マイナビが運営する「マイナビミドルシニア」が、70代女性の就労意欲が高まっている背景や企業側の採用動向について紹介している。

シニア女性の就業率が上昇

少子高齢化が進む中、60代・70代でも働く女性は今や珍しい存在ではない。総務省の調査によると、65歳以上の就業者数は21年連続で増加し、930万人と過去最多を更新。中でも女性の伸びが顕著で、60~64歳女性の就業率は63.8%、65~69歳でも43.1%と、20年前から大きく上昇している。

背景には、生活費や将来への不安に加え、「できるうちは自立して働きたい」という意識の変化がある。実際、60代は「70歳を超えても働きたい」が35.5%、70代では「75歳まで働きたい」が最多となり、「80歳を超えても働きたい」人も約6人に1人にのぼる。

  • 60代シニア層、3人に1人が「70歳を超えても働きたい」

    60代シニア層、3人に1人が「70歳を超えても働きたい」

企業側もシニア女性の採用を強化

企業側も人手不足を背景に、経験や安定感のあるシニア女性を積極的に採用する動きを強めている。

ALSOKグループで介護事業を展開するALSOKらいふケアでは現在、常勤の正社員300名に加え、約1,400名のスタッフが地域で活躍しているという。

少子高齢化が進む介護業界では働き手不足が深刻化しているが、同社は地域の高齢者の人々にも働く場を提供し、意欲ある方が無理なく活躍できる仕組みづくりを進めている。65歳前後からのスタッフを「パワフルスタッフ」と位置づけ、約400名が就業。リネン交換や生活援助などのサポート業務から身体介護まで、個々の能力に応じた業務メニューを用意し、無理なく継続できる環境を整備している。

スキルアップや資格取得を目指すスタッフには等級制度による昇給機会を設けるなど、働き方の選択肢を広げる仕組みも特徴だ。継続率も高く、地域に根差した雇用が職場のコミュニティ形成にもつながり、スタッフにとっての「生きる力」を育む場として機能している。

  • ALSOKらいふケア

    ALSOKらいふケア

「自分らしい働き方を」

同社で働く50代女性は、出産を機に一度職場を離れたが、子どもが成長してからは「家族に負担をかけず、自分のペースで働けること」を第一に、再び仕事を探し始めたという。介護施設で事務やレクリエーション業務を経験する中で、人の役に立つ喜びを強く感じ、介護の仕事に大きなやりがいを見つけたと語る。現在は税理士事務所で働いているが、将来を見据えて介護研修を受けるなど、再び介護の現場に戻る準備を進めている。

「私は主婦であり母親でもあるため、"家族に迷惑をかけない働き方"と"精神的に無理なく続けられる仕事"を軸に、これからも自分らしい働き方を選んでいきたいと考えています」(50代女性)

  • 50代女性の声

    50代女性の声

編集長が語る「働き続けられる社会」

マイナビミドルシニア編集長の財津京介氏は、次のように述べている。

「人生100年時代を迎える中、私は"いくつになっても働くことを選択できる社会"を実現したいと考えています。年齢を理由に不安を抱えるミドルシニアの方々に寄り添い、これまで培ってきた経験や人生そのものを価値として活かせる場を広げていくことが、マイナビミドルシニアの役割です。仕事探しにとどまらず、暮らしや将来に役立つ情報発信を通じて、安心して次の一歩を踏み出せる環境を提供していきます」(財津京介氏)

  • マイナビミドルシニア編集長。財津京介氏

    マイナビミドルシニア編集長。財津京介氏

マイナビミドルシニアは、40~60代を中心に全国で30万人の会員を擁する、ミドルシニア層に特化した求人情報サービスである。人生100年時代を迎える中、「いくつになっても選択できる」社会の実現を目指し、年齢を理由に働く機会が限られてしまいがちなミドルシニア層が、再び自分らしいキャリアを築ける環境を提供している。

正社員・契約社員からアルバイト・パート、業務委託まで、幅広い雇用形態の求人を毎月500社以上掲載し、経験やスキルを可視化できる「スキル検索」機能や、対面型イベント「セカンドキャリア発見合同説明会」、情報媒体『ミドルシニアマガジン』などを通じて、仕事と暮らしの両面からミドルシニアのキャリア形成を支援している。