「ネクタイの緩みは、気の緩み」という言葉もありますが、ネクタイは合わせ方のみならず、締め方に気を付けたいところ。
締め方の動画は、インターネット上で散見しますが、「やってみたけれども、確信が持てない」という声も耳にします。
ネクタイの締め方には主要なものが4つありますが、面接に相応しいやり方は意外に知られていないようです。
世間の常識:ネクタイの曲がり、緩み、長さに注意
面接で「差をつけるネクタイの締め方」について、『毎朝、迷わない! ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』(WAVE出版)の著者が解説します。
セミウィンザーノットを覚えよう
いちばんシンプルなプレーンノットは、結び目が左右均一にならないため、安定感に欠けるところがあります。また手軽に締められる反面、「緩みやすい」という弊害があるのです。
そのため就活の面接では、セミウィンザーノットをお勧めします。左右均一の結び目に加え、緩みづらいという理由から、まさに面接向き。第一ボタンを留めた状態で60~90度開いたレギュラーカラー、もしくは120度開いたセミワイドカラーシャツに合わせましょう。
このとき、合わせるシャツの襟型にも意識を向けてください。例えばボタンダウンシャツにネクタイ姿の政治家やアナウンサーをテレビで最近見かけますが、このシャツは本来カジュアル用途のものでフォーマルなものではないのです。
ネクタイの剣先は、ベルトに掛かるくらいを心掛けよう
締めあげたとき、1センチ程度ベルトにネクタイがかかる状態がキレイです。その反面、ベルト位置を大幅に超えたネクタイ姿はだらしない印象ですし、短すぎる場合はコミカルに見えます。ちょうどいい塩梅にするため、反復練習は必要ですね。
また動きによっては、ネクタイがぶらぶら曲がることもあるでしょう。そのためネクタイピンをしたいところですが、フレッシュマンにとっては華美に映ります。そこでネクタイピンを「見えないように」留める方法を紹介します。
ネクタイを締めた状態で、裏側にある小剣とシャツをネクタイピンで留めましょう。こうすることでネクタイがズレることもありませんし、ネクタイピンは表から見えません。
まずはセミウィンザーノットをマスターしましょう。締め方ひとつで印象は「だいぶ」変わるものです。