いびき無呼吸改善協会は2026年3月30日、全国の男女200名を対象に実施した「いびきを伴わない睡眠時無呼吸症候群(SAS)」に関する意識調査の結果を発表した。調査期間は2026年3月23日〜25日まで、インターネットによるアンケート形式で行われた。

SASのサインは「息が止まる」「いびき」への認知が高い一方、随伴症状は分散

  • SASのサインだと思うもの

    SASのサインだと思うもの

SASのサインだと思うものを尋ねたところ、「睡眠中に息が止まる」は26.1%、「睡眠中にいびきをかく」が19.9%となった。一方で「日中に強い眠気がある」(12.7%)や「起床時に口や喉が渇いている」(9.8%)といった、いびき以外の随伴症状への認知は分散している傾向が見て取れた。

約4.5割が「いびきを伴わないSAS」を認知せず。イメージ先行の現状

  • いびきがなくてもSASの可能性があることを知っていたか

    いびきがなくてもSASの可能性があることを知っていたか

「いびきがなくてもSASの可能性があることを知っていたか」という問いに対し、44.5%が「知らなかった」と回答した。「聞いたことはあるが、よく知らなかった」(26.0%)を合わせると、約7割が正確に把握していない実態が浮き彫りになった。現状では「SAS=いびきをかく人の病気」というイメージが先行しており、いびきのないケースへの認識不足が深刻な病気の見逃しにつながる懸念が示された。

いびきがない場合の発見は「家族・同居人の指摘」への期待が最多

  • いびきがない場合にSASをどのように発見すべきか

    いびきがない場合にSASをどのように発見すべきか

いびきがない場合にSASをどのように発見すべきかという設問では、「家族・同居人に指摘されて気づく」が27.5%で最も多かった。次いで「医療機関で検査を受けて分かる」(14.0%)、「健康診断や問診で疑いを指摘されて気づく」(13.8%)、「日中の眠気や疲れが取れないことで気づく」(13.6%)となった。また「スマートウォッチ等のデータで気づく」も11.1%にのぼり、発見手法の多様化がうかがえる。

見過ごさないために重要なのは「周囲の指摘を軽視しない」姿勢

  • SASの可能性を見過ごさないための日常生活の注意点

    SASの可能性を見過ごさないための日常生活の注意点

SASの可能性を見過ごさないための日常生活の注意点として、25.0%が「家族・同居人の指摘を軽視しない」と回答した。「日中の強い眠気が続く場合は放置しない」(21.6%)、「必要に応じて医療機関に相談する」(18.1%)が続き、周囲からの指摘を受け流さず、本人が感じる日中のコンディションとあわせて判断する姿勢が重要視されている。

潜在的リスクを知れば8割以上が検査に前向きな意向

  • 「いびきがないSAS」の可能性があると分かった場合、検査を受けたいか

    「いびきがないSAS」の可能性があると分かった場合、検査を受けたいか

「いびきがないSAS」の可能性があると分かった場合、検査を受けたいか尋ねたところ、「どちらかといえば受けたい」(56.0%)と「受けたい」(26.0%)を合わせて82.0%が前向きな回答を示した。潜在的なリスクを正しく認識することが、早期受診を促す強力なきっかけになることが示唆された。

専門家による考察といびき無呼吸改善協会の提言

いびき無呼吸改善協会は、いびきは空気の通り道が狭くなっているサインの一つに過ぎないと指摘している。音が小さくても呼吸が止まり、脳や体が酸欠状態に陥っているケースがあるため、「自分はいびきをかかないから関係ない」と思い込まないことが重要だという。原因不明の倦怠感や日中の眠気がある場合は睡眠状態を疑い、家族からの「息が止まっている」という助言を大切にするよう呼びかけている。