就職活動のリクルートスーツは誰もが用意しますが、購入したスーツのお手入れについては迷われる方が多いのではないでしょうか。クリーニングに出すとはいっても、面接の度に出す訳にも行きませんよね。またブラッシングしても、特段効果があるよう感じられないことでしょう。
また明らかなシワがNGだとしても、「どんな箇所にシワやほつれが入りやすいか」というチェックポイントについて語られている情報が多くはありません。
世間の常識:スーツ着用前にシワ、ほつれを確認しよう!
スーツの状態を自分自身で確認するチェックポイントの視点が大切です。「就活スーツのセルフメンテナンス」について、『毎朝、迷わない! ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』(WAVE出版)の著者が解説します。
印象に差が付く「パンツの手入れ」
手入れの差が明らかに生じるポイントのひとつに、パンツのシワがあります。というのも椅子に座る「動き」自体が、パンツ生地にシワを付けざるを得ないからです。
特に膝裏については1日の履きこみでシワがつきやすいので、入念なチェックが必要です。ハンカチにアイロンを掛ける感覚で、スラックスの膝裏だけでも簡単にアイロン掛けするだけで印象は変わります。
またアイロン掛けが面倒な場合、パンツハンガーに工夫を凝らします。裾からパンツを吊す専用ハンガーを使うことで、パンツの自重を利用し、シワを伸ばしやすくできるからです。
クリーニングに出す頻度は?
電車やカフェで椅子の背もたれを使う場合、ジャケットの背中部分に付いているシワも悪目立ちします。特に夏対応の生地が薄いリクルートスーツによく起こりえます。
明らかに目立つシワにピンポイントでアイロンを掛けましょう。また急な雨で濡れた際は、すぐに密閉されたクローゼットに入れず、換気の良い部屋に1日吊すのです。
このとき、乾いたバスタオルをハンガーに掛け、その上にジャケットを置くことでジャケットの裏地も乾かせます。
またクリーニングに出す頻度は「多すぎても生地を傷めるので良くない」といわれ、一般的なビジネススーツの場合、1シーズンに2回くらいが多いです。
「パンツの膝裏」と「ジャケットの背中シワ」に気を配り、就活スーツのセルフメンテナンスを実践してください。