Hizuo、実験性とクラブ機能を接続する意欲作、TREKKIE TRAXからリリース

2004年生まれの日本人プロデューサー・Hizuoが、東京を拠点に、ジャンルや国境を横断するクラブミュージックを発信し続けてきたレーベル・TREKKIE TRAXより、デビューEP『ALS-PT19 EP』を2025年3月27日(金)にリリースした。

Hizuoは、UKクラブカルチャーを背景に、断片的で流動的な構造を繊細に組み合わせたサウンドを特徴とするプロデューサー。聴覚だけでなく身体感覚にも訴えかける表現を志向し、感覚的でありながらも高い構造性を持つ作品で注目を集めている。2022年には自主レーベル・Selva Soundsを立ち上げ、創作活動を本格化。2023年には京都のレーベル・NC4Kおよび85acidから作品をリリースし、国内外での知名度を大きく高めた。独自のサウンドデザインと先鋭的なアプローチは多くのリスナーやアーティストから高い評価を受け、活動のフィールドを着実に広げている。さらに、別名義「Mathie D」としても活動しており、2025年にはオーストラリアのレーベル・INTHEHOUSEからEPをリリース。名義ごとに異なる音楽的アプローチを使い分けることで、表現の幅を拡張している。また、Hizuo名義ではコクヨのワーキングチェア「ingCloud」のプロモーション映像音楽を手がけるなど、商業案件にも積極的に携わり、音楽の枠を越えたクリエイティブにも関わっている。

今回リリースされる『ALS-PT19 EP』は、制作過程で行ってきた実験的な試みを、完成形のトラックとして再構成した作品集。これまでスケッチやテスト段階にとどまっていたアイデアを、ダンスフロアで機能する形へと発展させた内容。クラブにおける身体的なテンションと、制作時の内省的な集中状態という異なるコンディションを前提に、その接続可能性を探ることが本作のテーマとなっている。ダンスミュージックとしての機能性を保ちながら、構造的な拡張を試みた意欲作。

収録曲「Gonnatakeit」は、本EPの中でも特に実験的なアプローチを取り入れた楽曲。ノイズゲートやグリッチサウンドを多用し、機械的なバグを想起させる音響を軸に構築されている。一方で、そのサウンドの奥には有機的なグルーヴと独特の空気感が漂う。リリース前には現場でのテストプレイを重ね、その緻密に作り込まれたグルーヴがフロアを確実にロックする瞬間を何度も確認してきたという、実戦的な強度を備えたトラック。

表題曲「ALS-PT19」は、IoTデバイスなどに使用される光センサーの型番に由来するタイトルを持つ。光を電気信号に変換するセンサーと、声を別の音像へと変容させるヴォコーダー。その「変換」というプロセスの親和性をテーマに制作された。音の情報を変換・再構築するという発想は、Hizuoの制作思想を象徴する要素でもあり、今後の音楽的方向性を決定づける重要なピースとして、本EPのタイトル曲に選ばれている。

「beh」は、ダイナミクスの高低差を強調したオーガニックなテクノトラック。LeodやXL Regularのようなタイトなグルーヴを意識しつつ、有機的なサウンドレイヤーを重ねることで、まるで森林の奥地に迷い込んだかのような没入感のある世界観を作り上げている。京都のクラブシーンから受けたインスピレーションを、自分なりに最も純粋な形でアウトプットした楽曲。

また本作には、国内クラブシーンで活躍するプロデューサーによる3曲のリミックスも収録。「Gonnatakeit」は、東京を拠点に活動するDJ/プロデューサー・DubGuyによるリミックス「Gonnatakeit (DubGuy Remix)」として再構築。DubGuyはTREKKIE TRAXや85acidからのリリースで知られ、saluteやConductaなど海外DJからのサポートも受けるなど、国内クラブシーンで注目を集めるプロデューサーの一人。

<リリース情報>

Hizuo

『ALS-PT19 EP』

2026年3月27日(金)リリース

レーベル:TREKKIE TRAX

https://www.trekkie-trax.com/ep/hizuo-als-pt19/

=収録曲=

1. Gonnatakeit

2. ALS-PT19

3. beh

4. Gonnatakeit (DubGuy Remix)

5. ALS-PT19 (DJ Compufunk Remix)

6. beh (Carpainter Remix)