缶詰博士こと黒川氏がこよなく愛するサバ缶料理。日本の各地にサバ缶を使った郷土料理があるそうで、この連載でも何度か紹介してきました。今日はその新ネタを披露してくれるそうですよ!

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  • 左:高木商店/ねぎ鯖味噌だれ 100g 367円 右:日清製粉ウェルナ / マ・マー ゆでスパゲッティナポリタン 168.5g 130円前後(参考価格)

    左:高木商店/ねぎ鯖味噌だれ 100g 367円
    右:日清製粉ウェルナ/マ・マー ゆでスパゲッティナポリタン 168.5g 130円前後(参考価格)

衝撃的な料理

福島県の最北部、半ば宮城県に食い込んでる位置にあるのが国見町であります。昔からフルーツの産地として知られているけど、実はサバみそ煮も名物らしい。僕は福島県の生まれなのに、ちっとも知らなかった。

でも、サバみそ煮を使った「国見バーガー」という名物料理は知っている。サバみそ煮(缶詰ではない)と野菜がバンズに挟まっていて、甘めのみそ味がたまらなくウマい。国道4号線沿いにある道の駅「国見あつかしの里」で食べられるのだ。

で、今日の話題はそのバーガーではなく、スパゲッティ・ナポリタン。国見あつかしの里で5月に発売された新メニューで、なんとナポリタンの上にサバみそ煮が乗っているという衝撃的な料理だ。いくらサバみそ煮が名物だからって、その組み合わせはどうなんだろう?

  • ねぎ鯖味噌だれの外観と内観

    ねぎ鯖味噌だれの外観と内観

長ねぎ2本入り

スパゲッティ・ナポリタンとサバみそ煮が一緒になると、どんな味になるんだろう? 本当は実物を食べたいところだが、取りあえずサバ缶を使って再現することにした。

サバ缶は高木商店の「ねぎ鯖味噌だれ」をチョイス。サバみそ煮缶の中では比較的あっさりとした味付けで、特徴は長ねぎが2本、サバと一緒に入っていること。内容量が100gなので、1人分を作るのにはちょうどいい量だ。

スパゲッティはマ・マーの「ゆでスパゲッティナポリタン」を使うことにした。フライパンで炒めるだけで作れるし、常温で保存できるのが素晴らしい。

  • 粉末ソースを絡めて炒める

    粉末ソースを絡めて炒める

ピーマンやソーセージを入れてもよし

まずはスパゲッティ・ナポリタンを作る。といっても、麺を油で炒めて付属のソースをまぶすだけだ。具にピーマンやソーセージを入れると、もっとナポリタンっぽくなるんだけど、今回は割愛する。

スパゲッティ・ナポリタンが出来たら皿に盛りつけて、スライスした玉ねぎを広げておく。

  • 国見ナポリタン・サバ缶バージョン

    国見ナポリタン・サバ缶バージョン

玉ねぎのスライスは必須

最後にねぎ鯖を乗っけて、缶に入っている味噌だれも余すことなく掛ければ、国見ナポリタン・サバ缶バージョンの缶成であります。

勝手に再現しておいて、こんなことを言うのも何ですが……。見た目! 見た目がひどい。小学2年生の料理かっ。

でも、お味はいい。ナポリタンの甘酸っぱい味と、サバみそ煮の甘じょっぱい味に、ちゃんと共通点がある。原料で考えてみると、トマトとみその相性は決して悪くないのだ。

でも、玉ねぎのスライスは必須だった。玉ねぎがないと、全体的に茫漠とした味で食べ飽きてしまう。いやまあ、勝手に再現しておいて、何ですが。

缶詰情報
高木商店/ねぎ鯖味噌だれ 100g 367円
一部のスーパー、コンビニや同社オンラインショップなどで販売