いろいろな飲食店が提供している“朝用メニュー”を食べ比べてみる企画。今回は、喫茶店チェーン「コメダ珈琲店」の「選べるモーニング」を頂きます。

  • 筆者宅の近所にあるコメダ珈琲店に来てみました

1968年に愛知県・名古屋市で誕生したコメダ珈琲店。名古屋といえば喫茶店の「モーニング」の文化が有名で、朝の時間帯にドリンクを頼むと食事が無料で付いてくる店がたくさんあるんですよ。筆者は子どもの頃に名古屋周辺に住んでいたのですが、休日は家族でモーニングをよく楽しんでいました。

そんな“モーニングの聖地”で生まれたコメダですからね、期待するなというのが無理な話です。期待、期待、期待ーッ! 期待せずにはいられないッ! ということで「選べるモーニング」を味わっていきたいと思います。

どんなメニューがある?

  • モーニングのメニュー(※店舗によって価格や内容が異なる場合あり)

まずは冷静にモーニングメニューの概要を確認しておきましょう。なお、注文できる時間帯は、朝の開店から〜午前11時までです。

「選べるモーニング」は、ドリンク注文ごとに

「ローブパン」「山食パン(トースト)」のどちらか
「定番ゆで卵」「手作りたまごペースト」「コメダ特製おぐらあん」いずれか1つ
「バター」「いちごジャム」のどちらか(※Webサイトによれば「ぬる豆乳」を提供する場合もあり)

上記が無料で付いてくる仕様です。無料ですよ? それぞれを単品で頼むとパンが200円、サブが80円ですから、280円分の食事がタダで付いてくるということになる。どうなっているんだよ。

価格帯は、筆者が訪れた店舗では「コメダブレンド」(540円)が最安でしたが、店舗や地域によって460円から700円ほどの価格差があるようなのでご注意ください。では、店内に入ってみましょう〜!

店内の雰囲気をチェック

入店してみますと……「カフェ」というよりはちょっぴり懐かしい「喫茶店」な内装です。筆者が訪れたのは休日の朝なのですが、けっこう座席が埋まっていますね。

  • カフェというより喫茶店

座席には「リモートでの会話はご遠慮ください」「携帯電話での通話はご遠慮ください」の張り紙がちらほら。なるほど、けっこう混んでいるのに静かなのはこの呼びかけのおかげかもしれない。大きな喫茶店てガヤガヤしがちだからね。

  • 「リモートでの会話はご遠慮ください」の張り紙

  • コンセントもあるぞ

いよいよ実食ーッ!

さて、いよいよモーニングが運ばれてきましたよ!!! 今回筆者が注文したのは、「コメダブレンド」(540円)に、「山食パン+バター」、「コメダ特製おぐらあん」のセット。そこに追加で「自家製コールスローサラダ」(200円)を頼んだので合計は740円となっております。

  • キターーッ!

「山食パン」は、すなわち「食パン」。見よこの分厚さ! これは無料で食べられるサイズ感じゃございませんことよ。鼻を近づけるとほんのりバターが香ってきます。グガガガガ……ガマンデキナイ。

  • これは分厚いぞ

ここに「コメダ特製おぐらあん」をオンすると、「あんバタートースト」に変身だーーッ! 食べてみますと…塩っぱいバターに甘いあんこが合う。パンも焼き立てのカリカリです。明らかに高級なレストランなどで提供される味わいですが、これが無料だと? くそっ、コメダ強すぎるだろ……。

  • 筆者「そりゃ合うよ…」

  • コメダ特製おぐらあん

ここからさらに「コメダブレンド」を流し込んでいきます。くぅ〜さすが喫茶店のコメダ。コクがあって、ホロ苦寄りな印象ですね。

  • 喫茶店のコーヒーという感じでおいしい

最後に、バランスを取りたくてチョイスした「自家製コールスローサラダ」を頂きましょう。キャベツを細かく刻まないタイプのコールスローサラダで、フレンチドレッシングの酸味が利いています。こちらは箸休め的に食べると良さそう。

  • 自家製コールスローサラダ

ただ、モーニングの破壊的お得感に比べると「コールスローサラダで200円」がやや割高にも感じられますが……まあ、冷静になって考えてみると、モーニング無料なのがおかしいんですからね。コールスローサラダに罪はありません。

食べ終わったら、満足感からしばらく朦朧としてしまいました。隣の席のお客さんはさらにパンをもう1枚追加で頼んでいたりして、「これじゃ足りねえ」という場合はプラスオンでさらに量を増やせるのも良いですね。

名古屋仕込みのコスパの良さに震えるぞ

ということで、コメダ珈琲店の「選べるモーニング」を体験してみました。注文した時間が朝、ただそれだけの理由で食事が無料になってしまうという、名古屋仕込みのコスパの良さが大きな魅力。ゆったりと静かな朝を楽しみたいときには非常におすすめできますね。

次回来るときには、筆者が子どもの頃に名古屋でよく食べた「ゆで卵」に「いちごジャム」の組み合わせをチョイスしてみたいと思います。