
『Octane』UK寄稿者による愛車レポート。2001年BMW 525iスポーツ・ツーリングを購入したグレン・ワディントンが購入の経緯について綴る。実はこの車は、元々日本にあった車両だそうだ。
【画像】イギリスにあるのに長野県と出るナビと、昔ながらの落ち着いた仕様のインテリア(写真3点)
わたしには、実績がある。もちろん、ボクスターとBMW320iコンバーチブルのことだ。2012年から2020年までは、ポルシェ944を所有していた。その前は1975年NSU Ro80、2000年代初めにはBMW 2002もあった。なので、我が家の7人乗りファミリーワゴンをもっと面白い車に買い替えようと考えたときに、ドイツ車が候補になったのは当然の成り行きだった。
座席の数は多くは要らないが、広いトランクは欠かせない。また、どんな天候でも、あらゆるタイプの旅で日常使用に耐えうるものでなければならなかった。さらに、楽しさがありながらも洗練されていることも必須だった。そういうわけで、必然的にE39 ツーリングになった。BMWの頂点だ。あとは、自分にぴったりの一台を見つけるだけだった。
数回の検索で、ケント州のラリングストーン・カーズ社で売りに出ていた、走行距離49,000マイルの525iが見つかった。日本から輸入された個体で、約4年前にイギリスへ持ち込まれたものだ。塩害とは無縁だった。それに、明らかに大切に扱われてきたようだった。
昨年の11月に、ボクスターで現地まで見に行った。車検は更新済み、四輪アライメント調整がされ、フロントガラスのガスケットも新品に交換されていた。その場で購入した。安くはなかったが、良質な一台を求めていたし、まさにそれが手に入ったと思っている。
履歴に関しては、イラストが多めで、チェックマークがいくつも入った、大量の日本語が書かれた書類一式がある。私には読めないのだが。また、最初のイギリスの車検証には、オドメーターがマイル表示に切り替えられ、スピードメーターはMPH仕様に交換される前の、当時の走行距離がキロメートル単位で記載されている。オーディオはイギリス仕様になっているが、DVDナビは私が長野市に住んでいると認識している。イギリス版の取扱説明書も調達済みだ。eBayでほぼ未使用のものを6ポンドで落札したものだ。さらに、刻印のない当時のディーラー製キーホルダーも付いてきた。
きちんと造り込まれた1800kgのステーションワゴン(その造りの良さは、実際に体験してみないと信じられない)を動かすのに十分な189bhpを備え、その走りは驚くほどに愉しい。燃費は、平均25MPG(約8.85km/L)も難しいだろうが、M6道路を走った際は28MPG(約9.91km/L)を記録した。なかなか悪くない。
ボンネットの下は完璧な状態だ。リフトアップしてじっくり見ても、下回りも同様に美しい。お気に入りのボディショップのプロライン・ペイント社に、アンダーシール施工の予約を入れた。それ以外には、高速走行時に少し振動があるので対処する必要があるのだが、ホイールのバランス調整だけで済むのではないかと期待している(E39はホイールバランス調整が非常に敏感なことで知られている)
このE39は、あまり手がかからない車でありますように。
文:Glen Waddington