夜間救急病院で……

3人の男の子を育てるユウさんが、妻の妊娠をきっかけに、だんだんパパへと成長していく過程を思い返しながらつづる、本連載。第64回は「夜間救急病院で……」です。

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子どもはとにかく突然熱を出し、そしてさっきまで元気だったのに急にぐったりします。初めての子育てなので、慌ててばかりです。

高熱とひどい咳でぐったりしたヒー君。

特に咳がひどく、かなりきつそうなので、夜間救急病院へ連れて行くことにしました。

待合室の人の多さに驚きました。こんなにも急病の人が!?

とにかくひたすら待ちます。一刻も早く診てほしいのはどの親でも同じですから、待つしかありません。

受付後に時間がたって先生に診てもらうころには少し症状も落ち着いていて、「いわゆる風邪でしょう」と軽い診断でした。

妻が咳がひどかったときの状況を説明しても、たいしたことないという感じで、

診察はほんの数分で終わりました。たくさんの患者さんがいるから仕方がないのですが、先ほどまでの苦しそうなヒーを見ていたので、ただの風邪とは思えない。しかし、その場を去るしかありません。

診察室から出ようとしたところで、ヒーが突然「ケーン」という大きな咳をしました。

すると……

急に慌てだす先生。「もう一度診せて! クループかも!」と呼び止められました。後に知ったのですが、「ケーン、ケーン」という咳は、クループの症状の一つだそうです。

ヒー、本当にいいタイミングで咳をしてくれました。でなきゃ、きっと夜中にもう一度来ることになっていたでしょう。妻と私、思わず「ヒー、ナイス・咳!」とガッツポーズ。吸入と投薬で症状が落ち着き、安心して帰宅することができました。

「子どもの病気は夜ひどくなりやすい」というのは、本当なのかそれとも迷信なのか!? 実際のところは分かりませんが、子どもができてから、なぜか夜が多いなぁと実感する日々です。