北海道の玄関口、新千歳空港から鉄道で約40分の場所にある札幌。おなじみの大通公園では全国的に有名なイベントが開催され、その近くには札幌グルメを堪能できる歓楽街「すすきの」や、少し離れれば桜の名所や動物園も。
そこで本記事ではマイナビニュース会員を対象に、「札幌といえば何が有名?」というアンケート調査を行い、結果をランキングにまとめました。札幌を訪れるのにおすすめの季節なども併せてご紹介します。
札幌に行ったことはある?
札幌市出身、または旅行や仕事で札幌市を訪れたことがあるかを聞いたところ、回答は以下のようになりました。
はい…75.0%
いいえ…25.0%
今回のランキングは「はい」と答えた方からの回答を元に作成しています。
札幌といえばランキング
次に「札幌といえば何が有名?」を聞いたところ、結果は以下のようになりました。
1位 札幌市時計台(19.4%)
2位 さっぽろ雪まつり(18.6%)
3位 すすきの(13.1%)
4位 大通公園(9.3%)
5位 元祖さっぽろラーメン横丁(5.9%)
6位 円山公園・札幌市円山動物園(3.4%)
7位 さっぽろテレビ塔(3.0%)
7位 サッポロビール博物館(3.0%)
7位 札幌ドーム(3.0%)
7位 定山渓温泉(3.0%)
11位 白い恋人パーク(2.1%)
11位 赤レンガ庁舎(北海道庁旧本庁舎)(2.1%)
11位 幌見峠ラベンダー園(2.1%)
14位 北海道神宮(1.7%)
15位 モエレ沼公園(1.3%)
15位 札幌二条市場(1.3%)
17位 大倉山展望台(0.8%)
17位 さっぽろ羊ヶ丘展望台(0.8%)
17位 札幌もいわ山ロープウェイ(0.8%)
17位 滝野すずらん丘陵公園(0.8%)
21位 北海道博物館(0.4%)
21位 AOAO SAPPORO(0.4%)
21位 北海道開拓の村(0.4%)
21位 札幌芸術の森(0.4%)
ここからは7位までの項目について、おすすめのポイントを寄せられたコメントとともにご紹介します。
1位 札幌市時計台(19.4%)
札幌といえばランキング、1位は「札幌市時計台」でした。札幌市役所の目の前に建ち、正式名称は「旧札幌農学校演武場」といいます。建築されたのは明治時代の1878年。「少年よ、大志を抱け」の名台詞を残したクラーク博士が構想したとされています。
当初は演武場として兵式訓練や教育の場として使われ、1881年にアメリカ・ハワード社製の時計が設置され、現在の時計塔の姿に。1970年には国の重要文化財に指定されました。時計は今も現役で、札幌の街に正確な時を告げています。
3つのポイント
- 札幌のシンボル: 現在は周囲を高層ビルが囲んでいますが、時計はきちんとメンテナンスされて現役。小さいながらも街のシンボルとして親しまれています。
- 資料館: 1階には時計台の歩みが分かる資料館が、2階にはクラーク博士の像があり写真スポットとしても人気。
- ライトアップ: 毎日、夜間にライトアップ。高層ビル群のなかでたたずむ明治の建築物はとても幻想的。
おすすめする理由
「札幌に来た、という実感を一番得られる場所なので」(51歳男性)
「レトロな雰囲気でノスタルジックな気分になるから」(54歳女性)
「写真で見るのと実際に生で見るのとでは、ギャップがすごくある」(49歳男性)
「高齢の父と札幌を旅行した時に、父が一番気に入っていた場所なので」(61歳女性)
「がっかりスポットとしても有名なので」(47歳男性)
住所 | 〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 |
---|---|
webサイト | 札幌観光協会 |
2位 さっぽろ雪まつり(18.6%)
2位は「さっぽろ雪まつり」でした。毎年2月上旬に7日間かけて行われる雪のイベント。1950年に地元の中高生が大通公園に6つの雪像を置いたことが始まりとされています。現在は国内だけでなく海外からも観光客が訪れ、人出は約200万人に。
会場は3カ所に分かれ、メインとなる大通公園会場、氷の像が集結するすすきの会場、雪のチューブスライダーや迷路などのアトラクションが楽しめる「つどーむ会場」があります。また、期間中には国際雪像コンクールも開催され、海外からのチームが技を競います。
3つのポイント
- 北海道の冬の一大イベント: 開始から70回を超え、現在はテーマごとに分かれた3つの会場で行われています。
- 市民も製作に参加: 市民も雪像を出品でき、毎年人気。人気投票も行われています。
- ライトアップ: 日没からライトアップされた光景も見逃せません。
おすすめする理由
「思っていたより寒かったが、にぎわいや熱気があった」(61歳男性)
「雪で作ったとは思えない、すばらしい作品がたくさんある」(63歳男性)
「外国からの観光客も多くてにぎやかだった」(45歳男性)
「北海道グルメのキッチンカーやステージショーなど、楽しめるポイントがいくつもある」(60歳男性)
住所 | 〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-12丁目 「大通会場」 |
---|---|
webサイト | さっぽろ雪まつり |
3位 すすきの(13.1%)
3位は「すすきの」でした。ニッカウヰスキーやサッポロビールのネオンが有名な、北海道一の歓楽街。明治時代、北海道開拓使として全国から集まった労働者のための遊郭がその原型だとされています。遊郭が移転したのちも飲食店などが次々に開店しました。
現在のすすきのエリアには、雑居ビルなどに所狭しとジンギスカン、札幌ラーメン、スープカレーなどが楽しめる店のほか、カラオケ、クラブ、バーなどが集中。夏や冬には恒例の祭りが開催され、さらなるにぎわいを呼んでいます。
3つのポイント
- ネオン: 夜を明るく照らすネオンの中でも、ニッカウヰスキーのネオンはおなじみ。
- 札幌グルメが集結: 海鮮、ジンギスカン、ラーメン、スープカレーの店などが所狭しと並んでいます。
- すすきの祭り: 毎年夏に行われ、YOSAKOIソーラン踊りや太鼓の演奏などで盛り上がります。
おすすめする理由
「札幌は美味しい食事抜きには語れないと思うから」(62歳男性)
「北海道のみならず、北日本最大の歓楽街というイメージ」(65歳男性)
「有名なので一度は訪れてみたいと思っているので」(46歳女性)
住所 | 北海道札幌市中央区 |
---|---|
webサイト | 北海道公式観光サイト |
4位 大通公園(9.3%)
4位は「大通公園」でした。札幌の中心部を東西に走る大通公園は、明治時代に火防線として整備された道路。東のテレビ塔、西の資料館の間の約1.5kmに渡って続く敷地は、南北に走る道路で12の区画に分断され、それぞれが横断歩道でつながっています。
区画は5つのテーマに沿って整備されていて、例えば西1、2丁目は「国際交流」をテーマにイベントなどが行われ、3、4、5丁目は「オアシス」がテーマとされ噴水がある開放的な空間に。公園全体が、観光客はもちろん住民やビジネスマンの憩いの場として、欠かせない存在となっています。
3つのポイント
- 緑、花、水: 季節ごとの花や緑が美しく、噴水や水場もあってまさに都会のオアシス。
- イベント会場に: 「札幌雪まつり」、「YOSAKOIソーラン祭り」、「さっぽろ大通ビアガーデン」、「さっぽろオータムフェスト」など、全国的に有名なイベントの会場に。
- とうきびワゴン: とうもろこしのシーズンには、北海道産を使った焼きとうもろこしの屋台が登場。
おすすめする理由
「いろんな催しで人が集まりますが、のんびりできる雰囲気もあってとても好きな空間」(66歳男性)
「営業の仕事で札幌を訪れた時、休憩でゆっくりさせてもらったことがあるので」(52歳男性)
「大通公園のじゃがバタやとうもろこしが美味しすぎて、夕食が入らなくなるくらいに食べた」(61歳男性)
「整然としているところが良かった」(54歳男性)
住所 | 〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-12丁目 |
---|---|
webサイト | 大通公園 |
5位 元祖さっぽろラーメン横丁(5.9%)
札幌といえばランキング、5位は「元祖さっぽろラーメン横丁」でした。「すすきの」駅からほど近いところにあり、昼も夜も賑わう横町。ビルとビルの間の約40メートルの通りに17軒のラーメン店がのれんを連ねています。
札幌のラーメンといえばやはり味噌。バターやコーンののった定番の一杯から、辛味噌、えび味噌など、各店ごとに趣の異なるラーメンが楽しめます。北海道らしく、海鮮だしをきかせたシンプルな塩ラーメンも人気。何度も通いたくなるスポットです。
3つのポイント
- 札幌ラーメンが集結: コクのある味噌のスープに、存在感を放つチャーシューが特徴的。
- 8軒からスタート: 「公楽ラーメン名店街」が札幌オリンピックの道路拡張で取り壊され、1971年から今の場所に。
- 半額イベント: 年に1回、全店で開催される人気のイベント。
おすすめする理由
「何度か行ったことがあり、楽しかったから」(47歳男性)
「本場の味噌ラーメンは、東京で食べるものと違う気がする」(58歳男性)
住所 | 〒064-0805 札幌市中央区南5条西3丁目6 N・グランデビル1階 |
---|---|
webサイト | 元祖さっぽろラーメン横丁 |
6位 円山公園・札幌市円山動物園(3.4%)
6位は「円山公園・札幌市円山動物園」でした。円山公園は札幌の中心地に近い円山のふもとにある、緑豊かな公園。桜の名所としても有名です。広大な敷地には遊具広場やスポーツ場などがあるほか、公園内の池をまわる散策路や円山の登山道なども整備されています。
円山公園に隣接するのが、円山動物園です。1951年、北海道で初めて開園した動物園で、近年は施設を次々にリニューアル。動物本来の生態が見られるように工夫された展示は、見応えが充分にあります。
3つのポイント
- 市街地に近い緑のスポット: 円山公園には北海道神宮が隣接し、厳かな雰囲気が漂います。
- レクリエーション、スポーツの中心: 天然記念物の原始林があるほか、球場や競技場なども。
- 北海道ならではの動物: 動物園ではエゾヒグマ、ホッキョクグマ、エゾシカ、オオカミなど、この地ならではの動物に出会えます。
おすすめする理由
「妻の実家から近いので、何度も行ったことのあるお気に入りの場所」(51歳男性)
「自然が本当に豊かで、動物もかわいかったので」(47歳男性)
住所 | 〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘3 「円山公園パークセンター」 |
---|---|
webサイト | 円山公園 |
7位 さっぽろテレビ塔(3.0%)
7位は「さっぽろテレビ塔」でした。大通公園の東端に立つ、147.2メートルのテレビ塔です。地上から90メートルの位置に展望室があり、札幌の街をぐるりと360度見回すことができます。大通公園でホワイトイルミネーションや雪まつりが行われる際は、絶好の見学スポットに。
展望室には外側に傾いた大きな窓があり、足元を見るとスリル満点。ショップではさっぽろテレビ塔の大人気ゆるキャラ「テレビ父さん」のお土産物を買うことができます。毎晩ライトアップされ、閉館後の30分間は貸し切りのサービスも。
3つのポイント
- イベントの特等席: 大通公園で行われるイベントを上から眺められます。
- 遠く日本海も: 札幌の街を見渡せるほか、天気が良い日には遠くに日本海が見られることも。
- 貸し切りプラン: 閉館後の30分間を貸し切れるサービス。ボトルワインや特別ライトアップなどが含まれます。
おすすめする理由
「札幌のシンボルとして全国的に有名だから」(50歳男性)
「子どものころに上ったのが印象的」(47歳男性)
住所 | 〒060-0042 札幌市中央区大通西1丁目 |
---|---|
webサイト | さっぽろテレビ塔 |
7位 サッポロビール博物館(3.0%)
7位には「サッポロビール博物館」も入りました。明治期の開拓とともに歩んできたサッポロビールの歴史を、詳しく知ることができる博物館です。重厚でレトロな雰囲気が漂う赤レンガの建物は、北海道遺産に登録されています。
館内には資料やパネルが展示され、自由に見学が可能。料金を払うプレミアムツアーでは約50分のガイドの最後に、限定「復刻札幌製麦酒」を味わうこともできます。博物館はサッポロビール園の一部となっており、ジンギスカンなどを楽しめるビアホールなどが併設されています。
3つのポイント
- 巨大な煮沸釜: 館内には2003年まで仕込みに使われていた釡を展示。1つで350ml缶のビール約24万本分を作れたそう。
- 限定ビール: プレミアムツアーに参加した人にだけ「復刻札幌製麦酒」を提供。
- レストランを併設: 750人収容の開放感あふれるビアホールのほか、洗練された空間で食事を楽しむレストランも。
おすすめする理由
「分かりやすい展示で、ビールにまつわる歴史を楽しんで学べる。いろんな種類のビールを試したくなります」(36歳男性)
「サッポロの赤星と一緒にジンギスカンを食べたいから」(52歳男性)
住所 | 〒065-8633 北海道札幌市東区北7条東9丁目1-1 |
---|---|
webサイト | サッポロビール博物館 |
7位 札幌ドーム(3.0%)
7位には「札幌ドーム」も。2001年に誕生した、北海道最大の全天候型ドーム。Jリーグ「北海道コンサドーレ札幌」のホームスタジアムでもあります。サッカーの試合のほか、野球、ラグビー、ノルディックスキーなどのスポーツのほか、イベントやコンサート会場としても使われています。
驚くべきは、可動式天然芝サッカーフィールド「ホヴァリングサッカーステージ」。ドームの外に広がっていたサッカー場は可動式となっており、ドーム内に運び込んでサッカーの試合が可能。野球とサッカーの両方が行える唯一無二のドームです。
3つのポイント
- 敷地内のアート作品: ドームの敷地内には国内外のアーティストの作品を24点展示。散策しながら鑑賞できます。
- 展望台: ドームの屋根から筒状に飛び出た部分は、展望台に。夕方には空中エスカレーターがライトアップ。
- ドームツアー: 普段入れないロッカールームやブルペンなどを見学できるツアーを実施。
おすすめする理由
「昔、ダルビッシュ選手を応援しに行ったことがあるから」(61歳男性)
住所 | 〒062-0045 札幌市豊平区羊ケ丘1番地 |
---|---|
webサイト | 札幌ドーム |
7位 定山渓温泉(3.0%)
7位には「定山渓温泉」も入りました。江戸時代末期から発展してきた歴史ある温泉街。札幌から車で約1時間の場所にあり、外国人観光客も多く訪れます。泉質はナトリウム泉で、体の芯からぽかぽかに。
支笏洞爺国立公園内ということもあり、自然豊か。温泉街には豊平川が流れており、秋には川にかかる吊り橋から錦に色づいた木々を見ることができます。カヌーやラフティングなどの川のレジャーが楽しめるほか、冬はスキー客の姿も。
3つのポイント
- 歴史ある温泉街: 江戸時代の修験僧が、アイヌの人の案内で知ったのがきっかけだそう。
- 美しい自然: 国立公園に位置しており、四季の移り変わりを存分に愛でることができます。
- サウナ: ホテルや旅館に、日帰りで利用できるサウナ施設が増えています。なかには屋外のテントサウナも。
おすすめする理由
「大自然を感じながら入る温泉は癒やされるから」(55歳男性)
「レンタカーで北海道旅行をした時、定山渓温泉の川沿いにあるホテルに泊まったことが印象深いので」(66歳男性)
住所 | 〒061-2302 北海道札幌市南区 定山渓温泉 |
---|---|
webサイト | 定山渓観光協会 |
札幌のおすすめの季節は?
札幌を訪れるのにおすすめの季節を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位 夏(6月~8月)…35.9%
2位 冬(12月~2月)…19.9%
3位 年間通しておすすめ…17.7%
4位 春(3月~5月)…17.3%
5位 秋(9月~11月)…9.1%
夏(6月~8月)がおすすめの理由
「北海道といえばラベンダー。ちょうどこの時期が見頃なので」(52歳男性)
「最近の札幌は暑くなったが、初夏の頃は観光におすすめ」(67歳男性)
「とうもろこしが美味しくて、それを食べながらドライブするのが楽しい」(72歳男性)
「梅雨がないのでツーリングに向いていると思うので」(61歳男性)
冬(12月~2月)がおすすめの理由
「やっぱり雪まつりのある冬。ラーメンなどで暖まりながらゆっくり見学するのがおすすめ」(62歳男性)
「北海道の食べ物は、一年を通して冬がいちばん美味しいと思うから」(48歳男性)
「北海道の冬は寒くて雪も多いが、ほかでは感じられない魅力がある」(36歳男性)
「大通公園のイルミネーションが本当にきれいなので」(39歳男性)
年間通しておすすめの理由
「すすきのの雰囲気を楽しむなら、季節は関係ないので」(57歳男性)
「冬は雪景色がきれいで、夏は新緑が楽しめる」(31歳男性)
「札幌は1年を通して楽しめる観光地だと思う」(61歳女性)
春(3月~5月)がおすすめの理由
「雪が残っている山々がきれいなので」(50歳男性)
「少し暖かくなって過ごしやすそうだから」(47歳女性)
「桜がきれいだから」(61歳女性)
秋(9月~11月)がおすすめの理由
「夏は本州並みに暑くなってきたので、涼しくなって美味しいものがたくさん出回る秋がおすすめ」(66歳男性)
「暑さがひと段落してラーメンを一層美味しく感じる時期だから」(54歳男性)
札幌は、大人も子どもも楽しめるスポットが充実!
札幌といえばランキングをご紹介しました。1位「札幌市時計台」、2位「さっぽろ雪まつり」、3位「すすきの」という結果に。あなたのイメージする札幌と比べてどうでしたか?
東京から新千歳空港まで、飛行機で約1時間30分。鉄道に乗り継いで約30~40分で到着する札幌。メイン通りである大通公園では年間を通してイベントが開催され、すすきのの歓楽街もそのすぐ近くに位置しています。
ラーメンやスープカレー、ビールなど、札幌ならではのグルメを満喫できるほか、中心部から少し離れた場所には桜の名所や動物園のある円山公園も。路面電車(市電)や地下鉄も整備されており、移動が便利なのもうれしいですよね。
北海道旅行の起点や終点として訪れるのはもちろん、今回のランキングを参考に札幌市内の観光も楽しんでみてくださいね。
調査時期: 2024年6月17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計316人(男性: 253人、女性: 63人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート