秋田新幹線と在来線の奥羽本線・羽越本線が乗り入れるJR秋田駅。かつては駅ホームに複数の駅そば店があったというが、利用者の減少を理由に、2009年に最後の店舗が閉店。しばらくは駅そばのない駅であった。2017年3月に秋田駅のリニューアルに伴い、8年ぶりに待望の駅そば店が復活した。
中央改札を出たところにある「駅そば しらかみ庵」は、秋田杉をふんだんに用いた外観の店舗。カウンター席とテーブル席があり、立ち食いするスペースはない。注文は券売機で食券を購入し、手渡すスタイルとなっている。
メニューはそば・うどん類を中心に、秋田県北部で生産された白神ネギの入った「白神ネギそば」(380円)、「旨辛つけそば白神ネギ」(500円)、ブランド豚の白神豚が入った「白神豚の肉そば」(520円)、「ミニ白神豚丼」(360円)など、地元の食材を用いたメニューが充実している。秋田名物の「稲庭うどん」(850円)も味わえる。
今回は「白神豚の肉そば」と「旨辛つけそば白神ネギ」を注文した。券売機で購入した食券を渡すと、しばらくして番号で呼ばれる。肉そばは、やや甘い出汁(だし)にボリュームたっぷりの豚肉が入っており、食べごたえは十分。つけそばは、ネギと糸唐辛子にきざみ海苔が添えられたそばを、これまたネギが入ったつけ汁に入れていただく。やや辛めのつけ汁がネギによく合う。トッピングでさらにネギを追加(90円)することも可能だ。
久々に復活した秋田駅の駅そば店。季節限定のメニューもあるとのことで、今後の展開が楽しみだ。