長野県松本市、自然豊かな乗鞍高原にある「ゲストハウス雷鳥」。アウトドア好きな方や旅人たちが集う、素敵な宿です。そんな雷鳥さんで、ワーケーション・リモートワーク・テレワークのための温泉宿滞在プランが開始されたということを耳にし、早速訪れてみることにしました。
木のぬくもりと人の温かさにあふれた空間
松本市から60分ほど車を走らせたところにある、雷鳥さん。元々は旅館として運営されていた施設を、5年前にオーナーの藤江佑馬さんが引き継ぎ、リノベーションを重ねて現在の形となりました。
1階は、共有スペース。薪ストーブが入ったおしゃれなラウンジや広々としたキッチンスペースがあります。一緒に料理をしたり、食事をしたりしながら、自然と交流ができる場となっています。
2階は、客室。こちらはほとんど手を加えていないそうで、旅館だった頃の面影を今も尚感じられます。
ゲストハウスですがドミトリーではなく、すべて個室となっています。みんなで過ごす時間も楽しいですが、1人でホッと一息つける場所も大切ですよね。
雷鳥さんではどちらの時間も確保することができたので、自分のペースで滞在を楽しむことができました。
小鳥のさえずりが聞こえる、ワークスペース
1階には、コワーキングスペースがあります。こちらのスペースは2020年7月末にできたばかりもので、とてもきれいです。
静かな環境なので、小鳥のさえずりや雨の音なども感じられます。リフレッシュしたいときは窓の外に目を向けてみると、それだけで清々しい気持ちに。
自然の中で仕事をすることによって、生産性も高まったような感じがしました。
温泉好きにはたまらない! 朝夜に入れるお風呂
雷鳥さんには、何と温泉もあります。
源泉100%掛け流しの硫黄泉の内湯と露天天風呂で、乳白色の湯が特徴です。慢性皮膚病・アトピー性皮膚炎・慢性婦人病・切り傷・糖尿病・高血圧・動脈硬化に効能があるそうです。
そして、現在は時間制の貸切風呂となっています(2020年11月)。他の人の目を気にすることなく、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
豊かな自然の中でリラックス
ゲストハウスから一歩外に出ると、そこにはたくさんの自然がありました。
ウォーキングをしたり、写真を撮ったり、ただただ佇んでみたり……様々な楽しみ方をすることができます。自然に身を委ねるということの大切さを、改めて感じることができました。
地元の食材をふんだんに使った朝食もセレクト可
共有スペースのキッチンを使って食事を作ることも可能ですが、周辺には飲食が楽しめるお店もいくつかあります。
地元の食材が楽しめる店から、おしゃれな店、コスパの良い店など様々なジャンルのお店がありました。受付のお兄さんに聞くと、お店のことを細かく教えてくれますよ。
また、雷鳥さんでは希望者の方には朝食サービスを提供しています。
メニューは、長野県産小麦を100%使用した自家製トースト、手作りジャム、乗鞍高原・奈川高原産の花豆煮、ヨーグルト、ドリンク(あずみ野牛乳・乗鞍焙煎コーヒー・100%オレンジから選択)です。
ふわふわのトーストがとても美味しかったです。幸せな時間を過ごすことができました。
ゲストハウス雷鳥でワーケーションをしてみたら
今回は4泊5日のスケジュールでワーケーションをしましたが、今までで一番仕事に集中できたのではないかと思います。
仕事だけではなく、自然の中を歩いたり、星を眺めたり、温泉に入ったりと、適度にリフレッシュができるのも、集中しやすい理由かもしれません。
松本市街から車で約60分ということで交通面からみると不便なところかなと思っていましたが、周辺には飲食店などもあり、車さえあれば何の苦もなく生活することができました。山道もそれほど急ではなかったので、道中の運転も楽しめました。
四季によって、様々な楽しみ方ができる乗鞍高原。今度はまた違った時期に訪れてみたいと思います。

南谷有美(なんや・ゆみ)
カメラマン/ライター
2018年4月に認可外保育園の園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。