今回は、シリーズ初の四国編です。最近、四国でのワーケーションがいいらしいという噂を聞き、私も訪れてみることにしました。

そしてこちらもシリーズ初となる、ホテルでのワーケーションです。滞在場所としてゲストハウスを選択することが多い私は、少しドキドキしながら訪れました。そんな旅の様子をご紹介します。

長期滞在が快適に!「FAV HOTEL 高松」

今回ワーケーションの拠点として選んだのは、2020年11月20日にオープンしたばかりの新しいホテル「FAV HOTEL 高松」。"家のようにくつろぎながら、旅の非日常を楽しむ"をコンセプトにしており、長期滞在にも向くホテルとのことで、滞在させていただくことにしました。

  • 写真提供:FAV HOTEL 高松

エントランスに足を踏み入れると、目に飛び込んできたのは素敵なアート。高級感のある空間になじむこの作品は、高松市在住の若手抽象画家 kuromaさんが手掛けられたものだそうです。

  • 写真提供:FAV HOTEL 高松

ほかにも、エントランスには香川県出身のイラストレーターうにのれおなさんが手掛けた、ガイドマップが。

  • ホテル付近のお店を紹介しているガイドマップ/写真提供:FAV HOTEL 高松

ホテルにいながらにして、香川出身の若手アーティストの瀬戸内アートが楽しめる仕掛けになっていて、旅の気分を盛り上げてくれます。

さらにうれしかったのが、タブレットによるICTチェックインが採用されていたこと。感染症が心配な方も安心ですし、チェックアウトの必要がないのも便利だと感じました。

  • 暗証番号でのやりとりなので、鍵の受け渡しもありません

今回滞在したお部屋は、どこか懐かしささえ感じられるような、クイーンツインのお部屋。まるで友人の家に遊びに来たような、不思議な感覚の落ち着く空間でした。シモンズベッドが採用されているのも、ポイント高いですね~!

  • こちらが今回滞在した、クイーンツイン

  • ふかふか~!

部屋の中には、食事や作業ができるダイニング、そしてその隣にはキッチンまで完備されています。

  • さまざまな作業に便利なダイニング

ゲストハウス等だと他の人と共用の場合が多いですし、ホテルの個室にこんなにしっかりとしたキッチンがついているのは、珍しいのではないかと思います。

徒歩5分の距離には、瓦町FLAGという複合施設もあるので食材の調達も便利なほか、調理器具や食器なども一式そろっているため、自炊用に用意していくものも必要なさそうです。施設内には洗濯機もあり、長期滞在者にはうれしい設備ですね。

  • かなりしっかりしたキッチンが完備されていました

そして、個人的に印象に残ったのが広々としたベランダです。作業中にぼーっとしたいとき、気分転換に外の空気を吸えるのは、とても気持ち良かったです。

  • 広々としたベランダです

夜景も楽しめるので、夜はお酒を片手にくつろぎの時間を過ごすこともできますよ。

  • 私はお酒が弱いので、気分だけでも…

おいしいものがいっぱい! 魅惑の香川グルメたち

FAV HOTEL 高松の周辺には、飲食店も多数存在します。各部屋にはタブレットが用意されており、おすすめスポットを検索することができます。

  • 飲食店だけではなく、様々なものが検索できます

このタブレットの情報をもとにして、実際に私が訪れた場所をご紹介します。

まずは、骨付鳥。香川県に来てから知ったのですが、香川県民のソウルフードの一つだそうです。

そんな骨付鳥の有名店「一鶴」に行きました。16時という昼でも夜でもない微妙な時間帯に訪れたのですが、多くの方で賑わっていました(ピーク時間は、待ち時間も発生するようです)。私は、骨付鳥 ひなどり、むすび(スープ付)を注文しました。

  • ボリューム満点!!

スパイシーな味が癖になりそうな感じで、多くの人に親しまれている理由がわかりました。タレにおむすびやキャベツをつけて食べることで、その味をより楽しむことができました。

次は、うどん。香川県と言えばうどんということで、こちらも行列のできる有名店「手打十段 うどんバカ一代」を訪れました。こちらお店のおすすめ、「釜バターうどん」を注文してみました。

  • これが釜バターうどんです

カルボナーラのような味わいで、とても美味しかったです。ちなみに大きさは小・中・大から選択しますが、小でもうどん一玉です。大は本当に大きなサイズだったので、お腹の空き具合と相談して決めるようにしましょう。

最後に、地元で愛されている洋食屋「アガペ グリル&洋食」を訪れました。まるでおとぎ話に出てきそうな空間でした。私は、Aランチを注文しました。

  • Aランチ、ごはんとスープも付きます

ボリューム満点で、お腹も心も満たされました。今回ご紹介した店は、すべて徒歩で訪れることができる場所です。仕事の合間に、香川グルメも楽しむことができました。

離島に公園も、気になる観光スポットも巡ってきた

せっかく香川県に来たので観光も楽しみたいということで、今回は観光も楽しみました。 まずは、離島編。数ある島の中から、今回私が選択したのは女木島。高松港からフェリーに乗って約20分で行くことができます。

  • かわいいフェリーに乗って、レッツゴー

アートの島とも呼ばれており、至るところにアートが点在しています。

  • カモメの駐車場/木村崇人

そして女木島は、その昔に鬼が住んでいたという伝説があります。島の中央部にある鷲ヶ峰には、洞窟も。

  • 洞窟の入り口。不思議な世界が広がっています

洞窟内には「瀬戸内国際芸術祭2013」で県内中学生約3000人が作った鬼瓦の展示がされています。個性豊かな鬼瓦の作品で、見ていてとても楽しかったです。素敵なアートや風景に癒された旅となりました。

そして、公園編。国の特別名勝に指定されている文化財庭園の一つ、栗林公園を訪れました。

  • 雄大な景色を楽しむことができます

  • どこを切り取っても、素敵です

私が訪れた時期は、桜が綺麗に咲いていました。夏は新緑、秋は紅葉と、四季によってもまた違った楽しみ方ができると思います。情緒溢れる庭園で、自分だけの時間を過ごしてみてください。

香川・高松でワーケーションをしてみて感じたこと

香川県は以前にも訪れたことがありましたが、ワーケーションとして一定期間滞在することで、また違った楽しみ方をすることができました。車がなくても楽しめるというのも良い点で、徒歩もしくは公共交通機関を使って、観光や食事を楽しむことができました。

今回の拠点となったFAV HOTEL 高松は、本当にゆったりとした空間が魅力で、周囲の様子が気になることもなく仕事に集中することができました。

部屋の設備も良く、あったらいいなと思うものが用意されていました。短期の滞在だけではなく、長期の滞在の拠点としても活用できると感じました。

ただ一点、私が滞在した部屋は机と椅子のサイズの関係上、ソファーに座っての作業が難しい感じでした。クッションを床に並べてその上に座って机にパソコンを置く形、もしくはキッチンにパソコンを置いて立って作業する形で対応しました。

あとで気づいたのですが、どうやら和モダンの部屋だと作業がしやすそうな感じです。

  • 用途に合わせて部屋を選択することが大切だと感じました

香川でワーケーションをしてみよう

今回は、香川県で過ごした日々をお届けしました。あまりワーケーションのイメージはない県かと思われますが、見所もたくさんあり、過ごしやすい場所だと感じました。

是非みなさんもお気に入りのスポットを探しに出掛けてみてくださいね。

南谷有美(なんや・ゆみ)

カメラマン/ライター
2018年4月に認可外保育園の園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。