犯罪被害に遭わないで安心して日々過ごすために。日頃の生活で防犯意識を常に持ちご自分でできる「防犯生活」や、犯罪者が侵入しにくい住宅環境を整える「防犯対策」。そして、この二つを併せることによって一段と効果が上がることを、戸建て住宅・共同住宅に関していろいろとお話ししてまいりました。

でも、これで犯罪被害に遭う確率がゼロになるわけではありません。残念ですが、今の日本は安心できない時代になっています。万が一「犯罪被害」に遭ってしまったら、どうすれば良いのかをお話ししたいと思います。

どんな些細な被害でも警察に通報を

例えば「ひったくり」や「スリ」「置き引き」の被害に遭えば警察へ通報しますよね。ご自宅や、ご自身のことに関しても同じです。どんな些細なことでも、必ず警察へ通報していただきたいです!

空き巣の被害に遭ったとしても「窓ガラスが割られているわけでもないし、部屋がグチャグチャに荒らされているわけではないし、盗られた物もないし……」「自転車がパンクさせられただけだし……」「自転車のサドルが盗られたけど、誰かのいたずらかもしれないし……」など、「騒ぎ立てるほどのことではないから」「警察に通報すると、大事になり面倒臭いし、ご近所から何て言われるか分からないから」と警察に通報しない方もいます。

それをほおっておくと、大きな事件に発展する可能性もあるので、軽く考えずに必ず警察へ通報をする必要があります。それは、「下着泥棒」や「のぞき」でも同じです。

空き巣の現場はそのままに

あなたが外出中に「空き巣」に入られ被害に遭った場合には、どこも触ってはいけません 。部屋の中がグチャグチャであっても、被害に遭ったままの状態で、警察へ通報をしてください。

被害現場をそのままの状態にしておかなければいけないことを、ここで知っておいていただきたいと思います。これは「空き巣」被害だけでなく「居空き」や「忍び込み」「強盗」でも同様です。

ストーカーは記録を詳細に残して

また、「ストーカーの被害に遭っていて、警察に相談に行きたいけど、どうすればいいか分からない」などのご相談を受けることがあります。自分がストーキングされていると分かった時点から、記録を詳細に残すようにしておいてください。

電話の着信履歴・メールの受信履歴や内容・郵便物・〇年〇月〇日何処で遭遇した・〇年〇月〇日家に来たなど、細かければ細かいほど良いです。それらを持って、警察署の生活安全課へ相談に行かれるようにしてください。

被害の通報は110番へ、相談は#9110へ

犯罪被害に遭った場合の通報は、警察署ではなく、すべて必ず110番へ通報をしてください。通報後、素早く警察官が駆け付けてくれます。

被害には遭っていないけど、最近とても不安なことがある。そんな時は、お近くの警察署、または#9110へ電話をしてください。この#9110は警察相談専用電話となっています。相談事や情報提供する場合に、この番号を活用して頂きたいです。

人は犯罪被害に遭ってしまうと、ずっと心に傷が残り、被害に遭う前と同じような生活を送ることが難しくなっている。と被害に遭われた方から、お話をお聞きしたことがあります。まずは、「防犯生活」と「防犯対策」この両輪で、犯罪被害に遭わないようにしていただきたいと思います。

皆様が犯罪被害に遭うことなく、安心して生活が送れるよう、願っております。

あなたとあなたの大切な家族と家を守るのはあなたです。