スポーツ庁が2017年より、「FUN+WALK PROJECT」でスニーカー通勤などを提唱して約4年。ビジネスカジュアルの流れも加わり、紳士服量販店のみならず、多くのショップでビジネススニーカーを見かけます。もちろんテレワーク浸透も関係しているでしょう。
ところがスニーカーをビジネスファッションに合わせるには工夫が求められるため、一筋縄ではいきません。スニーカーとジャケットでは、アイテムとしての成り立ちが異なるため、違和感が残るからです。
今回は初心者がやりがちな「ビジネススニーカー着こなしの注意点」について、『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者がお伝えします。
真っ白なスニーカーはオフィスに合う
近年増えているセットアップの着こなし。なかでもクルーネックを合わせた着こなしはビジネススニーカーによく合います。上下同一色で、縦のシルエットラインが強調されるカジュアルな着こなしに、白いスニーカーがアクセントになるからです。
余計なデザインが入っていない「真っ白なスニーカー」は黒の革靴以上に清潔感が際立ち、(生活感のない)オフィスにマッチします。
ただスニーカーに合わせる「パンツの丈感」に注意が必要です。革靴以上にボリュームがあるため、「いつものジャスト丈」だと思った以上に裾がかぶさり、野暮ったく見えてしまいます。
もしスニーカーを履くなら、合わせるパンツの丈感を確認&見直してください。
クールビズには、足長効果あるスニーカーを選ぼう
クールビズの基本ともいえるノージャケットのシャツスタイル。ウエスト位置にコントラストが生じるこのスタイルでは、スニーカーの色選びが重要です。
私がお勧めするのは、ソールとアッパーソールの色が切り替わったスニーカーです。
スラックスとアッパーソールを似た色に寄せると、一体感ができて足長効果を期待できます。つまりアッパーソールまで足の印象を与えることが可能です。
クールビズのコーディネートを「野暮ったく見せない工夫」として、是非ともトライしてみてください。
悪目立ちしないソックスを選ぼう
スニーカーに合わせるソックスと聞くと、カジュアルな印象が強いかもしれません。ただビジネスシーンでは、ソックスが目立たないよう工夫して生活感を消しましょう。
具体的には、スラックスやアッパーソールの色になじむ色を選ぶことです。またソックスの素材は、カジュアル感が強い地厚な綿ではなく、ビジネス用の素材にするべき。
色が合っていても、カジュアルな素材ではスラックスの印象に負けてしまうからです。
流行から定番になったビジネススニーカーも、スタイルによって最適な色遣いがあります。こうしたポイントを見直すだけで、スニーカー特有の野暮ったさを解消できるのではないでしょうか。