新米がおいしい季節になりました。普段と同じ炊き方をしても、香りや味がぜんぜん違うのが分かります。

「新米のおいしさを味わうなら、おかずはシンプルなほうがいい。なのでいわし梅煮の缶詰などいかがでしょう?」

いつものようにカットインしてきたのは缶詰博士の黒川氏。いわしの缶詰といえば蒲焼きのイメージしかありませんが、梅煮というのもあるんですね。

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  • 極洋/いわし梅煮 145g 参考価格6缶1,380円(1缶230円)

    極洋/いわし梅煮 145g 参考価格6缶1,380円(1缶230円)

米と魚と梅の黄金トリオ

新米はウマい。米が新鮮なのはもちろん、精米したてだから香りがいい。このあいだ買った米がまさにそうで、精米してから5、6日しか経っていなかった。

ヌカの匂いなし。自然な甘みあり。炊くと表面がピカピカ光る。ああ、日本に生まれて良かった!

その相棒に選んだのは、極洋の新商品「いわし梅煮」缶であります。いわしでわしわし米を食いたい。しかも梅煮バージョン。米と魚と梅という黄金トリオで臨みたい。

  • いわし梅煮の内観

    いわし梅煮の内観

匂いは比較的おだやか

缶詰を湯せんで温めてから開缶! 立ち昇るのはいわしをしょう油で煮た香ばしい匂いだ。

ずっとすんすんしていると、ほんのりと酸味を思わせる匂いが感じられる。つまり梅の匂いは比較的おだやか。

  • いわしの様子

    いわしの様子

梅の味がにじみ出る

いわしを1片、取り出してみる。厚みがあって、腹の部分は箸でつかむと簡単につぶれる。脂が乗って柔らかいせいであります。

このままひと口いただくと、腹の部分と皮の部分がトロットロ。背のほうは肉がしっかり詰まっている。その両方をそしゃくしていると、砂糖しょう油の味だけでなく、甘酸っぱい梅の味がにじみ出てくる。とはいえ酸味はかなりマイルドで、甘みの中に溶け込んでいる感じだ。

  • このあと缶汁をぶっかけます

    このあと缶汁をぶっかけます

うまみがミルキー

かくのごとし。ごはんの上にいわしを乗っけるだけ。味変は一切ナッシング。新米炊きたてごはんを味わうための、ミニマルな処方であります。

いわしの味は先ほど確認済みだが、ごはんと一緒に食べると評価が変わる。ごはんのおかげで梅煮の味がよりクッキリするのだ。

甘くて澄明なごはんに対して、甘酸っぱくてうまみが濃いいわし。そのうまみはちょっとミルキーで、えがらっぽいところがない。終始、心地良い甘さが底辺を支えております。

……といった繊細な試食はすぐに終わって、途中からごはんに缶汁をぶっかけてざくざくかっこんだ。いわしもウマいが缶汁もウマかった。

缶詰情報
極洋/いわし梅煮 145g 6缶1,380円(1缶230円 直販サイト価格)
同社直販サイトやスーパーなどで入手可