8月8日に初めて発報された「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」。これにより災害に対する危機感が高まり、東海や四国地方のホームセンターでは一時的に防災グッズが売り切れたところがあったそうです。
「一部の缶詰も急激に売り上げが伸びました。なかでも防災備蓄に向いている缶詰が人気です」と、缶詰博士の黒川氏は言います。
「今回紹介するのは、普通に食べてもおいしく、非常食としてもオススメできる缶詰。スパイス料理研究家の印度カリー子さんが携わった缶詰です!」
製造は木の屋石巻水産
本日の缶詰は、スパイス料理研究家の「印度カリー子」さんが缶修(監修)し、木の屋石巻水産が製造した「丸ごといわしカレーの缶詰」であります。
開発に2年の月日を費やしており、「スパイスの香りが豊かなカレーに仕上がった」(木の屋S氏)という。
それだけを聞いても期待が持てるけど、実はこの缶詰は2つの理由で防災備蓄食としてもオススメなのだ。その理由は後述するとして、まずはどんな中身なのか見てみよう。
透明な脂身が見える
まずは開缶! と同時に「美しい……」と独りごちてしまった。ターメリック色の缶汁の上層が、イワシから出た脂でキラキラと輝いているのだ。
イワシ自体も美しくて、背はあくまでも青黒く、腹はあくまでも銀色。皮がはがれた部分からは、透明な脂身が見えている。
缶汁はサラサラ
イワシはひと口サイズでカットされていて、加熱されたイワシ特有の香ばしい匂いがしている。と同時に、ココナッツとスパイスの匂いもぐいぐいと立ち昇ってきて、トータルでは本格的なフィッシュカレーの匂いであります。
缶汁(カレー業界的に言えばマサラ)はサラサラタイプだ。
7大アレルゲン不使用
かくのごとし。ターメリックなどで味付けしたインディカ米に、丸ごといわしカレーをぶっかけた。全量をぶっかけてしまったけど、1/2缶分でも十分だったと思う。
イワシは背の部分にも脂が乗っていて、そのトロトロ感とスパイスとの相性がいい。ココナッツのエキゾチックな匂いと、ほどよい塩味、飲み込んだあとのピリ辛さ。バランスのいい味付けであります。
ところで、今回の試食では缶詰を温めなかった。というのも、この缶詰について印度カリー子さんは
「非常食としても使えるよう、温めなくてもおいしいカレーになっています」
とコメントしているからだ。確かに、缶汁(マサラ)の油分が分離することもなく、とてもおいしかった。ガスなどの熱源が使えない非常時には助かる。
また、この缶詰は小麦粉を含む7大アレルゲン物質(卵、乳、小麦、えび、かに、落花生、そば)が使われていない。アレルギーのある人でも食べられるから、非常食として大切なことであります。
缶詰情報
木の屋石巻水産/【印度カリー子監修】丸ごといわしカレーの缶詰 170g 710円
同社直販サイトなどで購入可