今回のワーケーションの舞台となったのは、離島。その中でいつか行きたいなと思っていた広島県の宮島に行ってきました。久しぶりの島旅に、心も躍ります。宮島口からフェリーに乗って、宮島へと向かいました。

  • いざ、宮島へ

和の雰囲気に癒やされる「宮島ゲストハウス三國屋」

今回の滞在場所として選んだのは、宮島ゲストハウス三國屋。

  • 三國屋の外観

  • 入口からすでに、素敵な雰囲気が漂ってきます

施設内に足を踏み入れると、そこには和の世界が広がっていました。

  • 番傘がアクセント

  • 女将のみくちゃんもお出迎え

新型コロナウイルスが蔓延する前は、世界の様々な国からお客様が来て、滞在されていたのだそう。施設内は宮島の伝統や日本文化を感じられるつくりとなっていて、日本人である私でもワクワクしてしまいました。世界中から人が訪れるということも、納得です。

各部屋はもちろんですが、共有のスペースで仕事をすることも可能。ワークスペースに適した場所を、いくつかご紹介します。

まずは、大広間。自然光が綺麗に入る、明るい部屋です。ワークスペースとしてだけではなく、セミナールームとしても使用できそうな感じです。

  • ホワイトボードなどもあります

  • ハンモックに揺られながら、縁側で仕事をするのもいいですね

次に、ラウンジルーム。大小様々な形の椅子や机があるので、その中から自分にあったものを選択することができます。開放感のある大きな窓が魅力で、緑豊かな景色に癒やされながら仕事をすることができます。

  • 私のお気に入りの場所はここでした

窓の外に目を向けてみると、そこには椅子が。こちらでも仕事をすることが可能です。

  • 天気の良い日はとても気持ちが良いです

コーヒーや緑茶、紅茶などのフリードリンクの用意もされていました。仕事の合間の、束の間ブレイクタイム。ホッとするひとときを過ごすことができました。

  • フリードリンクの種類も充実していました

宮島に来てから知ったこと。それは、コンビニがないということです。小さな商店はありますが、そこは19時になると店を閉めてしまうのだそう(驚きですよね)。急にお腹が空いてしまったという方のために、施設内ではカップラーメンやお菓子、お酒などが売られています。

  • もしもの時も安心です

そしてもう一つ。夜に営業している飲食店が少ないということです。現在は3店舗ほどしか営業していないので、時間帯や曜日によっては、ごはん難民になってしまうことも。そんな時のために、施設内にはキッチンが完備されています。

  • こちらがキッチン、食洗機もあります

私が滞在したときは偶然にもフリーアコモデーションの学生さんがいて、その子が料理を作ってくれました。フリーアコモデーション略してフリアコとは、一日数時間の清掃や接客などの業務をする代わりに、宿代と食事代が無料になるというシステムです。

  • フリアコのさほちゃんと、元フリアコのるなちゃん※写真撮影時以外はマスクをしています

宮島で訪れてほしい、おすすめの観光スポット

せっかく宮島に来たということで、観光も楽しみました。おすすめのスポットをいくつかご紹介します。

嚴島神社

宮島といえば、こちらの神社をイメージする方も多いのではないでしょうか。平成8年に世界遺産にも登録された、由緒正しき神社です。

  • こちらの鳥居が目印

  • 野生の鹿がいます

  • 神秘的な光景です

大鳥居は現在工事中で、令和5年に完了予定だと話されていました。境内も素敵でしたが、やはり大鳥居を見てみたいという思いがあるので、工事が完了したらまた訪れてみたいです。

豊国神社

豊臣秀吉が千部経の転読供養をするために、安国寺恵瓊に建立を命じたのが、この神社の始まりだと言われています。しかし秀吉の死によって建物は未完成のまま…現在に至っています。

  • 五重塔が目印です

別名千畳閣とも呼ばれていますが、それは畳が857枚ほど敷ける程の広さがあるからだそうです。

  • こちらが豊国神社の内観

施設内は静寂に包まれていました。見晴らしがよく、港や嚴島神社を望むこともできます。宮島に行く際には、是非訪れてほしい場所です。

宮島ロープウェー

嚴島神社とともに世界遺産に登録されている弥山。もちろん登山をすることもできますが、ロープウェーに乗って訪れることができます。

  • ロープウェーに乗って、出発

ロープウェーの終着点、獅子岩駅すぐの獅子岩展望台からの眺めも最高ですが、せっかくなら山頂からの景色が見てみたいということで、弥山展望台を目指しました。すぐ着くだろうと思って歩き始めましたが、意外にも長い道のりで…。途中休憩を挟みながら、歩きました。山頂に着いたときは、本当に嬉しかったです。

  • 山頂からの景色

展望台にはゆったりした時間が流れていました。瀬戸内海に浮かぶ島々を見ながら、気持ちの良い時間を過ごすことができました。

宮島グルメも楽しもう

宮島には、牡蠣、もみじ饅頭、あなご飯など、おいしい食べ物もたくさんあります。夜は閉まってしまう店も多いので、昼食として食べることがおすすめです。 三國屋から歩いて30秒ほどのところにある、「bambi」。こちらでは、宮島名物あなご飯が提供されています。

  • bambiの外観

元々はテイクアウト専門店だったそうですが、現在は店内でも食べられます。

  • おしゃれな店内です

私はもちろん、あなご飯を注文しました。ふわふわのあなごとタレがベストマッチ。焼き加減も最高でした。

  • ごちそうさまでした

この春からは新しいスタッフさんをお迎えし、メニューもさらに充実するのだそう。訪れる楽しみが、また一つ増えました。

別れの日が寂しくなるくらい、充実した島と宿での日々

宮島でワーケーションをしてみて、これはまた良い場所を見つけてしまったと感じました。

離島ということで不便さがあるのかと思っていましたが、コンビニがないのと、飲食店が早く閉まってしまうくらいで、あとは普段の生活と変わりなく快適に過ごすことができました。車の必要はなく徒歩でも十分満喫できる、コンパクトなサイズ感もお気に入りポイントの一つです。

本島に行きたいときは、フェリーに乗って約10分。運賃も片道180円と、格安。気軽に本島に渡れるということも魅力的でした。

今回拠点となった三國屋は、本当に素敵な場所で…。静かな環境で集中して仕事をすることができました。部屋も設備も申し分なかったですが、ただ一点。ワークスペースの椅子と机がもっと充実していたら良いなと思いました。大広間の方をもう少しワークスペース仕様にしたいとおっしゃっていたので、今後に期待です。

三國屋には、私のようにワーケーションで来ている方も結構いらっしゃって、そういった方々との出会いにも恵まれました。同じワークスペースで仕事をしたり、初対面の方たちと楽しく交流ができるのも、こういったゲストハウスならではのものだと感じました。別れの日が寂しいと思うくらい、楽しくて充実した日々を過ごすことができました。

私が訪れたときは桜でしたが、秋には紅葉がとても綺麗だそうです。また違った季節に訪れてみたいと思いました。

南谷有美(なんや・ゆみ)

カメラマン/ライター
2018年4月に認可外保育園の園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。