この連載は、「カッコ良くなりたい!」と思う全ての男性へ贈る、美容のあれこれをお伝えするコーナーです。そろそろ冬支度と言っている間に世間はクリスマスムードになってきました。これから年末年始を迎えます。皆さんは今年の冬はどのように過ごしますか。
さて、今回は日常生活に欠かせなくなったマスク生活についてのお話です。仕事中や外出時などマスクを着用することが増えましたね。マスク着用による肌への影響を一緒に見ていきましょう。
マスクで肌が荒れる理由
「マスクをするようになり肌荒れが気になる」「マスクをしているとニキビがなかなか治らない」という声を男女共に聞きます。実はマスクをした肌は非常にセンシティブな状態なのです……。原因は主に3つあります。
1つ目はマスクによる摩擦です。繰り返されるマスクの着脱による摩擦刺激が、肌のバリア機能の低下を引き起こし、さらには肌荒れにつながることがあります。
2つ目は蒸れです。マスクの中は高温多湿で蒸れている状態です。汗や皮脂の分泌量が増え、雑菌などが繁殖しやすくなり、ニキビなどの肌トラブルにつながることもあります。
3つ目は乾燥です。2つ目の蒸れもあり、保湿されていると思いがちですが、実は違います。マスクを外すと、蒸れて過剰になっていた水分が急激に蒸発してしまい、結果的に肌は乾燥してしまうのです。
冬の肌に大切な「洗顔」のポイント
こんな時こそ、念入りなケアが大切です。まずは、ご自身の肌をよく観察してみてください。カサつきやテカリ、くすみ、ザラつきなど、何か気になること、気になる部分はありますか? そんな時は、毎日の肌ケアを見直してみましょう。
肌ケアの基本は、「洗顔」と「保湿」です。私の勤めているTBCグループが運営しているエステティックTBCやMEN'S TBCのフェイシャルコースでは、コースのはじめに「洗顔」が組み込まれています。これは、まず肌の汚れや余分な皮脂をきちんと落とすことで、その後のマッサージやパックなどをより効果的に行えるように考えられているためです。
ご自宅での洗顔のポイントは、「泡」。泡立てが不十分だと、きちんと汚れが落とせず、肌に負担をかけてしまうことも……。泡で出てくる洗顔料や、泡立てネットを活用してみるのもおすすめです。油分の多いTゾーン(おでこ・鼻)から泡をのせていき、泡で顔を包み込むようにして洗います。
すすぐ時は、油っぽい肌の方は少しあたたかめのぬるま湯で、乾燥しやすい肌の方は水または冷ためのぬるま湯がおすすめです。すすぎ残しは肌荒れの原因にもなるので、すすぎ残しやすい、生え際、小鼻のキワ、耳からあごにかけては、特に丁寧に流しましょう。
手を抜きたくない「保湿」のコツ
そして、洗顔の後には化粧水と乳液などで保湿することを忘れずに。化粧水や乳液について、使い方を再確認してみましょう。
化粧水1回の使用量の目安は、500円硬貨大くらいです。コットンでつける場合は、コットンの裏側まで十分濡れるくらいの量を使いましょう。顔の内側から外側へ、肌がうるおうまで丁寧になじませましょう。顔だけでなく、首も忘れずに。首は両手のひら全体を使い、下から上に向かってなじませます。
乳液1回の使用量の目安は、1円硬貨大~10円硬貨大くらいです。乳液も顔の内側から外側に向かってなじませていきます。乾燥しやすい頬からつけ、特に乾燥しやすい目元や口元は、ごく少量を指先にとり、重ねづけしましょう。テカリやすい鼻は最後に軽めにつけるとテカリにくくなります。ご自身での肌ケアが難しい場合は、エステティックサロンなどでプロのトリートメントを体験してみるのもおすすめです。
また、マスクをしていると無自覚に表情筋を使わなくなりがちで、表情筋の衰えも気になります。表情筋の衰えは、ほうれい線やたるみなどの見た目への影響はもちろん、気分の落ち込みなど精神面にも影響を及ぼすといわれています。手軽にできるケアとして、「ガムを噛む」ことがあげられます。ガムを噛むことで表情筋が鍛えられますよ。
いかがでしょうか。今年の冬はおうち時間が増えそうですので、ゆっくりケアを楽しんでみてください。生きいきとした肌 & 表情で、気持ちもポジティブになると、自信を持って生活できそうですね。寒くなりますので体調にも気を付けて過ごしてくださいね。