気になるけどなかなか聞きづらい『生理(月経)のギモン』。本連載では、そんな生理(月経)にまつわる悩みを産婦人科医であり、宮の沢スマイルレディースクリニック院長の馬場敦志先生に聞いてみました。

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今回は、生理時(月経時)の食べ物について! 生理痛に悩まされている人などは、ぜひ参考にしてみてください。

■生理時に避けた方がいい食べ物

――生理時(月経時)に避けた方がいい食べ物などがあれば教えてください!

月経中は、「体を冷やす食べ物」「甘いもの」などを避けた方がいいでしょう。

体を冷やしてしまうと全身の血流が悪くなります。特に子宮の血流の低下から、月経の痛みが強く出てしまう場合がありますので、体を冷やす食べ物は避けましょう。体を冷やす食べ物として、トマト・なす・はくさい・レタス・キャベツ・もやし・大根などがあります。

また、月経中は食欲が増加することが多いため、そのようなときに甘いものを食べると、ついつい食べ過ぎてしまう傾向に。摂取カロリーが過剰になってしまいますし、罪悪感からかえってストレスになってしまいます。特にアイスクリームは、甘いものであり、かつ体を冷やしてしまうため、月経中は避けた方がいいでしょう。

■生理時に摂取した方がいい食べ物

――反対に生理時(月経時)、積極的に摂取した方がいい食べ物はありますか?

月経中にオススメの食事として、鉄分・マグネシウムを多く含む食品、大豆製品、青魚などがあげられます。

月経中は、月経血による失血で鉄分不足になりがちです。鉄分を多く含む、赤身の肉・レバー・ほうれん草・プルーンなどを摂取するといいでしょう。また、マグネシウムは子宮の収縮をおさえ月経痛を和らげる効果や、月経中の便秘などに効果があります。マグネシウムが豊富なアーモンド・カシューナッツ・ごま・昆布・大豆製品などをとるのがオススメです。

そのほか、大豆に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きがあるため、ホルモンバランスを整え、月経前のイライラやメンタルの不調を和らげる効果も期待できます。また、青魚に含まれるEPAやDHAには、血液をサラサラにする作用があります。血流が良くなり、月経痛などの症状を緩和する効果が期待できるでしょう。


いかがでしたでしょうか? 気になることや不安なことがあれば、専門医に相談するようにしてみてください。それでは、また次回!

監修者 : 馬場 敦志 先生


馬場 敦志

筑波大学医学専門学類卒業。現在は、札幌市にある「宮の沢スマイルレディースクリニック」院長を務める。

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