雨音を切り裂く爆音が、東京ヘリポートに響き渡った。セコムは3月26日、「マイナビキャリア甲子園」の出場チームを東京ヘリポートに招待し、慰労会を開催。セコムが所有する高性能ヘリコプター「シコルスキー S76型」による周遊ツアーを実施した。
セコムが「マイナビキャリア甲子園」出場チームをヘリ周遊ツアーに招待
「マイナビキャリア甲子園」は複数の協賛企業が提示するテーマに対し、高校生がチームごとにビジネスアイデアを提案するコンテスト。第12回となる今大会には、過去最多の3,151チーム、1万1,668名がエントリーした。
セコムは「セコムグループの力を使って、5年後のあなたの日常が100×happyになる『あんしん』を再定義した新サービスとは」というテーマを提示。このお題に挑み、セコム代表として決勝に進出したのが、渋谷教育学園渋谷高等学校のチーム「≒0(ニアリーイコールゼロ)」だ。
「≒0」は決勝当日、セコムが持つ画像解析技術を活用し、現代人の「自制心」に伴う負荷を可視化するメンタルヘルスサービスを提案。結果、見事に優勝を掴み取った。4人のメンバーのうち、2人は昨年も「=0(イコールゼロ)」というチームでセコムのお題に挑んでおり、惜しくも決勝進出は逃したものの、晴れて今年リベンジを果たす形となった。
一方、セコムは優勝チームだけでなく、準決勝に進出した他チームが示した熱量も高く評価。今年も準決勝進出以上のチームを招き、ヘリコプター搭乗体験を企画するに至った。
フライト当日は生憎の雨天。当初は東京都心を周回する予定だったが、この日は騒音に配慮し、湾岸エリアを飛行することに。
機体は、世界各国の要人輸送にも使用される中型機「シコルスキー S76型」。本来予定されていたスカイツリーや都庁を巡るコースではなかったものの、生徒たちは眼下に広がるディズニーリゾートの全景や、雨に霞む東京湾の景色を食い入るように眺めていた。
ヘリコプターでのフライト後、「≒0」のメンバーに改めてマイナビキャリア甲子園や慰労会の感想を伺ってみた。
――まずは優勝、おめでとうございます!
全員:ありがとうございます!
――まずはマイナビキャリア甲子園で優勝できた勝因についてお聞かせください。
宮澤くん:ひとつはセコムのことがものすごく好きで、高い熱量を持てたことだと思います。そして去年の胸が張り裂けそうな悔しさとそこで得た学びのおかげで、優勝することができたと思います。
加納さん:私たちの先輩が2021年のマイナビキャリア甲子園で優勝したんですけど、『決勝大会で2回吐いた』って言っていて、そのときは『なんでプレゼン大会で、吐くんだろう』って疑問だったんです。でも、実際にやってみると本当にキツかったですし、精神的にも苦しかったです(笑)。
――そんなにキツかったんですね……。
長谷川さん:キツかったですね(笑)。プレゼンのピッチも何回も変えたし、伝えたいことは同じでも伝え方の内容は準決勝、決勝で全部変えたので。スライドも当たり前に1から作り直したり……。
加納さん:最終的なアプリの仕様は1日で決めたんですけど、それも本番の3日前とかだったよね。
津谷くん:他のチームはプレゼン内容をさらに良いものにしていこうと頑張っていましたけど、僕たちは改良ではなく、全部ブチ壊して茨の道を歩むんだというのを決めていたんです。あえて辛い戦い方をして、間違いなく全チームで一番苦しみました。だからこそ、優勝できたんだと思います。
長谷川さん:全員が完璧主義なんですけど、それぞれ完璧を求める分野が違っていたんです。そこが良くも悪くも大変ではあったんですけど、いい結果に繋がったと思います。
――セコムさんからもお手伝いはあったんですか?
津谷くん:それはもう、二人三脚です!
加納さん:でも、セコムさんのアドバイスをすべて鵜呑みにしてもいけないじゃないですか。あくまでも高校生の視点で考えたアイデアであることが重要なので、セコムさんには、「どうすれば大人に伝わりやすくなるか」というところで助けてもらいました。
宮澤くん:セコムさんは地理空間情報サービスや医療系など、たくさんの分野の人が集まっている会社なので、本当にいろんなことを学べましたね。
――それでは本日の感想をお願いします。
津谷くん:まずは準決勝で当たった他のチームのみんなと会えて嬉しかったです。ヘリは初めて乗ったんですけど、すごく格好よかったし、ヘリに乗れる機会をくれたセコムさんに感謝しています。もしマイナビキャリア甲子園で企業選びに迷ったら、セコムを選ぼう。準決勝まで頑張れば、ヘリに乗せてもらえるから。みんなにそう伝えたいですね。
加納さん:自分のクラスの友達(「≒0」の前身チームにあたる「=0」のメンバー)が去年、セコムさんのヘリに乗せてもらって、その写真を見たときに「いいなぁ」「羨ましいなぁ」って思ったんです。だから今日、ヘリに乗れるのが本当に楽しみで。いつもと違うディズニーランドを見れたのも嬉しかったですね。
長谷川さん:知らない角度のディズニーね。
宮澤くん:僕も準決勝メンバーと会えて嬉しかったです。僕は去年もヘリに乗ったんですけど、そのときは決勝に行ったのがHIGH TIDEチームだったので、ヘリに乗るときも複雑な気持ちがありました。昨年は天気もよく、全コースを回れて楽しかったんですけど、「ああ、負けたんだ」っていうのはずっとあって。今年は雨でしたが、優勝してここに戻ってこられたので、めっちゃ楽しかったです。
加納さん:準決勝のメンバーと会えたのは大きいよね。このメンバーでいるより3倍くらい楽しかった(笑)。
長谷川さん:「何百時間、顔を合わせたんだ」っていうくらい、ずっと一緒にいたからね。私はそもそもヘリコプターが好きで、刑事ドラマとかで見てずっと「格好いいな」と思っていて。高いところも好きなので、本当に楽しかったですね。
――最後にみなさん、将来の目標について教えていただけますか?
宮澤くん:僕は宇宙産業で日本を救いたいな、と思ってます。
津谷くん:僕は日本どころか、世界を救いたいと思っています。生物とか生態系が好きなので、地球温暖化や気候変動の解決に一役買おうかな、と考えてますね。
加納さん:私はコンテンツ産業に興味があって、ドラマや映画で誰かの人生観を変えられるような、強い影響力を及ぼせるようなコンテンツを発信していきたいなって思っています。
長谷川さん:私は人とがっつり深く関わるのが好きで、言葉の使い方にも関心があるんです。なので、弁護士などの法曹系に進んで、法律という厳密な言語を活かしながら人の人生に丁寧に関わっていきたいですね。
考え、迷い、プレッシャーも跳ね除けて戦った高校生たち。その熱量は、これからの人生でも大きな武器となるだろう。彼らが飛び立つその先は、きっと快晴に違いない。











