森県産です。野菜の出荷量も東北一で、特ににんにくやごぼうの出荷量は全国1位を誇ります。三方を海が囲むため漁業も盛んで、陸奥湾ではほたての養殖が行われています。

全域が豪雪地帯で、県庁所在地の青森市は「世界一雪が積もる都市」と呼ばれることも。秋田県との県境には世界遺産の白神山地が広がり、約2600本の桜が咲き誇る「弘前城」にも多くの観光客が訪れます。

4位 鳥取県(3.7%)

4位は「鳥取県」でした。岡山県の北に隣接する鳥取県。日本海側には天然記念物「鳥取砂丘」が広がり、ラクダに乗るアクティビティを楽しむことも。周辺地域では水はけの良さなどが生かされ、らっきょうの一大産地となっています。

鳥取県には「まんが王国」という異名もあります。著名な漫画家の水木しげる氏、青山剛昌氏、谷口ジロー氏の出身地としても有名で、人気アニメゆかりの地を巡る観光も人気です。

ライバルだと思う理由

「隣同士で、どちらも自然が美しいから」(42歳女性)

6位 和歌山県(3.1%)

岡山県のライバル県ランキング、6位は「和歌山県」でした。温暖な気候で、西日本きってのフルーツ王国である和歌山県。なかでも、みかん、柿、うめは日本一の出荷量を誇ります。塩漬けのさばを柿の葉で包んだ柿の葉寿司は、和歌山県の名産品です。

和歌山県は約8割以上を紀伊山地などの山地が占めていて、「熊野本宮大社」や「那智大滝」など、パワースポットとして知られる場所も。熊野古道を含む一帯は「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されています。真っ白でさらさらな砂浜で知られる南紀白浜エリアも人気です。

7位 北海道(2.5%)

7位は「北海道」でした。手付かずの自然が満喫でき、開放感のある温泉や広大なスキー場など魅力の絶えない北海道。「都道府県魅力度ランキング」で常に1位をキープする、観光地として絶対的な存在です。乳製品の一大産地でもあり、かにやほたて、うに、鮭、いくらなどの海の幸も豊富。ジンギスカンやスープカレーなど、北海道ならではのグルメも充実しています。

7位 長野県(2.5%)

7位には「長野県」も。全国で4番目に面積が大きい長野県は、海のない内陸県。青森県に次いで全国2位のりんご出荷量を誇ります。岡山県と同様にぶどうも多く栽培されており、全国の出荷量は多い順に山梨県、長野県、岡山県となっています。長野県には温泉も豊富で、野沢温泉や渋温泉、湯田中温泉など、歴史ある名湯も。国宝の「松本城」や「善光寺」も定番のスポットです。

7位 兵庫県(2.5%)

7位には「兵庫県」も。岡山県の東側に隣接する兵庫県。日本海と瀬戸内海の2つの海に面する、数少ない県のひとつです。日本有数の国際貿易港・神戸港があり、その周辺の元町と呼ばれる一帯は中華街の「南京町」や複合ショッピングモールの「神戸ハーバーランド」などでにぎわっています。日本海側にはレトロで落ち着いた雰囲気の「城崎温泉」も。

岡山県を訪れるのにおすすめの季節は

続いて「岡山県を訪れるのにおすすめの季節」を聞いたところ、多い順に以下のようになりました。

1位 春(3月~5月)…35.6%
2位 年間通しておすすめ…25.8%
3位 秋(9月~11月)…19.0%
4位 夏(6月~8月)…15.3%
5位 冬(12月~2月)…4.3%

春(3月~5月)がおすすめの理由

「倉敷の桜がきれいで見応えがあるので」(59歳男性)
「『晴れの国おかやま』を一番実感できる季節だと思うので」(54歳男性)
「日本三名園の後楽園は、花が咲き誇る春がおすすめです」(57歳男性)
「お城巡りなどにちょうどいい気候で、果物も美味しくなる季節だから」(44歳男性)

年間通しておすすめの理由

「神社やお城など、年間通じて楽しめる場所が多いので」(43歳女性)
「瀬戸内海に面しているので、冬も含めて気候が穏やかなのでは」(41歳女性)
「自然豊かで一年を通してゆったり過ごせそう」(45歳男性)
「山間部の雪景色もいいし、瀬戸内の夏も良さそう。島巡りもしてみたい」(58歳男性)

秋(9月~11月)がおすすめの理由

「ぶどうなど、秋の実りが美味しい季節だから」(45歳男性)
「美味しいものが出まわるので、グルメ旅をしたいなら秋がいいと思う」(37歳男性)
「山の紅葉がきれいなのと、個人的に花粉が飛んでいない時季がいいので」(29歳男性)

夏(6月~8月)がおすすめの理由

「天候が安定しているので、瀬戸内海の多島美を見るには良い季節」(54歳男性)
「海で泳げるので夏がいいです」(55歳女性)

冬(12月~2月)がおすすめの理由

「冬は寒いけど、海の幸、特にかきが美味しくなるので」(57歳男性)

岡山県のライバルは、近隣の県や果物栽培が盛んな県

岡山県のライバル県ランキングをご紹介しました。1位の「広島県」には4割以上の票が集まり、2位は「山梨県」、3位は「香川県」という結果になりました。

広島県については、同じ中国地方で隣接しているからという理由のほかにも、「どちらもかきが有名」、「Jリーグのライバル」、「きびだんごvsもみじ饅頭のイメージ」などのコメントが寄せられました。

中国地方以外からは、山梨県や青森県などがランクイン。どちらも果物栽培が盛んな県であることから選んだ方が多いようです。また、瀬戸大橋でつながっている香川県も上位に。ライバルだとするポイントは人によって違うようです。

あなたも、ご自身の出身地や今住んでいる地域にライバルがいるとすればどこなのか、考えてみませんか。

調査時期: 2025年3月22日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計304人(男性: 232人、女性: 72人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート