健康を維持する秘伝のレシピを伝授します

どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集。土日祝日、休刊日を除いて毎日更新!

モロヘイヤと焼きのりの納豆和え

夏は強い直射日光を浴びるので、髪がパサつく季節である。そこで今回は、夏野菜のモロヘイヤと身近な食材を使ってダメージヘアの回復に役立つ小鉢料理を作ってみよう。

モロヘイヤは、エジプトを中心に中東一帯で古くから食べられてきた食材。ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素がたっぷりと詰まっている。特に、髪の健康維持に欠かせない栄養素が多く、地肌の血行をよくするビタミンE、髪に艶を与えるカルシウム、髪の色素生成に役立つ銅などが含まれている。今回紹介する料理は、このモロヘイヤに、たんぱく質やビタミン類が含まれる納豆を組み合わせていただく一品。納豆の栄養成分であるたんぱく質は髪の主成分であり、ビタミン類は髪の代謝を促すからだ。納豆とモロヘイヤは、このように栄養面で好相性な上に、ヌルヌル、ネバネバとした喉越しのよさからもよく合う組み合わせだ。

また、のりの構成成分であるヨウ素は、アミノ酸と結合して甲状腺ホルモンとなり、髪の発育を促す。さらに、脱毛、白髪を予防するビオチンがたっぷり含まれる卵も加えて、髪の健康をより効果的にサポートする。

小鉢に納豆とモロヘイヤを入れ、焼きのりと卵をプラスするだけのお手軽さも魅力。喉越しの良さに加え、焼きのりの香ばしさも楽しめる、暑い夏に嬉しい一品である。

モロヘイヤは、王様のもの?

モロヘイヤという名前は、「王様だけのもの」という意味のアラビア語が語源となった言葉である。古代エジプトで重病の王がモロヘイヤのスープを飲んだところ、病状が回復したことから、このようにいわれている。
【症状】ダメージヘア
【栄養素】モロヘイヤ: ビタミンE、カルシウム、銅、納豆: たんぱく質、ビタミンB群、焼きのり:ビタミンA、ヨウ素、鉄、卵黄:ビオチン
【栄養価(1人分)】エネルギー:314kcal、ビタミンB2:0.95mg、ビタミンA:576μg
【ジャンル】副菜

材料(2人分)

食材
1 モロヘイヤ(葉) 1束分(100g)
2 納豆 2パック(200g)
3 しょうゆ 小さじ2
4 白ごま 小さじ2
5 万能ねぎ(小口切り) 2本分(5g)
6 卵黄 2個分(34g)
7 焼きのり 3枚(10g)

作り方

(1) モロヘイヤの葉を熱湯でさっとボイルし、粗みじん切りにする

(2) ボウルに納豆、(1)、しょうゆ、白ごま、小口切りにした万能ねぎを加えて、かき混ぜる

(3) 器に(2)を盛り付け、卵黄を上にのせる。最後に、焼きのりを細かくちぎって、上から散らす

(注) このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。