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自分に合わないと感じた環境からは、思いきって離れてしまうのも自分を守る一つの手段。勤めている会社を辞める・転職するといったことが必要な局面もあります。

「うちでやっていけないようでは、どこで仕事しても同じ」「最低でも●年は同じ所で働かないと」などと言われることもあるようで、「本当にそうなのでは」と不安にさせられることもあるかもしれませんが……。

「どこに行っても同じ」というのは根拠のない引き止めの言葉でしょう。その人があらゆる環境を体験してきたわけではないでしょうし、何をどの程度ストレスと感じるか、何をどの程度「やりやすい」と感じるか、どのような環境で活躍できるかは人によって異なります。

仕事の内容や周りの人々、条件やシステムが異なれば、より成果を上げられたりストレスが少なく仕事ができたりという可能性はいくらでもあるはずです(仮に、本当にどこに行っても同じならば、なおさら今の仕事場にいる必要がないとも言えますよね)。

もちろん、同じ仕事場に居続けなければわからないこともたくさんあると思われます。ですが、理不尽な出来事やつらいことがあまりにも多いのであれば、自分の体力や精神を限界まですり減らしても続ける必要があるのか、その先に自分が仕事をして得たいものがあるのかと考えることは大切です。生きるために人は仕事をしているのであって、会社のために生きているのではありません。自分自身を守ることを優先してもいいはずです。

自分が消耗しきる前に離れることも、「何か得るものがある」という確信があれば身体を壊さないよう少し我慢して続けるということも、重要な決断です。どんな選択をしてもそれに責任を持ってくれる他人はいないのですから、自分がどうしたいのか、どのようにありたいかということを見失わないようにする必要がありますし、好条件の仕事場に入れるよう、能力を磨いていくことも忘れないようにしたいですね。

「こむぎのことば」ではおよそ1年間、働いていると起こるさまざまな理不尽やモヤっとする出来事などに言葉を投げかけてまいりました。こうした出来事がすぐに改善されていけばいいですが、なかなかそうもいかなかったりするもの。

まずできることは、そのような出来事があっても感覚を麻痺させて「これが普通なんだ」と考えたり、自分を責めたりしないよう、「理不尽を理不尽とわかること」。そして「これはおかしい」と感じたことがあれば、同じことを周りの人にしないよう、自分自身を磨いてゆくことではないかと思います。

このコーナーで少しでも気持ちを軽くしていただけるものがありましたら幸いです。みなさまがよい環境とのご縁に恵まれますよう、こむぎこ寺一同願ってやみません。