さば缶はいろんな国で造られていることをご存じですか? ノルウェー、フランス、ポルトガル、アメリカ、韓国、タイetc。味に各国のお国柄が出ていてすごく面白いそうです(と、缶詰博士が言ってました)。
日本にもたくさんのさば缶がありますが、「これだけは特別」と博士が言うものがあります。「まさに唯一無二の存在。それはオイルサバディンです」
ダジャレネーミングが良し
ここに取り出したる缶詰は、静岡は沼津の名品「オイルサバディン」であります。オイルサーディンはいわしの油漬けだが、これはいわしじゃなくさばを使っているからオイル"サバ"ディン。ダジャレではありますが、一度聞けば忘れられない、愛らしい名前なのでございます。
味付けは4種類ございまして、
(1)綿実油オリジナル
(2)オリーブオイルナチュラル
(3)オリーブオイルガーリック
(4)オリーブオイルブラックペッパー
となっております。お値段は1缶あたり税別500円と、キリがいい。
今回は寅さん風の文章でお届けしております。なぜと申すに、夕べテレビで観てすっかり影響されたのでございます。
小さな謎
オイルサバディンはパッケージのデザインも愛らしい。が、謎がひとつございます。この魚の形をしたフレークのかたまりのような写真。これは一体何なのか? 初めて見た人の中には
「缶の中に、この形のさばが入ってるんじゃない?」
と、疑問を持つ人もいるとか、いないとか。
本当はどうなっているのか、さあご覧あれ!
さば節造りの伝統から生まれた
さあどうだ。細かいフレーク状のさばがオイルに浸って、ぎっしり詰まっている。さすがにあの小さな魚の形で収まっているわけじゃァなかったのであります。まァ、缶がえてみれば当たり前。当たり前田のクラッカー。
そのままつまんでみると、まず缶じるのはさばの凝縮したうまみ。というのもこれはただのさばじゃない、くん製さばなのであります。
沼津は豊かな漁場・駿河湾に面していて、昔からさばがよく獲れる。それをくん製加工してさば節を造るという伝統がある土地柄だ。だからこんな独創的なさば缶ができ上がったというわけヨ。
塩分少なくても美味
かくのごとし。薄く切ったパンにアボカドを乗っけて、ベビーリーフも乗っけて、そこにオイルサバディンをこてこてっと盛りつける。ついでにドライフルーツとミックスナッツも加えて、ちょいと豪華に仕立てたのがこのオイルサバディンのオープンサンド。どうだい、ハイカラだろうお嬢ちゃん。
今日開けたのはオリーブオイルガーリックというやつだから、ガーリックが利いております。それがさばの濃いうまみにちょうどいい。でもすごいのは、うまみは濃いけど塩気は少ないということ。これは今日、絶対憶えて帰っておくれよ。
1缶90g入って食塩相当量は何と、0.84g。1gも入ってない。それでもしっかりウマいのは、さばをくん製してうまみを凝縮したおかげ。どうだい、大したさば缶だろう。
缶詰情報
かねはち/オイルサバディン4種セット 税別2,000円
かねはちの直販サイトなどで購入可