社会に出たばかりの新卒社員は、期待と不安のあいだで日々揺れ動いている。厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(令和5年発表)によれば、大卒者の3年以内の離職率は31.5%。その背景には、コミュニケーションギャップや業務負荷など、言葉にしづらい様々なストレスがありそうだ。とくに新卒1〜2年目は、自信のなさや経験不足から、何気ないひと言に深く傷つく場面も多い。

本連載では、そんな“新卒たちの胸に刺さった一言”を、菅原県さんの4コマ漫画で描いていく。今回の「泣けた一言」は……?

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■お客さんの温かい言葉に救われた…


新卒社員にとって、上司や先輩からのひと言は、励ましにもなれば、忘れられない心の傷にもなり得る。経験の浅さゆえに受け止め方が極端になりやすく、ベテランにとっては何気ない指摘であっても、「自分はこの仕事に向いていないのでは……」と思い詰めてしまうことも多い。とはいえ、こうしたやり取りは誰もが一度は通ってきた道であり、社会人としての“成長のプロセス”でもある。

職場に求められているのは、一方的な叱責ではなく、若手が安心して発言や相談ができ、挑戦できる“心理的安全性”のある環境づくりだ。丁寧なフィードバックや、小さな成功体験を積ませる仕組みがあれば、新卒の心は折れにくくなる。また若手自身も、必要以上に自分を追い詰めず、相談できる相手や逃げ場を持つことが大切である。

新卒たちの涙の裏には、「成長したい」という気持ちがある。この連載が、そんな彼らの“泣いた一言”を通して、職場のコミュニケーションを見直すきっかけとなれば幸いだ。

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調査時期: 2025年2月5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 503人
調査方法: インターネットログイン式アンケート