「やっぱり缶界に激辛ブームきてるー!」と泣き叫ぶ缶詰博士。前回も叫んでましたが、今回は涙まで流しています。そこまで辛いということでしょうか?
「と、取りあえず激辛さば缶Part2をお届けします。激辛缶は他にも、さんま缶とかもあるんだけど、もう身体が持たないので取りあえず終了……バタリ」。
デザインがすでにおかしい
前回に続き、今日も激辛のさば缶を紹介申し上げたい。極洋が2021年春商品として出した「さば味噌煮(大辛)」であります。
もうね、このパッケージデザインがすでにおかしい。暗闇に炎が地獄のように燃え上がり、肝心のさばの姿はどこにもない。
どういうこと、これ? しかも「大辛」て。試食を前に膝が震えてきた。
勇気をかき集めて開缶! と、すぐさま立ち昇る辛い匂い。容赦がないです本当に。匂いの粒子が鼻腔から進入し、脳内を刺激し、それだけで汗が出てくる。でも、匂いにちょっと特徴がある。発酵食品特有の匂いが混じっているのだ。
原材料を見て納得、豆板醤が入っております。なので、ちょっと味噌ラーメンチックな匂いであります。
かくのごとし。大振りの切り身が赤い缶汁に染まり、まさに地獄図だ。白ごはんをたっぷり用意して、いざ試食!
缶汁
味噌のうま味に辛味が絡み合っている。すごく辛い味噌ラーメンの汁のようだ。
と思ったら舌があっという間にヒリヒリしてきた。そのあとに来るのは苦み。頭頂部からは滝の汗。
さば
脂が乗ってます。うま味があって本当は美味しいさばなんです。でも死ぬほど辛い。食べ進むのがつらくなってくる。白ごはんを大量摂取して舌をリセットしようとするが、まったく効かない。水を飲んでもダメ。
一緒に食べていた家人も、次第に苦悶の表情となり、最後にはおかしくなった。
「中は大丈夫、あんまり味が染みてないから。外側をはがして食べればダイジョブ」
辛さをまとった皮をはがせば食べられるという意味らしい。でも食レポとしておかしい。脂の乗ったおいしい皮をはがして食べるって。
最後に、伊藤食品「あいこちゃん辛鯖味噌煮」と並べてみた。激辛なのは共通してるけど、あいこちゃん辛鯖味噌煮は甘さと辛さがあって、すっきりした味だった。
極洋のさば味噌煮(大辛)は、あいこちゃんを上回る辛さだ。痛みと苦みが襲いかかり、容赦がない。これを缶食(完食)できる人を、僕は無条件で尊敬する。
缶詰情報
極洋/さば味噌煮(大辛) 145g 3缶600円(1缶200円)
直販サイトやスーパーなどで購入可