Vol.11 社会人4年目のSEです。"頼りない"と女性に思われています。
酒井冬雪様
29歳で社会人4年目のシステムエンジニアの仕事をしております。理系のための恋愛論からの読者です。2003年からの長期のファンで、いつも楽しくコラムを拝読させていただいております。
私は40歳以上の女性とは非常に仲良くなりやすいのですが(約70%)、10~30代の女性には2%くらいの女性としか仲良くなることが出来ません。年下の女性には頼りないと思われ、年上だともっと頼りないと思われているようです。
私が頼りないのか、優しいだけでなく頼りがいのある賢い女性しか付き合ってくれたことがありません。しかし、そんな女性と知り合える機会は少なく最近は寂しいなぁと思う週末が増えました。
このまま、ただ時間が過ぎてしまうのは嫌なのですが、有効な手だてが見つかりません。 彼女がいてディズニーランドやUSJ、スノボーや海外旅行楽しいなぁ♪って言っている男の方が実は仕事でも活躍していたりして、時々やりきれない気持ちにかられたりします。 抽象的な質問で恐縮ですが、どのような行動が現状の改善に結び付くでしょうか? ご多忙の中おそれいりますが、アドバイスをいただけましたら幸いです。
それでは酒井様、毎日コミュニケーションズ様のますますの活躍を祈っております。
(29歳・男性・システムエンジニア)
あなたは本当はどんな人? 自分のいいところを箇条書きにしてみて
ご丁寧なメールをいただき、ありがとうございます。私が、取材などで20代の男性、もっと若い10代の男性に会って感じることは「最近の男の子は自分に自信のない人が多いな」ということです。
なんでだろう、理由は一人ひとりの話を聞かないとわからないかもしれません。
けれど、たとえば、勉強も仕事も「ある程度の水準」ができて当たり前な環境に置かれていて、それが意外にこなせてしまう人。それなのに、誰もほめてくれなくて、しかも、「ある程度の水準」がこなせるから、次々に周囲の要求は高まって……。できて当たり前なので、相変わらずほめてもらえず、「えらいね」「よかったね」と言ってくれる人もいない。そんな男性がとても多いような気がします。
もともと、日本男児は沈黙を美徳としてきましたので、大っぴらにハグして「すごいぞ、オレの息子」というような欧米式子育てをしているお父さんは少ないと思います。
けれど、親世代と違って、横並びの学校生活を送ってきた20代以下の男性たちは、「自分は何ができて、何ができないのか」がわかりにくくなっているような気がします。スポーツや芸術方面に秀でていると、あからさまにほめてもらえるけど、勉強が得意でよくできても、なぜかあまりほめてもらえないものですし。
あなたのようにやさしい、謙虚な性格の人ほどそういった傾向が強く、自分に自信を持てないので、何となく頼りないふうに見えてしまう……そんな気がしてなりません。
ですから、まず、今から自分のいいところを箇条書きにして書き出してみてください。私はあなたをこんな人かなと思いました。
- ○他人のよさを認められる男性。
- ○他者の気持ちに共感できる力のある人。
ずいぶん年上の女性と親しくなれるということは、あなたがふだんから誰にでも分け隔てないやさしい態度を取っているからだと思います。それって、すごいことです。
でも、表面的な華やかさばかりを見て、地味だけれど大切な何かを見落としてしまうことが多い。そんな世の中で、あなたの美徳はなかなか、同年代の女の子には伝わりにくいかもしれません。
でも、このまま女の子と親しくなれずに、さみしい週末を過ごすのはいやだ、思うのでしたら、もう少し自分のいいところをアピールしてみてください。
まず、鏡の前で、自分の笑顔を研究してみてください。楽しいとき、怒っているとき、悲しいとき、自分がどんな表情をしているかも、チェックしてみましょう。
もしかすると、あなたはとってもポーカーフェイスで、自分の感情が表面にあまりあらわれていないかもしれません。
自分が思っているより少し大胆に、自分の気持ちを顔に出すようにする。ちょっと気恥ずかしくても、大げさに笑顔をつくる。……これは、ポーカーフェイスな私が20代のころに実際にやっていたことです。
そういえば、20代のころ、あまりに人見知りな私を心配した友人の父親(政治家)に、無理やりボランティアで選挙の手伝いをさせられたこともありました。老若男女問わず、知らない人に話しかけられたり、知らない相手からの電話に出たり、非社交的な私にとっては、けっこうしんどい経験でした。
けれど、終わってみると「そうか、こんなに内向的な私でも、なんとかイロイロなタイプの人と話ができるんだな」という気持ちにはなれました。
政治や福祉でなくても、自分が興味のある分野のボランティア活動に参加してみると、同じことに関心がもてる、気の合う女性と出会えるかもしれません。先日、ヨココクで日本代表の試合を観たとき、試合後にその場で「スタジアムの清掃ボランティアを募集しています。参加していただける方は○○ゲートにお集まりください」とアナウンスをしていました。
こんなふうに、気軽に飛び込めるカタチのボランティアだったら、参加しやすいなと思いました。
仕事や趣味のように「自分のため(会社のためともいう)」に何かをするのではなく、人のために何かをしようとするとき、そこには、何らかのメリットや見返りを求めない、素の自分がいるはずです。
そうすると、あなたの本来の姿を見てもらいやすくなるはずです。ぜひ、今自分がいる世界から、別の世界に足を踏み入れてみてほしいなと思います。そして、ぜひTDLやUSJで楽しくデートできる相手をみつけてください。
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